23 こういうのは他人任せが一番なんだが
長らくお待たせしました。
「このクソ女神、やっぱり呪ったろか」(掠れ)
「……」
今まさに死にそうで辛い。やっぱり運は大切、これがなきゃとっくに死んでるよ。ゆーてもかすり傷とかは普通にあるし、体力が無いからもうさっきから疲れて攻撃なんてできやしない、というか吐きそう。見切りなんてできないから適当に前後左右しゃがみ込むジャンプを織り交ぜていく。祈って祈って祈りまくる。神頼みで神と戦うという謎仕様。
「ねーねー冬音ー疲れたから変わってくんない?何時になったら終わるのかね?」(掠れ)
「あ、今三時です、おやつの時間ですね雪姉様」
「てめぇ……ドライフルーツ貪りおってからに……」(掠れ)
イライラするけど、マジで神にでも祈ってないとやってらんない。あーもう鬱陶しい、休ませてよ~!アホかマジでこの女神。女神って馬鹿しかいないの?いや、エナシェルディア様は別ですよ。勿論。当たり前じゃないすか。
「雪姉様!」
全方位見渡せば炎に囲まれていた。フレイムサークルの同時展開かな?思い切り上にジャンプすれば避けれないことも無いが、上からは斧を振りかぶった勇者(笑)が降ってくる。超詰みゲーで、まさに奇跡でも起きない限りは逆転不可能な状況下。……だからあたしは思い切り伸びをした。う~んと唸る。ようやく休憩時間だー。なんか眠くなってきた。もう寝ちゃおっかなー……。
「雪姉様避けて!動いて!」
「あー大丈夫だヨー何とかなる、ていうかさせるからー」(掠れ)
ガリイイイン、と大きな音がして、勇者(笑)が吹き飛ぶ。そして周囲の炎が消滅した。
「あーったく、急に何だよコンスルタ様ぁ……。勇者相手は流石にしんどいってアタイも……」
「新たな敵性戦力を確認。相談の印を視認、相談の女神の使徒と断定。殲滅します」
「ああなんでぇ、駒か。駒なら簡単じゃん。楽勝、楽勝」
『すいませ〜ん、間に合いました〜?』
「マジでお前呪ったろか」(掠れ)
『いやぁ〜まさか〜温泉に〜浸かってたら〜攻められてる〜なんて〜思わないじゃ〜ないですか〜』
マジで祈って祈っても応答ないとか印粉々にしたろか、って思った。やっぱりこの二柱はともに深淵に葬り去るのが一番だと今分かった。さっさと異世界ライフ満喫したいんじゃあ。うん、こういうのは他人任せが一番だわ、ホント。もう社畜やるのは懲り懲りなんだ。
「はーい、印破壊。レベルアップして出直しておいで」
「グァバババ……」
「んじゃーアタイ帰るから、あとヨロシク!」
「あざっしたー」(掠れ)
天使が撤退していく。心なしか顔が青いのはきっとロリコンのせいだろう。よーやく一段落か。
次で一章締めます。




