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side高橋 優

いつもの様に俺と彼女は屋上に来ていた。ふと君は「ありがとう」と呟いた彼女は何でもないと笑っていた。そして学校が閉まるチャイムの音がした。そしてほんとにいつも通り彼女は「またね」と言った。俺は気付けなかった。「またね」という言葉が本当の意味で「またね」ということに俺は知る由もなかった、、、。



いつも通り朝が来て、いつも通り学校に行く。でも学校はいつも通りじゃなかった。女子達は泣いていたり、いつも騒がしい男子達もとても静かだった。

先生が教室に入るなりこう呟いた


「昨夜、佐藤美奈が亡くったそうだ」


は?理解が追いつかなかい。いや、理解したくないんだ俺は。まただ!俺はまた同じ過ちを繰り返したんだ!

何でだよ!ふざけんなよ!いつも通りだったじゃないか!何でお前はsosを出さなかったんだよ!!いてもたって

もいられなくて俺は教室を飛び出した。俺の名前を呼んだ声がしたが振り向きもせず俺は走った。

走って、走って、走って、ただがむしゃらに走った、、、。

ごめん。ごめん。瑞稀。俺はまた瑞稀と同じ過ちを繰り替えしてしまった。俺は変われなかった。


俺は美奈の家の前に来ていた。丁度家からスーツを着た男が出て来た。

「誰だ」

「クラスメートの高橋です」と言った俺に「そうか」投げ捨て、俺に鍵を渡してきた。

「俺は今から仕事に行くからなんかあったらこの鍵で好きに入れ。帰りはそこのポストに入れとけばいい」

と言った男は早足で仕事に向かって行った。娘が死んだというのに何故あんな何もなかったというような表情で仕事に行けるのだろうか。

くそっ!!!!

あの男に対してなのか、自分に対してなのか分からない苛立ちを抱いた。

俺は男から貰った鍵で家に入った。驚いた。娘のはずなのに仏壇が置いていなかったからだ。

俺は美奈の部屋らしきところに入った。机には教科書やらノートやらが置かれていた。俺は教科書とノートの間にあった一通の手紙を手に取った、、、、、






高橋優へ

死ぬ前に君に送る手紙を書いとくね。

私ね家族に愛されなかったんだ。育児放棄されたり、自分がマウント取れる材料、ストレス発散の材料にされてたんだ。知らなかったでしょ。当たり前だよね。言わなかったんだから。ごめんね。いきなり。でも最後だからこんぐらい許してね。

私ねクソ男に犯されちゃった。あっクソ男ってお父さんのことね。私ねクソ男の娘じゃないんだって。クソ女とその浮気相手の子供なんだって。笑えるよね。この家に愛だの家族が最初からなかったんだってさ。でもね愛を知ることが出来なかった私でも愛されていんだって思ったんだ。思ちゃったんだ。だからね学校で愛されるような、好かれるような自分を作り出したんだ。それからかな化けの皮を被り始めたのは。そしたらね君も化けの皮を被っていることに気づいたんだ。君ね気づいてないかもだけど口は笑っているけど、目が闇深くを見ているような目をしてるんだよ。その目見た時、あぁこの人も何かがあったんだって、化けの皮を被ってるんだって分かったんだ。それが理由。君に話しかけたのは。自分と同じだって思ったら。でも違った。君は愛を知ってる。恋人がいたんだから。その恋人から好かれてたでしょ?ほんとうの自分を。だから違う。住んでる世界が違う。違いすぎるんだよ。

放課後屋上の時間私結構好きだったよ。何でかわからないけど居心地が良かっよ。ありがとね。

でも私はこのゴミみたいな世界から逃げるよ。あなたじゃない。私が自分で自分を殺すんだ。

君は生き続けるんだ!生きて、生きて、生きて、足掻いて、苦しめ

                                                 

                                                 美奈  


俺はいつの間にか一筋の涙を流していた。

ははははは。お前もか。愛を知らないのは。ホントにこの世界はゴミだな。しかたいか、俺もゴミなんだから。俺みたいなゴミみたいな人がうじゃうじゃと世界が侵食するんだから。

身体中痣だらけの少女と、化けの皮を被っている少女が見えた気がした、、、、、、、、、。




美奈がいなくなって長い月日が流れた。

美奈とつるんでいた女子達は違うグループと笑っていて、男子達は違う女子を可愛いだの付き合いたいだので騒いでいた。元からいなかったように日が次々と流れていった。俺も今日もヘラヘラと笑って、化けの皮を被って日々を過ごしている。

死にたい、生きろ、苦しめ

彼女らの声が俺の頭を支配する。最悪だよ。でもまぁ悪くない。

俺は化けの皮を被りながら、帰ってこない彼女達を思い出しながら



君を、君たちを思い出しながら俺はこのゴミみたいな世界で今日も息をする


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