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新装備

 ――錆びた短剣:ランク1


 ――鉄の長剣:ランク2


 ――鎖帷子:ランク2


 ――木刀:ランク1


 ――魔除けの香:ランク3


 ――結界石:ランク3


 ――鉄の斧:ランク2


 ――ハイポーション:ランク3


 ――解体用ナイフ:ランク2


 ――煙玉:ランク1


 ――増幅の指輪:ランク:5


 俺の渾身の11連ガチャの結果がこれだ。


 ランク1は正直ショボいように思えるが、ランクが3以上のは良品に見える。


 ――魔除けの香


 ランク:3


 分類:消耗品


 説明:魔物が嫌う臭いを放つお香。人間にとっては無害。使用可能時間:残り二時間

 ――



 ――結界石


 ランク:3


 分類:魔道具


 説明:見た目はただの石、しかし魔力を込めると淡い光を放つ。その状態の間はこの石の周囲五メートルに結界が張られる。

 ――



 ――ハイポーション


 ランク:3


 分類:消耗品


 説明:より高品質なポーション。一度の服用で体力が回復し、更に重症レベルの傷でさえ一瞬にして修復させる。ただし、部位欠損には効果なし。

 ――



 説明欄はこんな感じだ。

 どれもこれも有用性が高いように思える。特にハイポーションの需要は高い。


 俺も鈴華も回復手段は有しているが、どちらも重症を一瞬で治せるほどのものじゃない。


 俺の『自己治癒』は重症を負っても治せるには治せるが、完全に治るまでに時間がかかるものだし、鈴華の『光魔法』による治癒の場合は重ねてがけしないと完治ダメだろうし、そもそも大きい傷は治せないと言っていた。


 これだけでもうハイポーションは当たりだと言えるのに体力まで回復してくれるというのだ。


 この後鈴華がショップでハイポーションを見つけたらしいが一つ10,000ptだったらしい。


 どうりで効果が凄い筈だ。


 ほかのランク3のアイテムもいい品だが、今回の目玉はなんといってもこれだろう。


 唯一のランク5アイテム!


 ――増幅の指輪


 ランク:5


 分類:魔道具


 説明:この指輪を嵌めた者のMP量に補正をかける。更に、魔法を行使する際の魔法威力を増幅させる。

 ――


 これがこの指輪の説明なんだが、まるで魔法師専用であるかのようなアイテムだな。


 まあ、俺にとっては都合のいいことなんだが。



 さて、鈴華はどうかな……とチラリと隣を見てみると、なんかちょっと顔が青ざめてるんだけど……大丈夫か?


「鈴華?」


「せ、先輩……やばいんですけど、爆死なんですけど、やっぱり私って運無いんですかね……?」


 どういうことだ? 鈴華が引いたアイテム群を見てみると……。



 ――木刀:ランク1


 ――木槍:ランク1


 ――鉄の短剣:ランク2


 ――鉄の棒:ランク2


 ――錆びた釘:ランク1


 ――ポーション:ランク2


 ――シャープペンシル:ランク1


 ――包帯:ランク1


 ――MPポーション:ランク2


 ――高品質な枕:ランク2


 ――魔法書(火):ランク4



「うぅ、これじゃあ赤字ですよぉ〜」


「で、でも良さげなのもあるじゃ無いか……この魔法書ってのはなんなんだ?」


「え、えっとこれは……」



 ――魔法書(火)


 ランク:4


 分類:魔道具


 説明:この魔法書の所有者は『火魔法』[火球]の発動が可能になる。使用可能回数:残り十回。

 ――



「まあ、こんな感じですね……」


「なんだ、結構いいアイテムだと思うんだけど?」


 回数制限がありますけどね……と鈴華の表情は未だに暗い。


 俺のガチャがなまじ良かったものだから比較して落ち込んでいるんだろう。


 どうしようもないが、ちょっとだけ申し訳ないな……。


「まあ、なんだ……俺の鉄の長剣上げるから、元気出せって」


「……わかりました、鉄の長剣はちゃんと貰いますからね。私の使ってる剣も刃毀れしてきてましたし、嬉しいです」


 そう言って鈴華ははにかんだ笑顔を見せる。


 まだ若干悔しさは残っているようだが、大分おさまったみたいだ。


「それじゃ、明日は新装備の試運転だな」


「はい!」


 ◆


 それから翌日。


 二人してテンションが無駄に上がって寝る時間が遅くなり、起きたのは九時頃。

 

 とは言っても元々何がある訳でもないので時間には余裕があった。


 俺たちは特に慌てることもなくゆっくり遅めの朝食を摂ると新たな装備を身につけていく。


 俺は元々の服に“死神の礼装”と“増幅の指輪”。


 鈴華は“銀の聖盾”と俺が上げた鉄の長剣を追加で装備していた。


「それじゃあ先輩、そろそろ行きましょうか!」


「ん、ああ、行こう」


 俺は俺の体を覆う程の大きさを持つ真っ黒な外套を翻してそう言った。




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