Sky69-戻らない温度-
艦内放送のベルは、西方基地のサイレンよりずっと柔らかい音だった。
前線基地を離れてから、もう三日が過ぎていた。
天井の金属が暗い。通路の向こうで誰かが笑っていて、食堂の匂いがほんの少しだけ早く流れてくる。
パンの焼ける匂いと、コーヒーの苦い匂い。
(落ち着くと、落ちてくる)
あすみはベッドの端に腰を下ろし、指先で毛布の縁を一度だけつまんだ。
言葉にしないまま、立ち上がる。制服の皺を伸ばす。手順だけで身体を前へ出す。
ドアを開けると、通路でセリが待っていた。
荷物は小さい。持ってきたものをそのまま持って帰るだけ。
けれど、セリの肩の力は一昨日より少しだけ硬い。
「起きてる?」
「起きてるよ」
声はいつも通りに出た。
いつも通りに出たから、セリは頷いた。頷き方もいつも通りだ。
あすみの“普通”を、そのまま受け取る。
前線基地での夜の会話、森での出来事、全てがなかったかのように。
「朝メシ、行くか。あとでブリッジ寄ってから、移送の手続き」
「うん」
食堂に入ると、前線基地で同じテーブルだった補給兵が手を上げた。
「お、Red Rose。帰るのか?」
コードネームが、名前みたいに飛んでくる。
西方本部の呼び方より温度がある。冗談混じりで、でも確かに人に向けている声だ。
「はい。お世話になりました」
あすみは笑った。笑い方も、きっと大丈夫な形をしている。
「また来いよ。今度は揺れの少ない航路でな」
「揺れるの、嫌いなんですか?」
「嫌いじゃないけど寝れねぇ」
周りが笑った。匙が皿に当たる音が軽い。誰かが砂糖を落として、床を拭く。
そういう細い動きがある場所は、戦場の夜よりずっと静かに感じる。
(森の目が頭から離れない)
(どうして、何でって)
(……ずっと頭に残ってる)
あすみはパンを一口食べた。味はするのに、喉が乾いている。
自分が何を飲み込んでいるのか分からないまま、噛んで、飲み込む。
食堂は人で溢れていた。席を探していたリオとユイは、あすみ達から少し離れた場所に座った。
ユイがパンをちぎりながらリオに小声で話す。
「REDROSEの睡眠ログ」
「艦隊に移動してから、ずっと減ってる」
リオはスープを口に運ぶ。
「0試験飛行隊は本部配属からずっと任務続きだからな。」
「俺もそろそろ眠れなくなるかも」
そう言うと、ユイに顔を向けて軽く笑いかける
ユイはその顔を視線だけで制する
「リオはもう少し早く起きて。いつも寝坊してる」
はいはい。と軽く言うリオの目はセリとあすみの方を向いていた。
食後、ブリッジへ向かう通路で、艦内当直の兵が敬礼してきた。
艦内の敬礼は、形が硬いのに目が優しい。あすみは同じ角度で返す。
「古賀、アンダーソン」
ブリッジ前で、アーロン艦長が立っていた。
制服の襟はいつも通りきっちりしているのに、立ち方だけが柔らかい。廊下の幅を狭くしない距離の取り方をする人だ。
「移送は今日だな。……準備はいいか」
あすみは一瞬だけ艦長を見た。
「はい」
「はい。命令ですので」
セリが答える。
命令、という単語が出た瞬間、艦内の空気が少しだけ変わる。
変わるけれど、ここはそれを責めない。
艦長はセリを見て、それからあすみを見た。
あすみは笑顔を作った。作れている。作れているから、余計に怖い。
「助かった。地上の判断も連携も、悪くない」
「いえ。私たちは……」
言いかけて、言葉の先が詰まる。
“私たち”の次に何を置くかで、昨日の夜が浮かぶ。
艦長は続きを待たなかった。待たないことで逃がすような、
ゆっくりした一拍を置いてから、短く言った。
「古賀。……よくやった。礼を言う」
「……こちらこそ、ありがとうございました」
あすみは頭を下げた。
上げた時、艦長の目がまだこちらを見ていた。
見ているのに、追い詰めない目だ。
艦長の視線が一瞬だけ、あすみの目の焦点を探るように止まる。
昨日の戦闘の煙の中で、自分が銃口を上げた瞬間の、あの“間”が戻る。
(もう、戻れない)
あすみは、それを顔に出さないまま、もう一度だけ笑った。
セリが艦長に向けて、少し照れたように言う。
「……また来ような、って言ってもいいですか」
艦長の口元がわずかに動く。
「言っておけ。……言えるうちにな」
その言い方が、あすみの胸に小さく残る。
言えるうちは。戻れるうちは。
――それは、艦長が自分に向けて言わなかった言葉の形だった。
