8 チームワークが皆無なんだが
ドゥダールは、最近発生したダンジョンで、今のところ地下二十階までの存在が確認されている。このダンジョンは今結構なペースで冒険者が訪れている人気のダンジョンだ。毎週一階増えるといわれるくらい成長が早く、またレアアイテムが多いらしい。そしてあたしたちは地下二階にいるわけだが。
「撃たないでよアイナ、こっち飛んでる!」
「アリエントさんならー、避けてくれるしー。さすが経験者ー」
「待ってシロ、それはグール。食べちゃダメじゃないか」
「ガルウウウ!」
「怒ってるユキネたんカワユス」
「働けロリコーン!」
とまあ、こんな感じの抜群(に最悪)なチームワークを発揮していた。最終的に勝てばいいよね!(白目)あたしは司令塔という名のお荷物である。だって運の女神以外に祈ったことないしー。うーん、暇だ。祈りを捧げたらあの駄女神に連絡が取れるだろうか。あ、相談の聖印ねえや。
「ふぃー、やっと片付いたー」
「アリエントさんはーほぼ何もしてないしー」
「だからグールは食べちゃダメだって」
「クウン」
「気だるげなユキネたん最高」
「寄るなロリコン」
どうやらモンスターハウスが片付いたようだ。ここまでチームワークが壊滅的でモンスターハウスに対応できるってある意味すごい。残念な方向にすごさが……。
「アリエントさんは経験者なんですからちゃんと連携の中心になってくださいよ。連携どころか戦線を離脱してどうするんすか」
「うっ」
「とりあえず、さっきの戦闘の改善点をちゃんと話し合わないと、その内死にますよ?これ、全員共通だから。あたしにとってはみんなが命綱だから、ばらけられるとすごい困る」
「ごめん」
「む」
「はい。すいません。仰る通りで」
「単体火力は高いのに、もったいないよ」
「すいません」
というわけで、みんなが会議してる間に聖印を作ることにした。
しゃっしゃっしゃ
「えーとまず連携の基本はー」
しゃっしゃっしゃ
「コルミリョはー一人で行動しすぎだしー」
「うっ」
しゃっしゃっしゃ
「アリエントさんは、ちゃんと戦ってくれないかい?」
「ユキネたんがかわいいのが悪い」
「キモッ」
「怖いしー」
「ひどい!」
うん、できた。祈ろう。
『はいはーいいー、どーしーーまーしーたー?』
『いや色々まだ?』
『いやーそれはーですねえー。えーっとですねえ』
『単刀直入に言って、スキルはいつ来るの?』
『実はー転生の女神がースキル渡す相手間違えちゃいましてー。そっちにー天使をー派遣ーするのでー詳しくはーその子からー聞いてー下さーい』
『よし、転生の女神の名前で呪いの札作ろう。それじゃあスキル見つかったら連絡するんでー』
『今ーすごくー不穏なー言葉をー聞いたー気がーしますー。でもーこっちにはー関係ないのでースルーしましょー』




