第27話 デート?
女性経験はほぼ皆無です!
自分だったらこうなるっていう感じだと思います。
ちなみにゲストも女性経験は皆無です。
オレとソフィーアはベッド以外の家具も買った。
かなりの数になったので、家具屋の店員は、後で運ぶと言っていたが、オレの持ち物リストにしまうと驚いていた。
この時、ソフィーアも一緒に驚いていた。
その後は、二人で商店街を歩いていた。
「見たい店はないか?服とかアクセサリーとか」
「時間もありますし、じっくりといろんなお店に回りたいですわ!」
今のソフィーアは上機嫌だ。
家具屋であまり時間を取られなかったので、じっくり見ることができるからだろう。
ただ、その前にオレの腹が鳴ってしまった。
「あぁー、意気込んでるとこ悪いが、先に飯にしないか?」
「お昼近いですし、どこか入って食べましょうか。」
オレ達は、通行人に良い店がないか聞き、ある店に入った。
そこは川魚が名物の店だった。
元の世界で、川魚は鮎とイワナぐらいしか食べたことがなかったので、少し興味があった。
泥臭いという話も聞いたことはあったが。
「アンファングでは、よく食べるのか?」
「街の近くに大きな川がありますから、よく食べますよ。」
テーブルに着き、メニューを開くと、品揃えは豊富だった。
鮎にイワナ、鯉にナマズ、ニジマスにドジョウなんかもあった。
ドジョウを見て、そういえばウナギも川だなっと思ったが、メニューにはなかった。
オレは、定番だろう鮎の塩焼きを、ソフィーアも同じのが良いと言って頼んだ。
皮がパリパリ、中はホクホクの立派な鮎の塩焼きが出てきたのは良かった。
が、ナイフとフォークで食べると思わなかった。
食べづらくてしょうがないので、オレは持ち物リストから、箸を出した。
実はこの箸、ゲームの運営が遊び心で入れた武器なのだ。
もちろんナイフとフォーク、フライパンやお玉なんかもある。
オレは、箸で身をほぐし、食べようとしたが止まった。
ソフィーアが興味深そうに見ていたからだ。
「ゲスト様、それはなんですの?短い木の棒のようですけど。」
「見たことない?これは箸だよ。この二本で切ったり掴んだりして食べるんだ。使ってみる?」
「はい!」
オレは、もう一組出して、ソフィーアに渡した。
どう持っていいかわからないようなので、教えてあげたが、使いにくそうだった。
初めての箸に、苦戦していたが、オレと同じように使えるようになると、意気込んで食べ終えるまで使っていた。
「これはかなり難しいですわね。練習が必要です。」
「今となっては、オレも普通に使えるけど、最初は誰だってそうだよ。」
代金を払い、今度は違うメニューを食べに来ようと約束し、店を出た。
腹ごしらえも済んだので、今度はソフィーアの買い物に付き合う。
ソフィーアも女の子らしく、いきなり服屋に入って行った。
服屋って何故か女性物のほうが多く置いてある気がする。
しま〇らのようなタイプの服屋だと、男性物は一画にしかない場合がある。
この店もそうだった。
オレは、服を買うつもりはなかったので、ソフィーアの後を着いていった。
「ゲスト様!どちらの物がお好みですか?」
ソフィーアが紺色の短いスカートと、白いロングスカートを手に取って聞いてきた。
ちなみにオレは、服のセンスは皆無だ!!
自信を持って言おう!
だが、女性に着て欲しい服の好みはある!
「うーん、どっちもソフィーアなら似合うと思うけどぉー……白かな。髪の色とも合うんじゃない?」
「じゃあ白のスカートにします!あとはぁー」
女性の服選びは時間がかかると聞いていたが、実際に体験するとわかる。
長過ぎる!!
ソフィーアはどんどん服を手に取り、結局日本円で五万程使った。
オレは、全部持ち物リストにしまった……
「買って頂いてよかったのですか?」
「別に良いんじゃない?欲しかったんでしょ?ならオレからのプレゼントだ!」
「ありがとうございます!!大事に着させて頂きますわ!」
ソフィーアもかなり嬉しそうだ。
女性の笑顔というものは良い気分にさせてくれる。
そこに恋愛感情がなくとも、女性を笑顔にさせるのは、男冥利につきるとオレは思う。
次は雑貨屋に入った。
食器類を買ってなかったのを思い出したからだ。
今回はオレも手に取り選ぶ。
ワイングラスにティーカップ、大皿に小皿、けっこうな量を買った。
今後、家の管理にメイド等を雇うことも考えてのことだ。
会計が終わりオレが店を出ようとすると、ソフィーアがある物に釘付けになっているのに気づいた。
それは、小さな妖精を複数象った、ガラスの置物だった。
「気に入ったのかい?」
「えぇ、可愛らしかったので……でも必要ないものですから……」
ソフィーアは視線を外して、店を出ていこうとした。
オレは、それを手に取り、会計を済ませた。
「ほら!大事にしろよー!」
「えっ?これも良いのです?」
「良いって良いって!ソフィーアの部屋に飾って!」
結局オレも、可愛い子には弱いってことだな。
この先、いろんな物を買ってあげそうだ。
雑貨屋を出た時点では、まだ日は高かったが、家具の配置もあるので、早々に切り上げて帰った。
だがこの時、怒気をはらんだ三人の女が、背後にいたことをオレは知らなかった。