ブリッジを出て、艦内の荷物受け渡しの区画へ行く。
担当の兵が端末を見ながら、手際よく確認する。
「古賀一等兵、アンダーソン一等兵。装備返納、個人携行品、こちら。輸送艇は第三デッキ、十分後です」
「了解しました」
声はきれいに出た。
端末の画面は冷たい光なのに、係の兵の手だけが温かい。荷物を渡す指先が、ちゃんと人の指だ。
十分後。第三デッキ。
外気の匂いが変わった瞬間、あすみは分かった。
海の匂いが薄い。油の匂いが濃い。風が、艦内の風じゃない。
リオ達が荷物を預けて後ろから歩いてくる
「あー居心地よかったのになー。帰りたくねーな」
ユイは端末を一度確認してからリオの方を見た
「食事はここの方が美味しかった」
セリが立ち止まって二人の方に体を向ける
「リオ、本部に帰還したらこないだ直した脚部のネジ、もう一回確認しとけよ」
リオはめんどくさそうな顔だけをセリに返す
「はいはい、小隊長。わかりましたよ」
輸送艇のハッチが開いている。
そこへ続く通路で、整備班が肩を叩いてきた。
「おい、Red Rose」
「はい」
「……無茶すんなよ」
言い方は雑なのに、目が真面目だ。
「……はい」
返事は短くしか出ない。
短く出たから、兵はそれ以上言わずに手を離した。離し方も、優しい。
セリが先にハッチへ足をかけ、振り返った。
「行くぞ」
あすみは一歩進んで、ふっと笑う。
「うん」
セリが小さく肩をすくめて、いつもの軽さで言った。
「また来ような」
あすみは普通に頷いた。
普通に頷けた。頷けたことが、自分の中で一番怖かった。
「うん。また」
(……また。か)
艦長の方は振り向かなかった。
振り向けば
あの夜艦長に言われた事も、何のためにSKYに乗っているかも
森での出来事もーー全てがこの場で露呈するような気がした。
輸送艇の中は狭い。座席の布が硬い。
固定ベルトを締める音が、カチ、と乾いて響く。
ハッチが閉まる。
艦の中の温度が、扉一枚で遠ざかる。
輸送艇が動き出し、窓の外で艦が少しずつ離れていく。
デッキの手すりに、艦長が立っていた。帽子を被ったまま、敬礼はしない。ただ、こちらを見ている。
アーロン艦長は喉を鳴らし、乾いた唾を一度だけ飲み込んだ。
会議室で聞いたイルの声が、鼓膜の奥で小さく反復する。
――軍人だ。
“兵器”でも“人間”でもない、その線引き。
艦長は、あすみの笑顔を見たまま、指先を手すりに当てる。
(もう遅い。と、彼女の目が告げている)
(……軍は)
(コードネームを、いくつ潰す気だ)
輸送艇が旋回する。艦が視界の端へ消える。
艦長の目に映る空は、雲一つなく青く澄んでいた。
ーーーーー
輸送機の窓から次に見えたのは、西方本部の施設群だった。
形が揃いすぎた建物。窓の並びがまっすぐで、影もまっすぐ落ちている。
着艦。ハッチが開く。
出迎えの係員が、端末を持って立っていた。
笑顔は丁寧なのに、視線はまず画面へ落ちる。
「古賀一等兵、アンダーソン一等兵。お帰りなさい。移送完了の署名をお願いします」
「……了解しました」
ペンを取る。署名欄は小さい。
艦の食堂で聞いた雑な心配の声が、もう遠い。
書き終えた瞬間、係員は画面を一度だけ確認して、次の言葉を結論から言った。
「これより通常勤務に復帰です。集合時刻と指定区画、端末に送信しています」
あすみは頷いた。首が一度だけ落ちる。
頷ける自分が、ここに馴染んでいく気がして、喉の奥が乾いた。
端末が震える。通知が並ぶ。集合、評価、手順、提出。
あすみは画面を消さずに、明るさだけを落とした。
薄暗い表示の中に、自分の目がうっすら映る。
第七艦隊の温度は、もう戻ってこない。
ーーー
西方本部の外縁空域は、朝の光がまだ低く、雲の縁だけが淡く白んでいた。
基地の滑走塔から離れた高度で、四機の SKY が緩やかな編隊を保っている。
すべて同じ白い装甲の機体だ。塗装での識別はない。遠目には、ただ四つの白い影が空に並んでいるだけに見える。
コクピットの中で、あすみは操縦桿を軽く握り直した。
HUDの端に、戦術情報が静かに流れている。高度、推力、出力、味方識別。そこに、赤い点が一つ、二つと増えた。
セリの声が通信に乗る。
《アルファ2より各機。帝国軍哨戒機を確認。数、五》
レーダーの赤点が、雲の向こうでゆっくりと広がった。
接近してくる速度は速くない。だが、進路がこちらに向いている。
《ブラボー3、右へ展開》
《了解》
