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13/20

13.呼び方が変わった日

席に着いた俺は机の上のメニューを手に取った。

「えーっと、メニュー読むね」

「あ、私ネットでメニュー調べてきたから大丈夫。ありがとう」

「ほーさすがだな」

「サニーくんは何にする?」

「いや、サニーくんはやめて」

「えー可愛いのにー」

「普通に太陽でお願いします」

「わかったよ太陽くん」

どさくさに紛れて名前で呼べと言ってしまった。

恥ずかしい、けどなんだか嬉しい。


その後、ドリンクを注文し、犬との触れ合いを楽しんだ。

花森さんは犬たちに大人気で、常に犬に囲まれていた。

やっぱ彼女の優しい雰囲気が、犬にもわかるのかな。

俺は犬より、幸せそうな彼女に癒された。


帰り道

「今日は本当にありがとう。楽しかった」

「いえいえ、俺も楽しかった」

「で、太陽くんは呼んでくれないの?」

「え?」

「私の名前」

「あ、あー、えっと、、、香織さん」

「硬いなー」

「じゃ、じゃあ香ちゃん」

「よろしい」

今俺きっと顔赤い。

ほんとこの人には敵わない。


それから数週間が過ぎ、冬休み目前となったある日。

「今年もクリスマスパーティーするからな」

と和希が招待状と書かれた紙切れを渡してきた。

「毎年2人なんだからこれいらなくない?てか彼女と過ごせよ」

「もちろん過ごすよイブに。25日はパーティーって決まってんだろ?そして今年は2人じゃないぞ」

「そうなのか?」

「おう、俺は風ちゃん誘うから太陽は花森さん誘えよ」

「え、いやでも彼女にも予定があるだろうし」

「またそうやって思うだけで伝えないつもりか?今のお前にはできるはずだろ」

何も反論できなかった。

「来て欲しいと思うなら、ちゃんと本人に伝えろよ」

もちろん来て欲しい、絶対来て欲しい。


翌朝

「あ、あのさ香ちゃん」

「ん?どうしたの改まって」

「その、、、和希と毎年クリスマスパーティーしてんだけど、もしよかったら来ないかなーって」

「行っていい?」

「来て欲しい」

「ほんと?嬉しい!ぜひ」

よかった、あー楽しみすぎる。

こんなに喜んでくれるなんて、勇気出して誘ってよかった。


そして12月25日。

和希の家に俺らは集まった。

「花森さんいらっしゃい。いつも太陽がお世話になってます」

「いえいえ、私が太陽くんにお世話になってます」

「こいつコミュ障の極みですけど、花森さんのことほんと大切に思ってるんで、今後ともよろしくしてやってください」

「和希何言ってんだよ恥ずかしい」

「いいじゃんほんとのことなんだから」

「そ、そうだけど」

彼女は嬉しそうに「こちらこそよろしくお願いします」と笑った。


そんな感じでほぼ初対面の香ちゃんは和希とも田辺さんともすぐに打ち解け、賑やかなパーティーとなった。

花森さんお手製のクッキーがめちゃくちゃ美味しかった。


「毎年、男2人寂しいクリスマスだったけど、今年は華やかになってよかったな太陽」

「そうだな」

ほんとうに、和希のおかげで最高なクリスマスになった。

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