10.アマテと過去と平和
なんか完結されててびっくりしました。
誰だコノヤロー!!
※今回微グロシーンありなので、閲覧する方は少し注意してみて下さい。
「アマテさん。ただの人じゃないって、どういうことニャ?」
リークスさんが首を傾げる。
「説明よりも速い方法があります。リークスさん、僕の過去を皆さんに見せられますか?」
「...........過去は見せたくなかったんじゃニャいのか?」
「ここまで来てしまったら、隠せないですからね」
「でも見たら死ぬとか言ってなかったニャ?」
「あれはその場しのぎの冗談ですよ」
「相変わらず分からない人ニャ...........」
笑顔のアマテに対して苦笑いのリークスさん
「皆さんに僕の過去を見せます。その覚悟はいいですか?」
全員が頷く。
アマテがリークスさんに合図を出す。全員の体に魔力が行き渡り、頭にとある青年の記憶が呼ばれる。
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アマテは物心が付いた時から施設に移されていた。周りには同じ歳の子供達が居る。
アマテが六歳の時、彼はとある実験の実験台としてこの施設に呼ばれたことを知った。
[神創]その名の通り、神を作る実験だ。アマテはその一候補であった。
とある洞窟から、神の心臓と呼ばれる物が見つかった。ある研究者がそれを人間に移植するというとんでもない実験を思いついた。
次々と実験が失敗する中、
アマテはその実験に唯一成功した人間だったのだ。
その日からアマテの人生が狂った。
アマテは神となったその日から、残酷な実験の数々を身に受けた。
自然治癒力を試すため、あらゆる器官を切断された。アマテはあまりの痛みに金切り声を挙げた。
しかし、神となったアマテはいくら切断されても自然と体が修復される。
その日に子供の1人が殺された。
1人の研究者がアマテに言った。実験で叫んだならば、お前の仲間は1人いなくなると。
しかし、アマテは痛みを耐えることが出来ずに、何度も叫び声を挙げた。その度に子供が1人づつ殺される。その内仲間からも暴力を受けるようになった。その日からアマテは一人になった。
仲間が40人程殺された当たりから、アマテは叫ばなくなった。研究者は新たな実験を始めた。戦闘力を確認するため、アマテはその施設で発明された魔物達と戦うことになった。
もちろん初めは戦闘など出来ない子供と一緒のアマテ、魔物に何度も殺されかけ、何度も回復する。ある程度日が経つ度、魔物の攻撃を受けたアマテは魔物の攻撃に目が慣れたのか、軽々と攻撃を避けていく。そして、攻撃という存在をも覚えた。
その日からいくつもの魔物を殺しに殺した。血が飛び散るのも気にせず、なんの感情も抱かず、淡々と殺す。
そんなある日、アマテは自分を危害を加えていた仲間の子供を殴った。殴られた子供の顔は一瞬で粉々に砕け、すぐに息を引き取った。
その時アマテは疑問に思った。人は儚い。命も儚い。
では何故、神は僕にこの儚さを与えなかったのか、何故僕に苦痛しか与えないのか。
その時アマテは気づいた。全て神が決めている。子供達の命を奪うのも、魔物の命を奪うのも。全て神である。
アマテは誓った。ならばそれに抗おう。命を奪うのも、奪われるのも。
そしてあの事故が起きた。アマテは庇った。自分を憎んでいた子供を、自分が死ぬ事も厭わず。
そして、アマテは自分が死ぬ事を望んだ。
もし神が居なくなれば、この世界は平和になるのではと。少しの希望を抱いて。
白い光がアマテを包んだ。
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全員目を開ける。
「皆さん大丈夫でしたか?」
あまりの残酷さに全員が口を開けられなかった。
ショックと蘇る記憶が全員を不快にさせた。
クーシャさんが突然話す。
「アマテさん...........アマテさんこれからはどうしたいのですか?」
クーシャは疑問に思った。もし平和を望んでいるのならば、神を殺すのかと。
「僕は皆さんを平和にする事を望んでいます。ただそれだけです。神も魔王も関係無い世界を。」
アマテは笑顔で言う。
クーシャは少しホッとした。いつもの彼であると。彼は絶対に裏切らない。そう確信できた。
彼にこの笑顔がある限り。
フィーナは少し彼の強さの秘密が分かった気がした。彼はさには守るべき者が居る。例え彼を守る者が居なくても、アマテが守る者がいる限り、彼は神をも超えると。
しかし、平和を願うフィーナは彼の希望には答えられなかった。魔王の復讐のために、自分は存在しているのだからと。
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アマテの過去を見た後、それぞれは帰るべき場所に戻った。
アマテとクーシャはその場に残っていた。
「アマテさんはどうしてそんなに強いのですか?」
聞くクーシャ。
「強くはない。弱かったからこそ今の自分が居たんです。」
答えるアマテ。
「弱い自分ですか...........」
クーシャは考えた。アマテの言う弱さとは何なのだろうか。力?心?クーシャは見つけることが出来ない。
何やら考え込むクーシャにアマテは、
「ゆっくりと見つければ良いのです。僕は見つけるのが早すぎた。そして、強くなるのも早すぎました。クーシャさんはゆっくり考えればいいのです。」
「...........そうですね。分かりましたアマテさん」
微笑むクーシャ。
「あ!でも、次は無茶しないで下さい!!アマテさんにはもう守られる者が居るんですよ!!」
アマテは驚いた。自分を守る者が居るということ。そして自分を気にする存在が居ること。
「そうですね...........すみません。次から気をつけますね」
とクーシャの頭に手を乗っけ、優しく撫でる。
気持ちいいのか、クーシャは笑顔でそれを受け入れる。
「それでは帰りましょうか。ミカさんも心配しているかもそれません。」
「はい!」
アマテとクーシャはその帰り道をゆっくりと歩いてゆく。アマテの後ろ姿はどこか幸せそうだった。
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「ゼウ様、どうかされましたか?」
羽の生えた白い髪の天使が言う。
「あの人間を連れて来てもらえませんか?」
「あの人間...........とは?」
「右目に包帯を巻いた彼です」
「...........あの方ですか、分かりました。すぐにお呼びします」
そう言って、天使は青天の空に飛び出す。
「私を超えるものよ...........その強さは如何程に...........」
銀色の目がうっすらと光を放ちながら輝く。
次からは日常シーンに戻りません。
はい、とんでもない方とご対面します。
山田「アマテに休憩を与えろよ...........」
(アマテ君に休憩は必要)ないです。(´◉౪◉`)