リオの機体が編隊から外れ、右外側へ弧を描くように膨らんだ。
背部スラスターが短く噴き、白い機体が雲の縁をなぞる。
《デルタ4、後方警戒》
《見てる》
ユイの声は落ち着いていた。
デルタ4は編隊の後方上空へ少し高度を取り、センサーを広げる。
セリが最後に言う。
《REDROSE、中央維持》
「了解」
あすみは答えながら、照準を少し上げた。
雲の切れ間が、ゆっくりと割れていく。
次の瞬間、帝国軍機が姿を現した。
同じ白い装甲の人型機。距離があるうちは、輪郭しか分からない。
だが、向こうが先に撃った。
曳光弾が空を裂き、細い光の線が編隊の前を横切る。
空気が一瞬だけ震えた。
《来た》
ユイが短く言う。
デルタ4が旋回し、上空から敵機の側面へ滑り込む。
ビームの閃光が一度だけ走った。
遠くで、敵機が一機、姿勢を崩す。
《デルタ4、ヒット》
《追うな》
セリの声が落ちた。
ブラボー3が低い高度へ潜り、敵編隊の外側から回り込む。
脚部スラスターを吹かしながら機体を横へ滑らせ、射線を作る。
牽制射が空を横切り、帝国軍の機体が散開する。
あすみはその動きを見ながら、照準を合わせた。
HUDの中央にロックオンリングが浮かび上がる。
距離表示が縮んでいく。
900
700
500
敵機の背中が照準の中央に収まる。
(今)
引き金に指をかける。
そのときだった。
視界の奥に、ふいに色が浮かぶ。
深いグレー。
光を吸うような色。
思考がそこへ引かれた。
(カイト)
操縦桿が、ほんのわずかに遅れる。それだけで十分だった。
警告音が鳴る。
HUDが赤く点滅する。
敵機がこちらをロックしていた。
距離、急接近。
《あすみ、右だ!》
セリの声が鋭く飛ぶ。
あすみは操縦桿を引き戻す。
だが、その動きが半拍だけ遅れる。
敵機の照準枠が、コクピットを捕まえる。
アーロン艦長の言葉が頭をよぎった。
――正しさだけで埋められはしない。
一瞬だけ、思考が伸びる。その瞬間だった。
《REDROSE!》
リオの声。
ブラボー3が横から割り込んできた。
右後方から急上昇した白い機体が、あすみの前を横切る。
ビームライフルの光が一直線に走った。
帝国機のコクピットが弾ける。
火球が膨らみ、破片が四方へ散る。
金属片があすみの機体をかすめ、装甲を擦って流れていった。
通信が静かに戻る。
《お前、何してんだよ》
セリの声は低かった。
あすみは息を吐き、操縦桿を握り直す。
「ごめん」
《ぼーっとすんなよ》
リオが笑う。
ユイが短く続けた。
《まだいる》
セリの声が落ちる。
《隊形戻す。前を見る》
四機の白い SKY が再び編隊を組む。
雲の向こうで、残った帝国軍機が旋回していた。
戦闘は、まだ終わっていない。
雲の向こうで、帝国軍機が二機、編隊を組み直していた。
散開したあと、距離を取り直している。無理に突っ込んでくる動きではない。こちらの出方を見ている。
セリが状況を見て、すぐに指示を落とした。
《アルファ2より各機。右へ押す。ブラボー3、外側から切れ》
《了解》
リオの機体が高度を落とす。
白い装甲が雲の縁を掠め、弧を描くように大きく回り込む。
ユイの機体は後ろに残り、わずかに高度を上げた。
デルタ4のセンサーが、敵機の動きを静かに追っている。
あすみは照準を上げた。
先ほどの敵機の爆発で、空域にまだ破片が漂っている。
小さな金属片が、朝の光を反射して流れていく。
HUDの中央に、残った帝国機の識別枠が浮かぶ。
距離、800。
敵機が先に動いた。
二機が左右に分かれ、挟むように旋回する。
射線を交差させる動きだった。
《挟みに来る》
ユイが言う。
セリが即座に返す。
《デルタ4、左を押さえろ》
《了解》
デルタ4が加速する。
スラスターの噴射が長く尾を引き、白い機体が敵機の前へ滑り込む。
ビームが一度、二度、空を裂いた。
帝国機が回避する。
姿勢を崩しながら、さらに距離を取る。
その隙に、ブラボー3が背後へ回り込む。
《ブラボー3、取った》
リオの声。
ビームライフルの閃光が走った。
帝国機の脚部装甲が弾ける。
機体が大きく傾いた。
もう一機が上空へ逃げる。
《逃がすな》
セリ。
アルファ2が急加速する。
あすみもスロットルを押し込んだ。
RED ROSEの推力が静かに立ち上がる。
距離表示が縮む。
600
400
300
敵機が振り向いた瞬間、照準を合わせる。
今度は、思考は入らなかった。
