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ナナイロシチヘンゲ  作者: タイヘイタ
1章:生存権の確保
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『ウロルチドがトドレフを倒した』

『ウロルチドは27の経験値を得た』

『ウロルチドはレベルが2に上がった』


―ピンポンパンポ~ン―


『≪観測の神≫の自動音声によりお送りしております。なお、本アナウンスは初回のみ流れます。以上、≪観測の神≫でした』


『ウロルチドは以下のスキルから1つ習得できます』

『【噛みつき】

 【引っ掻き】

 【思考】』


―ピンポンパンポ~ン―


『≪スキルの神≫です。≪スキルの神≫だよ。≪スキルの神≫なんだって。≪スキルの神≫だよね!?≪スキルの神≫だっ』


勝利の余韻を噛みしめる暇もなく謎の声が聞こえてきた。いや、聞こえてきたってよりかは頭の中にすっと入って来たっていうか、浮かんできたというか…


そんな事よりも、一つ一つ処理していこうか。えっと、最初は経験値を得ただのレベルが上がっただのだったか。


んで、それが≪観測の神≫なるモノによる報せだったと。これはいいか。気にするべきは次に流れてきたことだ。


≪スキルの神≫と連呼していた方じゃない。その前、スキルを習得できるというヤツだ。スキルを思い浮かべる。


『【噛みつき】

 【引っ掻き】

 【思考】』


この3つだ。最初の2つは分からない事はない。狼がしてもおかしくない行動だ。スキルとして習得しなくても出来るという事には目を瞑る。


問題は3つ目だ。問題というか違和感だけど。大凡、狼が習得するには相応しくないスキルだ。そもそも【思考】のスキルというのも意味が分からないが。


いや、本当になんなんだ、コレ。思考と言えば今現在もしている訳だが…なんだ?最初の2つは種族由来で3つ目は習慣由来とかか?


あり得そうだな。まだ確定した訳ではないから可能性の1つとして考えておこう。今回は取り敢えず【噛みつき】を習得する。


『ウロルチドはスキル【噛みつき】を習得しました』


音声が流れたが変わった所はない。本当に習得できたのだろうか。後で確認しておくか。今は先にスキルの3つ目について調べたい。


もし本当に習慣でスキルが変わるのならば、これからの行動をちゃんと考えなくてはいけなくなる。生き残るためには無駄なスキルを取っている暇はないしな。


コキュゥ…


…その前にこのウサギを食べよう。腹が減っては戦は出来ぬ。動けなかったら調査どころじゃない。いただきまぁす…


口を大きく開けてウサギに齧り付こうとして視界の端に刀が入ってきた。そう言えばこのウサギになってなかったな。


よし、ウサギになりたい。……あれ、いつもの靄が出てこない。狼になっているからか?人に戻りもう一度ウサギになりたいと念じた。


変化はない。おかしいな。正式名称で言わないとダメなのか?狼の時はそんな事はなかったんだけどな。ええっと、確か、《トドレフ》になりたい。


やっぱり何も起こらない。もしかして、持っているだけじゃダメとか、トドメは刀じゃないとダメとか。え!?もしそうだったらどうしよう。


ウサギは完全に死んじゃってるしなぁ…今から刺したんじゃ遅いよなぁ…駄目もとでウサギに刀を突きさしてから念じた。


《要請を確認しました。トマノルに変化します》


すると、今度は靄が現れた。おぉう…変化できるんだ。コレでまた刀についてまた1つ分かった。刀でトドメを刺すか死んだ後に刺せば変化できる。

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