12.アマテと娘と紫
遅くなって申し訳無いです。
書いた原稿が消えてしまいましたw
少しずつですが、ペースを戻します。
皆さんよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
アマテは雑用係専用の家に居た。
学園の校門の近くにポツンと設置してあるボロい仮設住宅だ。
アマテは箒を片手に少し考えていた。
うーむ。この箒には何か人を引き寄せる力があるんだろうか?どう見てもただの箒だが...........
アマテは手に持っている箒を見ながら考え込んでいた。
この箒で掃除をしている時に必ずと言って良いほど大物に会ってしまう。偶然と言えばそこで終了なのだが。
その時アマテは ハッとした。
気づいてしまった。いや、気づきたくなかった。
[箒で掃除をしている時]ではなく、[箒を持った時点]でその条件は成立してしまうのではと。
そう。今箒を持ってしまっているこの状況で。
その時少し離れた所で口論しているのが聞こえた。
何か起こると気になって仕方が無い性格のアマテにとって、無視することは出来なかった。
ーやってしまった...........。しかし、今回は魔力を感じない。これは..........一般の方と騎士の方か?
箒を机に置き、急いで声のする方向に駆け出す。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
「娘を...........娘を探してください!!3年も戻って来ていないのです!!どうして王家は娘を探してくくれないのですか!! どうして!!」
膝をつきながら騎士に必死に救いを求める女性の姿。
そんな女性に騎士は慈悲なく蹴りを入れる。
うぐっ、と口から鈍い声が聞こえた。
「だまれ!貴様王家を侮辱する気か!!」
騎士が女性に怒号を飛ばす。しかし女性はそれでも訴える。
「何故探してくれないのですか!!!王家がしっかりしていれば!!娘は...........娘は!!」
「貴様ァ!!王家への侮辱!極刑に値する罪ぞ!!」
と騎士達が女性に無数の槍を向ける。
女性は観念したのか、その場で泣き崩れた。
どうして...........どうして誰も救ってくれないのですか...........この世界に神は居ないのですか......
この世界は...........
女性は絶望した。この世に救いは無い。娘も居ないこの世界に生きてる価値などないだろう。
ーもう、死にたい。
そう深く暗い絶望に飲み込まれようとした時、
微かな希望が女性に近づいて行った。
「その話、詳しく聞かせてもらえますか」
その声に反応して顔を上げると、女性の目に白い目をした綺麗な若い少年が映る。
その少年を見た時に女性は確信した。
この方が、この少年こそがこの世界の希望だと。
「あ、ありがとう...........ございます..........」
アマテはノーランさんの宿屋で女性を匿い、彼女の話を聞こうとしている。
所々破れた服に傷だらけの顔。白い肌のせいで顔にあるその傷が一層際立っていた。
「災難でしたね。王家の騎士達があのような行動をとるとは思いませんでした...........お怪我ありませんか?」
「あ、いえいえ。わざわざすみません...........」
そう言って女性は頭を下げる。
「いえいえ...........えと、では早速娘さんの話について詳しく聞かせてもらえますか?」
改めて姿勢をただし、女性の話に集中する。
「わ、私の娘は三年前に行方不明になりました。王家の...........勇者の儀式に参加していた時でした」
「勇者の儀式?」
ー勇者。存在は何となく知っていたが、本当に存在していたとは思わなかった。
娘さんも勇者の一人だったと言うことかな。
「いえ、娘は勇者が居た隊の一人でした。あの娘は昔から魔術師としての才能があって、私もとても誇りに思える程でした」
娘の努力している姿が想像出来たのか、どこか表情が緩んだ。しかしすぐに先程と同じ暗い表情となる。
「ある日娘は王家からの命令で一人である場所へ行き、魔物の討伐を任されました」
そこで僕はふと疑問に思う。
「一人で、ですか?」
「はい...........私もそこには心配しました。しかし魔物は娘が楽に倒せるものだと聞いていたの大丈夫だろうと...........そしたら娘が...........娘が...........」
そう言うと顔に手を当てながら涙を零す。
今までの娘さんへの愛情を思うと、とても辛い。
「辛かったですね...........」
「...........はい...........ううっ...........」
女性をそっと抱きしめ、背中をポンポンと優しく叩く。
女性が泣き止むまでずっと。
しばらくすると、女性は落ち着きを取り戻し、少し恥ずかしかったのか顔をほんのり赤らめる。
「すみません。取り乱してしまいました」
「いえ、感情を出す事は大切です。それにいくつか分かったことがありましたし」
そう言うと女性は 分かったこと?と首を傾げている
「というより、怪しい点でしょうか」
まず王家が一人で行かせた事。どんな依頼でも娘さんが勇者の一隊員としてなら必ず団体で行かせる筈だ。最も娘さんが一人で行くと言ったならば別だが。
次に行方不明になりながらも王家が何もしてこない。あまり良い言い方では無いが、娘さんは一般人とは違う重要な存在である。
その筈である娘の捜索も許可しない。これは明らかに王家が何かを隠していると断言出来る。
それに先程の騎士の態度を見ても、彼らにはまだ勇者の一件は聞かしていないのだろう。
ここから推測できるのは...........
「王家が娘さんの失踪に関与している事は明らかです」
そう言うと、女性はどこか やっぱり...........と言った表情をする。
「ただ、詳しい事はまだわからないので、僕の知り合いに聞いて情報を探してみます。」
ー魔王と創設神が居ますので。
女性は涙を浮かべながら、ありがとうございます!と僕の手を握りながら感謝していた。
この一件は厄介になりそうだ...........
しかしアマテはどこか余裕の表情を浮かべていた。
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広い牢獄に少女は閉じ込められていた。
もう何日たっただろうか...........
ここに閉じ込められて。何年も経ったかな...........
もう、抗う気力も無い。
一生このまま日々が過ぎるのかな...........
もうなんでもいいや...........
少女の目には光が一切無かった。
コツッコツッ。
足音が聞こえる。
ああ、またこの時間...........
「おやおや、もう起きてたの僕の可愛い猫ちゃん。さて、今日も遊ぼうね〜」
紫の服を纏った金髪の男が近寄る。
そしてパチン!と指を鳴らすと、彼女の居る牢獄の天井が空き、そこから大型の魔物が現れる。
龍の魔物が彼女の目の前に現れる。
彼女は手元にある剣を取り、立ち上がる。
ーどうして...........戦うのかな...........私。もう死にたい筈なのに...........お母さん...........
「ハハハ!!何度も見てもいいねェ!!その顔!!最高だよォ!!」
金髪の男は高笑いをする。
彼女は剣を力強く握り、龍に向かって構える。
彼女は戦う。たとえ助けが来なくても、たとえこの身が滅びようとも。どんなに絶望しようとも。
いつか母に会える日が来るまで。
しかし、彼女は気づいていない。彼女に一筋の希望が近づいている事に。
シリアス展開なのか?
魔王と創設神を味方につけるアマテの情報網。
恐ろしい...........
ほのぼの系はもう暫くお待ちください( ´-ω-)
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