トリガーを引くとビームが一直線に敵機へと走る。
そして、帝国機の胴体を貫いた。
装甲が裂け、内部フレームが弾ける。
機体が回転しながら雲の中へ落ちていく。
空域が急に静かになった。
レーダーの赤点が消える。
ユイが確認する。
《デルタ4、敵反応消失》
セリが短く言う。
《アルファ2より各機。交戦終了》
リオが息を吐いた。
《やっと終わりか》
四機の白い SKY が再び編隊を組む。
西方本部の方向へ機首を向けた。
朝の光が、機体の装甲を静かに照らしている。
戦闘の痕跡は、雲の向こうに残っていた。
格納庫は、まだ戦闘の余熱を残していた。
帰投したばかりの SKY が並び、白い装甲には薄く焼け跡が残っている。
整備員たちが脚部フレームや推進ノズルの確認に走り回り、工具の音と短い報告があちこちで交わされていた。
ハッチが開き、あすみがコクピットから降りる。
着地した瞬間、足の裏にまだ微かな揺れが残っている気がした。
海上戦艦で過ごした数日間の感覚が、完全には抜けていない。
ヘルメットを外しながら歩き出したところで、背後から声がかかった。
「どうした、今日の」
セリがヘルメットを外しながら、あすみに言う。
あすみは立ち止まるが、振り返らない。
一瞬だけ間があってから、小さく答える。
「……ごめん、次は気をつける」
それ以上は言わなかった。
そのまま視線を合わせないまま、横を通り過ぎて歩き出す。
向かった先に、リオがいた。
機体の整備を見ながら整備員と何か話していたが、あすみが近づくと顔を上げた。
「あ、RED RO—」
言いかけて、言葉を止める。
あすみはその前で立ち止まった。
「リオ、ありがとう。助かった」
リオは少しだけ目を瞬かせ、それから肩をすくめる。
「おぉ。……いいよ、お互い様だろ」
少し間を置いてから、声の調子を落とす。
「……大丈夫?」
あすみは短くうなずいた。
「…うん。大丈夫」
それだけ言うと、あすみは踵を返した。
そのまま格納庫の出口へ向かって歩いていく。呼び止める者はいない。
重い扉が開き、外の通路の光が差し込む。
あすみの背中は、そのまま廊下の向こうへ消えていった。
残された格納庫で、リオとユイがその背中を見送る。
二人の後ろには、セリが立っていた。
しばらく誰も口を開かない。
ユイが小さく呟く。
「……リオ」
リオは目を逸らさないまま答えた。
「…分かってるよ」
格納庫の奥では、整備員が機体の装甲を叩いている。
乾いた金属音が、広い空間に響いていた。
廊下は静かだった。
格納庫の喧騒から離れると、空気が急に落ち着く。
白い照明が床に長く伸び、足音だけが通路に響いていた。
あすみはそのまま歩いていく。
まだ足元が少しだけ不安定に感じる。
床は固いはずなのに、わずかに揺れているような気がした。
角を曲がったところで、声がかかる。
「戻りましたか」
顔を上げると、シュタイナーが立っていた。
「中佐…」
あすみは、シュタイナーの顔を見るとすぐに目を逸らした。
目を合わせれば、地上戦の事を思い出してしまう。
(どうして)
(どうして、最初に似てるなんて思ったんだろう)
(中佐とカイトは全然違うのに)
シュタイナーは腕を組んだまま、あすみを見ている。
「第7艦隊はどうでしたか?」
あすみは一瞬考えてから答えた。
「居心地の良い艦でした」
シュタイナーは何も言わず、あすみの表情を見た。
それからゆっくりと視線を上げ、目を合わせる。
「……眠れてないようですね」
あすみはすぐに首を振った。
「…眠ってます。でも足元が海の上にいるような感じで」
それから、少しだけ言葉を探す。
「まるで、ずっと揺られてるみたいで…」
(どうしてセリは隠してたの)
(なんでカイトは……連絡してくれなかったの)
(……考えても、わからない)
シュタイナーはそれ以上、何も言わなかった。
ただ、黙ってあすみを見ている。
その視線に耐えきれなくなったように、あすみが目を伏せる。
「あの、失礼します」
小さく頭を下げ、そのまま通り過ぎていく。
足音が廊下の奥へ消えていった。
シュタイナーは振り返らない。
ただ、その場に立ったまま思う。
(目が変わった)
海上戦艦に行く前も危ないとは感じていた。
だが、今見た目はその時とは違う。
あれは、あの目はーーーー。
(……第七艦隊で何があった)
静かな廊下には、シュタイナー以外は誰もいない。
白い照明だけが、床を淡く照らしていた。




