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とりあえず、魔改造した青銅の槌を渡すことにした。
これである程度どんな敵にでも対応できるとのことだし。
細身の体を見ると安全のための過剰装備を渡したらそのせいで体力を使って逆の結果になりそうだし、このくらいにしておいた方がいいだろう。
「あとは、とりあえずこの辺で狩りを続けて、稼いでお仲間を増やそうか。」
防具ができるまでの3日、というよりもあと何人か旅の供ができるまでは稼いでおいた方が良いだろう。
「遠距離は弓、短距離は短剣と槌で、殲滅は俺がするから、牽制と防御メインで立ちまわってね。」
まあほとんどは俺がヒャッハーするんだけどさ。
ん?待てよ?
「ミカは斥候系なんだよね?
なら人を見る目に自信ある?」
まあ依頼者に騙されるくらいだから知れたもんだが。
「内面ではなく実力であればある程度は・・・」
言いずらそうなところが何かを物語っているが。
「発見、即殲滅なら俺だけでもとりあえずできるんだよね。
だからミカには奴隷商を巡って、仲間に欲しい人材を探してほしいんだ。
とりあえず値段は考えずにミカの理想のパーティを目指して、十人位候補をさ。」
俺が行くと商人ギルドでのアレコレが影響しかねないし。
「奴隷が奴隷商に奴隷を買いに行くって問題あるのかな?」
問題があるとすればここだろう。
ただ、大きな商会とかであれば、例えば奴隷頭的な人間が主の意をくんで調達に行くくらいはあるだろう。
最悪見つけてもらえれば俺が行けばいいんだから。
「大店ではそういうこともあるようですし、大丈夫かと。
ただ、おそらく契約時にはご主人様にご足労願わなければいけませんし、信用を得るためにある程度の手付金を預からなければいけないかと思いますが。」
オッケーオッケー。
そのくらいなら何の問題も無い。
「じゃあ今日はこのままお互いのタイプを確認する感じで狩りを続けて、明日からはさっき言った感じで少しの間頑張ろうか。」
手分けできるこの感じって良いよねぇ。
「そうそう。俺の特徴・能力・財力なんかの実力に関することは秘密でね。」
ババンガ商会やその他の権力者に目を付けられないように。
今更感が半端ないが、気を付けないよりも良いだろう。
「とりあえず、盾職と回復職だっけ?
それをメインに、有能であれば職を問わずに見つけてほしいかな。
料理や御者や鍛冶や錬金術やなんでも良いからさ。
基本は商人だから、それを忘れないでいてくれると助かるな。」
極論、戦闘は一人で賄える。
見張りと不意打ち予防さえできれば、あとは他の才能が有ったほうが可能性は広がるってもんだ。
「まあ、俺の稼ぎ次第なんだけどね。」
その日狩りをしながら細々とした打ち合わせをした。
俺の目立ちたくない願望以外は大体理解してもらえたようだ。
というか、この世界では、この世界だけではないかもしれないけれど、ある程度実力のある人は目立ちたがるらしい。
『俺が俺が』や『我こそは』ってのが普通らしい。
最近日本でもその兆候があるってのは父親に聞いた。
10の実績を上げた口下手な同僚より、7の実績を上げた口の旨い同僚が高評価だったって酒を飲みながら愚痴ってた。




