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6.眩しい笑顔

翌週の月曜日

「おはよう花森さん」

「おはよう大空くん」

いつも通り並んで座る。


「土曜日カラオケ行ったでしょ」


「え?なんで知ってるの?」

「俺もいたから」

「そうなの?すごい偶然」

めっちゃ嬉しそう。

「あ、もしかしてデートとか?」

と今度はイタズラっぽく笑う。

「違う違う、和希と行ってたんだよ」

「えー例の和希くん?会いたかったなー」

「なんでだよ」

「だって大空くんの話聞いてるとすごい面白い人みたいだし」

「ただのバカだよ」

なんで俺のことは苗字呼びで、和希は名前呼びなんだよ。

って俺が名前しか言ってないからか。

なんだこのモヤモヤする感じ。

「それよりカラオケって歌詞覚えて歌うの?」

なんとなく和希の話を続けたくなくて、話を変えてしまった。

「うーん、覚えたいんだけどなかなか覚えられなくてさ。スマホに歌詞出してそれ聴きながら歌ってる」

「ほースマホが文字読み上げてくれるんだっけ?」

「そうそう、カラオケのリモコンと接続して、曲の予約もスマホでできるんだよ」

「なるほど、いろいろ工夫してるんだね。

一緒にいた子は?」

「中学の友達。私こう見えて中1の頃は結構見えてたんだよ」

と自慢げに胸を張る花森さん。

「でも中2の頃に病気が発覚して、どんどん見えなくなっちゃってね」

と、一瞬悲しげな顔になったが

「でもね、この白杖持ってると優しい人たちにたくさん出会えるんだー大空くんみたいにね」

といつもの笑顔に戻った。


俺が彼女の立場だったらこんな風に明るく笑えただろうか。

きっと俺には想像できない辛いことや苦悩があったんだろうに、彼女は今の自分を受け入れ、こんなに前向きに歩いてる。

いつも以上に彼女の笑顔が眩しかった。

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