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女神コンスルタのなんでも屋、下界支店!  作者: 兎夜 るびい
第一章 開店準備
7/27

7 ダンジョン探索よりパーティ名が優先されたんだが

「すいませーん、この依頼受けまーす」

「えーと、最近発見されたダンジョン、ドゥダールの探索ですね。パーティ名とパーティランクをどうぞ」

「うん?」

 ふいっとアリエントさんは視線を逸らす。忘れてたな?

「えーと?先にパーティ登録を行って下さい」

「あ、はい」

 パーティランクは全員のランクの平均で決まる。あたしとコル君がEでアイナちゃんとアリエントさんはCだから、Dランクになるのかな?あ、パーティ名どうしよ。

「パーティ名は『ゆるふわ』がいいなー!好きなんだ、『ゆるふわ』」

「アイナちゃん、パーティ名としてそれはどうなの?」

「はい!ユキネさん!『美幼女ユキネたんの友達』で!」

「ネーミングセンス皆無ですねアリエントさんは!?」

「『勇者(笑)から逃げる』」

「うん。止めよ?的確だけど、止めよ?」

 これは酷い。うん、酷いよ。

「ねえ、こうしてみると『ゆるふわ』がいいと思わなぃ?」

「思わなぃ。うーん、いっそ国旗に月があるんだし、適当に月関連でつけるかー」

「じゃあー、『ゆるふわまんげつ』」

「ゆるふわから離れようか」

「はい!『月よりキレイなユキネたん』で!」

「ちょっと黙っててくれます!?」

「『勇者(笑)を月に飛ばしたい』」

「うん。さっきから本音出すぎ」

 ダメだ、こいつらは。かといってあたしもセンス無いしなー。

「もう『ゆるふわ』でいいかな…」

「でもー、ユキネは何かないん?」

「あたしセンス皆無なんだよー。う~ん。月かー。『銀の月光』とか?」

「ふつーによくない?」

「ユキネたんハアハア」

「決定」

 何か約一名壊れてるぞ。あなたギルド職員でしょ?受付嬢さんが引いてるよ。ほら。

「えーと、Dランクパーティ『銀の月光』で登録します」

「……。はっ。はい、かしこまりました」

「じゃあこの依頼受けまーす」

「オッケーで~す…」

 受付嬢さんがやつれている。うちのメンバーがすいません。

「あーっ、いたっ!さあ今日こそ助けて頂けますよね!?」

「げっ」

「勇者(笑)を月に飛ばしたい」

 おい止めろ、このタイミングで言うんじゃない。絶妙にパーティメンバーにしか届かない音量で呟くな。みんなぷるぷるしてるよ、ここ腹筋のトレーニング場だっけ?

「よし、みんな。逃げるぞ」

「りょうかーい。ユキネはいつもの配置で」

「え?潰さなくていいんですか?」

「アリエントさんは物騒だしー。勇者(仮)なんだからー潰しちゃダメだし」

「勇者にはなりませんから!絶対に!」

「はい、出発」

「勇者(笑)から逃げる」

「ぶっ」

 あーほら腹筋崩壊しちゃった。ま、いっか。ああ、勿論待ち伏せ対策で遠い門から出ます。勇者さんの行動原理が単純すぎる。

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