クレアのマイブーム
クレアとチャクラバルティはベンチに腰を掛ける。
・・・ビチャア。
チャクラバルティはカレーまみれの上着をクレアの肩にかける。
「姉さん。服が濡れて寒いでしょ。僕は平気だから」
「チャック・・・。そんな優しくされたら姉さんもっと濡れちゃう。まぁそれはいいとして、チャックは本当に大きくなった」
「そうかな? 背は確かにようやく姉さんの身長を超すことができたけど、まだ同じクラスの中では低い方だよ」
クレアは微笑むと小さく首を横に振る。
「違う。おちんちんが大きくなった。・・・ごめんチャック冗談だから。睨まないで。もう下ネタやめるから」
クレアはチャクラバルティから目を反らし、空を見上げる。彼女の横顔は黙っていると凜としており、生唾を飲んでしまうほどに美しかった。
「チャック。あなたは拾われたの。インド洋の島国【モーリシャス島】でね」
「・・・!!!」
「チャック。モーリシャスの大統領の名を知ってる?」
「いや・・・分からないや」
「【プラディープ・ループン】」
「ッッ!!!!!? 名前に3つも『プ』が入るだなんて!」
「私も最初は度肝を抜かれたわ。略して『プププ大統領』って勝手に呼んでる。ちなみにモーリシャスのことは『プププランド』って呼んでる。私のマイブームよ」
「そうなんだ。その大統領が僕の出生と関係してるの?」
「いいえ。全く関係ないわ」




