14 むしろ都合が良いんだが
「お名前を!お名前を聞かせて下さい!」
「勇者様はこんなにも堅実なんですね!」
「待って、待って下さいよ!誤解です!このダンジョンを攻略したのはぼくじゃないですって!」
……コイツは何処にでもいるな。何故こうも悉く遭遇するのか。
「あー、ユキネ、こっちだしー」
「おっけー」
しれっと退散する。当たり前だ。面倒は御免だ。勇者なんて関わったらトラブルに巻き込まれること間違いなし。だってコイツ不運持ちだし。
NAME:セリア・パレンネーロ
SPECIES:兎獣人
AGE:15
LEVEL:48
LUCK:3
JOB:勇者Lv10(使用不可) 魔法士Lv10 占術士Lv4 斧士Lv19 薬師Lv8
HP:5300
MP:860
SKILL:アイテムボックス 斧術 身体強化 勇者の資質 不運 鑑定 解体 魅力 成長促進 全力 薬学 限界突破 魔法学 詠唱短縮
何故か運が減ってるぞ、コイツ。運って減るのか。つーかこれはむしろ都合が良い?勇者騒ぎが起きている間に退散しよう。目立つのは嫌だ。
「さあ、報告行きましょう!」
「うぃー」
おっとそうだ、歩きながらあの駄女神に報告しておこう。まーまだバハムートのことは黙っとくかねえ、一応どっちが黒か現時点では分からん訳だし。
『はいはぁーいぃ、コンスルタ〜です〜』
『ヘイ、天使は何処ぞー』
『え〜っとですねえ。ちょこぉ〜っと待ってて下さいねぇ〜。メアバンティロシアさ〜ん、貴女の天使さんは〜どこですか〜?』
……メアバンティロシア、って誰だっけ。……あ、転生の女神のことかな。噛みそう。
『え〜っとぉ、ユキネさんのぉ〜、宿とおんなじ〜、ところの〜、一階にぃ、泊まって〜いるそ〜ぅでぇす。ユキネさんは〜、二階でした〜よね〜?今、エントランスに〜いるそうでぇ〜す』
『えっと、とりあえずパーティに迷惑掛けるから、後で天使さんの部屋にいくから待っててほしいと伝えといて』
『あ、はぁーい、理解ですです。了解でーす。あとー、もーちょっと私に祈り捧げてほしいなぁ〜な〜んて思ってみたぁりぃー?』
『えーヤダー。切るねー』
『アッハイ』
さてさて、天使とやらはどんな見た目をしているのやら。古き良き時代の地球の天使みたいな裸の赤ん坊的なのはやだなー。できれば近代日本で描かれてるような美少女で。
……うん、知ってたよ?美少女は高望みだったよ?でもさー、おばちゃん天使ってどうなん?ねえどうなん?しかもさーこれさー。
NAME:フランシスカ
SPECIES:天使
AGE:5600
LEVEL:unknown
LUCK:50
JOB:天使取締役Lv100
HP:70000
MP:70000
SKILL:アイテムボックス 杖術 身体強化 天使化 鑑定 魅力 薬学 限界突破 魔法学 無詠唱
強い。おばちゃん最強説は健在かー。さすがやなー。




