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最強の相棒はスライム  作者: ニコラス
25/55

第25話 修羅場とお屋敷購入!!

模擬戦が終了し、訓練場でオレとグスタフは座り込み、息を整えていた。

グスタフは、オレの評価を待っていた。


「ゲスト、俺はどうだった?」

「あぁ、そのレベル帯にしてはけっこうやるね!でも戦闘中にも言ったけど、剣を使うことに意識が持ってかれてる。もっと足を手を使え!剣を受けた後だって蹴ることはできるだろう!」

「あぁ、そうだな……ゲストの剣撃は最後の一撃だけだったし、剣を持っていてもそれ以外の攻撃方法はあるよな……」


グスタフはオレの言ったことを、しっかり咀嚼して飲み込んでるようだった。

実際の彼らのレベルは10前半くらいだろう。

しかし、腕はレベル20を相手にしても、善戦はできるだろう。

勝てるとは言えないが……

それだけ日々の鍛練をしっかりやっているということだろう。

他のメンバーが心配そうな顔をして、駆け寄ってきた。


「グスタフ大丈夫?動ける?」

「ゲストも消耗してるけど大丈夫?グスタフそんなに強かったの?」


ニーナとフィリーネが、オレのことも心配してくれた。

オレが消耗してるのは自分の責任なんだがな……


「いや、全然弱いよ!オレが消耗してるのは最後の剣技のせいだから!」

「ハッキリ言うなよゲストぉ!ちょっとは俺にも花を持たせろよぉ!」

「しょうがないだろ!事実なんだから!」


オレとグスタフのやりとりを聞き、笑い声が訓練場に響いた。



オレ達はギルドの酒場に場所を移した。

時間も良い感じなので、グスタフの大剣を壊してしまったことを謝るのに酒を奢ってあげたのだ。


「見たか?あの切り口!あり得ないよな?!だって鉄を剣であんな風に斬るなんて!」

「わかったわよ!それだけゲストがおかしいってことでしょ!」

「なんか酷い言われようだなぁ……」


グスタフは最後の一撃を思い返し、興奮していた。

対峙したグスタフだけが分かることがあったのだろう。

実際、オレも使われたことがあるが、ゲームの時だ。

画面を通して見るのと大分違うだろう。

オレも使っておいてなんだが、あんなに急に景色が変わると思わなかった。

間違えてグスタフを斬らなくて良かった……


グスタフが酔っぱらい、上機嫌になった頃、フィリーネとニーナがオレに詰めよってきた。


「ゲストぉ、まさか約束忘れてないわよねぇ?」

「そうよぉ!わらし達のよれいにつきあうっていっらわよれぇ?」


あれ?ニーナさん?ベロンベロンじゃないですか?

フィリーネは少し紅潮していて、それが元が美人ということも相まってすごい色気を放っている。

不味い……昨日の二の舞にならないようにせねば!


「わかった!明日!明日にしよう!今日はみんな疲れただろ?スヴェンだっていつの間にか帰ってるし!」

「いやらいやら!今日なの!今日がいいの!」

「私も今日がいい!このまま三人で出掛けましょ!」


困った……非常に困った……

この状況をどうやって打破しよう……

そんな時に厄介な人が現れた。


「あらぁ?ゲストくんここで飲んでたのね?ご一緒していいかしら?」

「ら、ラーエルさん……」


ものすごい笑顔だけど、目尻がピクピクしてないですか?

絶対怒ってるよね?

なんで?ねぇ、なんで?


「あらぁ?ギルマスじゃないれすかぁ!」

「手癖の悪いおばさんが何しに来たんですかぁ?」

「おばっ?!チキンな小娘は早く帰って寝る時間じゃないかしらぁ?」


ヤバい!

これはさっきよりヤバい状況だ……

酒場の店主もなんとかしろって感じでこっち見てるよ……

無理だ!逃げよう!

オレはこっそりかごに手を伸ばし、メレメレに透明化してもらって逃げようとしたが、勘の良い女性陣に気づかれ、逃げられなかった。

この日は結局三人が潰れるまで飲んだ。

好き勝手に言い合い、酔いが回り、会話が続かなくなったところで全員が寝てしまったのだ。

実は帰ってなかったスヴェンに、ニーナとフィリーネを任せ、オレはラーエルさんを家に送って帰った。

ちなみにオレは全く酔えなかった……


次の日、ギルドに顔を出すと、ソフィーアが待っていた。

なんでも、良い物件が何件か見つかったそうだ。

今日は、物件巡りにすることにした。

しかし、場所を聞くと、全部領主の屋敷の近所だった。

馬車を出してもらい、案内してもらった。


一件目は、ごく普通のお屋敷だった。

屋敷の時点で普通じゃないかも知れないが、特に当たり障りない感じだった。

二件目は、からくり屋敷だった。

前の家主が遊びに遊びまくって、住みづらい家になったようだ。

なんでこの屋敷紹介したのかと、ソフィーアに聞けば、「面白いじゃないですか」と言われた……

まぁ面白いとは思うが……

三件目がとても良かった。

外観は普通の屋敷だが、内部もしっかりしていて部屋数もそれなりにあり、変な装飾もなかった。

極めつけが、前の家主が専属の鍛冶士を囲ってたようで、離れに工房があったのだ。

これはかなりポイント高かった。

ゲーム内では、自分専用の武器を作る為に、鍛冶士のジョブを使う者が多かった。

オレもその一人であった。

これから武器を作る場合があるかも知れないと思ったオレは、即決していた。


「ソフィーア、オレここにするわ!」

「もうお決まりですの?他は見なくても?」

「工房があるのは、オレ的に大きいんだ。代金は?」


代金を聞かずに聞いていた。

普通の人ならあり得ないだろう。

だが、心配は無用だった。


「要らないですわ!お父様が私を助けた礼だって言ってましたから!」

「マジかよ!後でこっちがお礼言わなきゃだな……」


どうやら紹介してくれた屋敷は、領主が手配させた物らしい。

貴族ってすげぇ!

まぁ、他にも狙いはあるのかも知れないが……


「では、この書類にサインをお願いしますわ。」

「わかった。今日からオレの家かぁ……」


書類はしっかり目を通し、変な制約がないか確認した。

特に問題はなかったが。

ただ一つ気になることをソフィーアが言った。


「では、よろしくお願いしますわね!」

「ん?うん、よろしく……」


なんだろう?

改めて言うことかなぁ?

まぁ気にしてもしょうがないので、ソフィーアと別れ、屋敷に入った。

とりあえず、掃除からって思ってたけど、ピカピカだった。

サービス良くて逆に悪い気がしてくる。

でもまぁ、家具はないので買い揃える必要があった。

あ、あとメイドとかも雇ったほうがいいのかな?

ドロシー達、サキュバスにやらせてもって思ったが、来客の時に困るのでやめた。

とりあえず、明日は家具を買いに行くことに決めた。

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