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伊豆の物語 二人セゾン

④寝たきり寝たままは真っ平御免被りたい なので看護だが介護だかの警告制止を振り切って ほぼ無視する体で勢い館内を探検彷徨き回ることになる 雄基とは別棟で直角に交差するほぼ端の二階に部屋があり 少しばかり歩いて階段を昇り四階の雄基の部屋まで ほぼ毎日のように通い詰める 雄基の具合が大変悪いか 自分がベッドに縛り付けられている時 ここは文字通り縛り付けられている患者もおるにはおるらしいが 自分は幸い契約書に不可のサインをしており 文字通り縛り付けられている事態は免れている 今どきなんでこんな項目があるのか 不可解だが 敢えてあんまり詮索はしないことにしていた ここは元々 ホンマもんの病院で NAE御用達を経て その後ヤマトの金持ち向けに療養所なるものに転換を遂げたらしい NAEとも完全に手切れと言う訳でもなく たまにソレと覚しき面々を見かけることがあった だからかも知れない ボンビーな自分がいられるのは スーの尽力もさることながら横田の面々のサインがものをいったらしい まぁ横田を敵に回すほどヲコではないというわけだった 階段は棟の反対側にも有り そちらの階段はやや広く踊り場は外への展望室みたくなっていて ソファまで設置されており 寛ぐコトが出来るようになっていた 雄基共々 コチラで寛いていることもあった まぁチェスなりカードゲーム位は嗜む事が出来る様になっていた 食堂は閉鎖され鍵がかけられていた つまり食事は各自部屋で取るような決まりで 食堂とは別に炊事室なるものがあった 同様にして鍵がかけられている部屋がいくつか有り 当初は興味津々だったが 別段秘密でも何でもなく 単に使わない部屋に立ち入ることがないよう まま 間違えて立ち入る人間もおったらしく 単にケアレスミスを自分みたいな行方不明者を出さないための用心に過ぎない事がわかって 拍子抜けしたことだった たまに新規入居者が出て 解錠された部屋を見ることがあったからわかった事だった 諦めからか館内に居る限りはほっつき歩いていてもあまり咎め立てをされることは無かった 

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