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対人戦

 ホームセンター。


 休日であれば多くの人が訪れ、日用大工用品,園芸用品,家電製品,家具製品,自動車・自転車用品など常に多様な商品をとり揃える大型小売店である。


 そんなホームセンターには金属バット、バール、シャベル、鉈、ハンマー、斧、物干し竿など武器になるものも多く存在する。


 今回俺が求めているのはそういった魔物にも対抗できて、非常時に使える武器だ。


 取り敢えず、店内を回ってみる事にした。


 まず向かうのは武器になりそうなものが比較的に多そうなイメージのある工具売り場だ。


 店内に置かれている案内に従って工具売り場を探していく。


「あれ……?」


 何処からか人の声が聞こえる。

 しかも複数。


 何か話している?


 気になったので声のする方向へと向かう事にした。


 一歩進むごとに声はより鮮明に聞こえてくる。


「しっかし、よかったんすか? あいつら、殺しちまって」


「あぁ? 別にいいだろ。どうせ人殺したってわかりゃしねぇよ。疑われても魔物の所為にしときゃいいんだからよ」


「違いないっすね」


 ギャハハハと下品な笑い声を上げながら座り込む男が二人。


 どちらも中年といって差し障りない年齢。

 40代前後といったところだろうか。


 会話の内容を察するにこいつらは人殺し、というわけだ。


 まあ俺自身、先日人を一人殺したわけだからこいつらに何か文句が言えるわけではないが

 気持ちのいい話ではないな。


 物陰に隠れながら男たちの様子を観察する。


 一人は比較的身長の低く、もう一人の男に敬語を使っている。

 手にはバールを持ち服の所々に血が染み付いていた。


 もう片方の男は厳つい顔に丈夫そうな体と威圧感を与える風貌をしていた。

 彼の手にはバール、みたいなチャチなものではなく日本刀のようなものが握られていた。

 彼の着ている白いシャツにはやはり、赤黒い血がべっとりと付着していた。


 そういえば……と忘れかけていた手に入れたばかりのスキルを試す事にした。


 ――『鑑識眼』


 まずは小物臭のする、小さい男の方から。


 ステータス

 ――小田 亮太


 職業:盗賊

 レベル:2


 スキル

『盗み』Lv.3

『忍び足』Lv.1

『気配隠蔽』Lv.1


 魔法


 ――


 なるほど、レベル1の『鑑識眼』で見れるステータスは情報量が少なくなっているらしいな。

 それでもやはり、このスキルの有用性は物凄いものだが。


 さて、『鑑識眼』を使ってみたが、この男のレベルは大したことがない。


 けど、『気配隠蔽』は結構有用なスキルだと思われる。


 気配を消して背後から襲われたら抵抗しようがないだろうからな。


 ガタイのいい方のステータスはどうだろう。

 小田、とかいうやつよりかは強いと思うけど……。


 ステータス

 ――才場 恭之助


 職業:魔法師

 レベル:5


 スキル

『刀術』Lv.2

『魔力操作』Lv.1

『魔力感知』Lv.1


 魔法

『時空魔法』Lv.1

 [加速]

 [遅延]

 [収納]


 ――


 は……? え、うそ。


 あのゴツい顔にゴリラみたいなガタイで、職業が魔法師?


 刀使ってんのに?


 い、いやまあそれはいいとして、『時空魔法』か……。


 欲しいな。


 殺すか……?


 いや、スキルを奪うには殺すにしても一度は俺が攻撃を喰らわないといけないのか。


「よし……[雷球]」


 この攻撃は直接当てず足下に落としてやる。

 すると……。


「な、なんだ!?」


「これ、魔法じゃないっすか?! 才場さん、敵っすよ!」


「ちっ! 面倒なことしてきやがって!!」


 男二人は身構えて、魔法が飛んできた方向に視線を向ける。


 俺は堂々と姿をあらわす。


「んだテメェ……まだガキじゃねぇか。あの魔法はテメェがやったのか? 一体何のようだ」


「あれじゃないっすか? 俺を舎弟にしてください、みたいな」


「何言ってんだ三下。いつの時代だよ」


 おっと……つい言ってしまった。


「さ、三下? ちょ、ちょっと!! 今あのガキ俺のこと三下って言ってましたよ!? 聞きました? 殺しましょう、今すぐに殺しましょう!!」


「うるせーな三下黙ってろよ」


「こ、こいつ……もう我慢できねぇ!」


 小田、もとい三下は気が短いのかちょっとした挑発にのってくれたみたいだ。


 殴りかかってくるのはいいが遅いな。


 避けようと思えば俺でも避けられる。


 だが、それはしない。


 三下はバールを大上段から俺の頭へと振り下ろす。

 ゴリっと変な音が聞こえた。


「は、ははっ! この俺に生意気な口を聞くからこうなるんだ!」


「おい、まだ五月蝿いぞ三下」


「え……」


 死んだ、いや死んでいなくても重傷を負ったと思っていたガキがなんてことないようにしゃべりかけてきたらそりゃ怖いだろうな。


「お前は俺を殺そうとしたんだ、なら俺がお前を殺してもなんの文句もないだろ?」


「い、いやその……」


「[影縛]」


 後ずさって逃げようとする三下を[影縛]で捕らえる。


 ゴリラは助けようとはせず、ただただ見守っている。

 何を考えているのか分からないが、今のこの状況はありがたい。


「[雷球]」


「ギャアァァアァ!! ああああ……あ、あぁ」


 《固有スキル:『復讐』が発動しました。

 対象から一つスキルを奪取出来ます。選択してください》


 奪取可能スキル一覧



 固有スキル 


 スキル

『盗み』Lv.3

『忍び足』Lv.1

『気配隠蔽』Lv.1


 魔法



 ――


『気配隠蔽』を選択。


 《対象から『気配隠蔽』を奪取しました》



「次はお前だ」


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