18.俺はやっぱり彼女のことが
「太陽くんは香のことどう思ってる?」
いきなりド直球なのきたー。
「ど、どうって」
「介助するのに疲れたとか、一緒にいると気を使うとか」
あぁ、そういう意味か。
「いえ、全くそんなことないです」
「ほんっとに?やっぱり香が勝手に言ってるだけか」
「何か言ってました?」
「太陽くんが疲れてるのにも気付かず当たり前のように解除してもらって、席譲ってもらって、ほんと私最低だってめちゃくちゃ落ち込んでて」
「そんなことないんです。今回のことは全部俺が悪いんです。香ちゃんといるのはとっても楽しいし朝の電車で香ちゃんと話すのも俺にとって大切な時間で、、、」
「よかった」
安堵したように渚さんは微笑んだ。
「え?」
「香、中学の頃付き合ってた彼氏に『香の目の代わりするの疲れた』って振られたらしくて、それが結構トラウマになってるみたいで、たまに自己嫌悪に陥ることがあってね」
「そんなひどい話って」
「だから今回も太陽くんは介助に疲れて、距離を置きたがってるんじゃないかと思い詰めてるみたいで」
「全然そんなこと思ってません」
「なら安心した。、もし太陽くんがよければ今まで通り、香のそばにいてあげてくれないかな」
「え、でも渚さんかおりの笑顔が大好きだって」
「うん好きだよ?え、違うよ、そう言う意味じゃないよ?」
「そ、そうなんですか?」
「もしかして僕に気を使って?ごめん紛らわしい言い方だったね。香のことは友達として大好きだけどそれ以上でも以下でもないよ。何より太陽くんに出会ってからの香はほんとに楽しそうで、毎日毎日太陽くんがねってうるさいんだから」
香ちゃん、、、
その時、俺のスマホが鳴った。
和希からの着信だった。
「出ていいよ」と言われたので電話に出た。
「太陽、悪いけど今すぐ俺んちに来てくれ」
「は?いや今俺、、、」
「いいからなる早でよろしく」
そこで一方的に電話を切られてしまった。
「誤解も解けたみたいだし、僕はそろそろ帰るよ」
と渚さんが立ち上がる。
「わざわざ探してくださって、ありがとうございました」
と頭を下げ、俺は渚さんと別れた。
俺の勝手な思い込みで香ちゃんを傷つけてしまった。
明日電車で香ちゃんを探して、ちゃんと話をしよう。
そう誓いながら和希の家に向かった。
和希の家に着くと玄関で和希が待ち構えていて
「急に悪いな。ちょっと先俺の部屋で待ってて」
と和希の部屋がある2階へ通された。
なんだよ呼びつけといて待っとけって。
ちょっとムッとしながら部屋のドアを開けると、そこには香ちゃんがいた。




