マサラ覚醒
無数のうどんのムチがチャクラバルティを襲う。
「ぐあああああ!!!!!」
チャクラバルティの全身はミミズ腫れまみれになり、結構痛そうであった。
「チャック・・・」
いつものクレアならば直ぐさまチャクラバルティに駆け寄っただろう。
しかし、初めて自分の弟が自分に守られず1人で戦っているのだ。
こんなにも弱く、頼りない弟が防戦一方だろうと1人で戦っている。
クレアは血が出るほど拳を握りしめ、愛する弟が痛めつけられている所を見守った。
「キシシシ! どうしたですかぁ! お姉ちゃんがいないと何も出来ないヤツが50位の私に勝てるわけがないですぅ!」
チャクラバルティは打たれ熱くなる体を感じながらも不思議と冷静であった。
痛い。でも姉さんは今までこんな攻撃、いやこれよりも凄い攻撃から僕を守ってくれてたんだ。
炎や水を操る敵の激しい攻撃からも。
僕が教室で予鈴と同時にウンコを漏らして皆に虐められていた時も。
僕がクラスの合唱で、サビの時にウンコを漏らした時も。
「姉さんはいつも守ってくれていたんだ! 次は僕が守る番だ!」
カッ!っとチャクラバルティが一瞬光ったように思えた。
チャクラバルティは結果的にねり代の攻撃を退けていた。
現在チャクラバルティは茶色いオーラのようなもので全身を覆い、その勢いでねり代は数メートル吹き飛んでいた。
「ギャァァ! あちぃですぅ! なんですその茶色いビチャビチャのやつは!」
「チャック・・・! それはまさかウンコ・・・。いや違う! このスパイシーな匂いは!」
そう。チャクラバルティの全身はカレーで覆われていた。
「なんだ・・・この溢れ出る『マサラ』は・・・!?」
マサラとは、突発的にカレーの強い力をそう呼んだだけである。気やパワーと同義である。




