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第四話 『迷宮都市オルテガと罪科の獣ギルガレア』 その千百五十一
―――耳をつんざく爆音が響き、黄金色の灼熱が祭祀呪術の中心を焼いた。
ジャンの嗅覚が、敵の消滅を嗅ぎ取っている。
形と同じく収束していたはずのニオイが、うなる黄金の灼熱により。
沸騰して蒸発するかのように、飛び散っていくのさ……。
『きょ、強烈に効いているってことですねっ』
―――ジャンの考えは正しいはずだが、それでも祭祀呪術はしつこさがある。
いや罪科の獣神であるギルガレアアの、追いかける能力の果てかも。
焼かれながらもニオイの幾つかが、再び集まろうとしている。
それらはギルガレアの眷属、やはり獣たちを模したものだ……。
「あれは、何なの?」
「プレイガストさん、作ったのはあなたでしょう?」
「祭祀呪術の生命力の強さを、認めてほしいものだね」
「……あれは私が付け加えた機能だよ。負けて、死にかけたとき……ため込んだ力を、ああやって機周囲にむけるバケモノに変えるように」
「しょ、少尉の警戒心の現れだぜ……」
「勝利が大切だ。あれを自由にすることのみというのでは、一致しているはずですぞ」
「では、分析をするであります」
「単純明快だよ。あの眷属たる獣たちを逃がすな」
「それは、非常に分かりやすくてありがたいぞ!!」




