表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の相棒はスライム  作者: ニコラス
23/55

第23話 模擬戦(対グスタフパーティー)

宣伝ってするべきでしょうか?

宣伝用のTwitterの垢作ろうかなぁ

オレは、結局ラーエルさんとよろしくしたあと、一緒にギルドに向かった。

腕にラーエルさんがしがみついているので、視線が絶えない。

いつも視線を浴びてる気がする……

ギルドに着いたので、ラーエルさんと離れようしたのだが、そのまま引っ張られてしまった。


「みんなおはよう!!今日も依頼頑張ってねぇー!」

「「「・・・」」」


ラーエルさんがギルドの扉を開け放ち、大きな声で挨拶する。

オレの腕にしがみついたまま……

他の冒険者の視線が痛い……

ゴリゴリマッチョの冒険者数人が拳握ってるんですけど?

大丈夫?これ……

ゲルトさんが出てきてオレと目があった。


「ゲストさん、何が……」

「察してください……昨日付き合ったら……こうなってました……」


ラーエルさんがしがみついているのも問題なのだろうが、妙に艶々しているのも気になったようだ。

オレは、ラーエルさんに早く仕事をするように言う。


「ラーエルさん、早く仕事に行かないとダメですよ!」

「うん、わかったよゲストくん!また後でね!」


手を振って執務室に入って行った。

ん?また後で?どういうこと?

よく分からないので、考えていたら、かなり強く肩を掴まれた。


「痛いっ!いてててっ!誰だよ!」

「ゲスト?どういうことかしら?ギルマスと一緒に来るわ、ゲストからギルマスと同じ匂いがするわ、教えてくれないかしら?」


振り向いたら、目から光が消えているフィリーネが立っていた。

全身に鳥肌が立った。

これは、どういう状況なのだろう。

あたふたしていると、ニーナもいるのに気づいた。


「ラーエルちゃんの機嫌がかなり良いし、艶々しているし、一字一句残さず説明してもらおうかしら!」


ドス黒いオーラを纏った女性二人に掴まれて、パーティー会議用の小部屋に引きずりこまれた。

こういう時の女性の迫力は凄まじい。

オレは、全て吐かされた。

全て説明し終わった後の二人の表情は面白かった。

二人とも顔は赤かったが、反応が違った。

ニーナはモジモジとしながら、チラチラこっちを見ていた。

フィリーネは若干、興奮したように、鼻息荒くしていた。

これは、どういう……

二人はお互いの顔を見て頷き、声を揃えて言った。


「「私とも!!」」

「おっす!ここにいたか!ゲストもか!今日は模擬戦してくれるのか?」


二人が言い終わる前に、グスタフが言葉に被るように入ってきた。

二人はすごい形相でグスタフを睨んでいた。


「な、なんだよ!俺なんかしたか?なぁ、ゲスト?」

「知らんわ!オレに振るなよ!」

「「ふんっ!」」


女性二人はそっぽ向いてしまった。

はぁー……女ってわからん……

週一で模擬戦する約束もあったので、仕方なく今日一日付き合ってやることにした。


「今日は、何も予定ないから、模擬戦付き合うぜ!」

「模擬戦だけ?」


ニーナが食い付いてきた。

これは、もしかするかもしれない。

もう失敗しないぞ!


「はぁ、しょうがない、ニーナのしたいことも付き合うよ!」

「ズルいっ!私も!」


フィリーネが負けじと乗っかってきた。

グスタフはなんのことかわからないようで、キョロキョロしている。


「わかったよ、フィリーネもな!」

「「やったぁ!」」


なんでこうなるんだ……

そういえば一人見てないやつがいる。


「なぁ、スヴェンはどうした?今日は来ないのか?」

「ん?いるぞ!ほら!」


グスタフの後ろから出てきた。

どうやら、女性二人の形相にビビって、グスタフの後ろに隠れていたらしい。

ちなみにこのスヴェン、女性冒険者の間でかなり人気らしく、オレなんか足元に及ばないくらい、経験豊富だ。

無口のくせに……


「じゃあ早速、訓練場に行くか!」

「おう!みっちりしごいてくれ!早く強くなりたいしな!」


グスタフの言葉に同意するように、みんなが頷いた。

オレ達はそのまま訓練場に向かった。

その際に、ラーエルさんが執務室から顔を覗かせ、オレに手を振っていた。

チキショー!今朝のことがちらついて、可愛く見えてしまう!

そっと手を振り返してあげた。

その様子を女性二人に見られたらしく、強めに蹴られた。



訓練場に着いたオレ達は、とりあえず一人一人がどの程度できるのか、見せてもらうことにした。

戦闘はレベルやスキルが全てではない。

レベルやスキルの他に、戦いの技術、センスが問われる。

ゲームで例えれば、レベルが高くともプレイする人間が下手くそなら、勝てる戦いも負けてしまうということだ。

要は戦う人間自身が上手いか下手かということだ。

それを見るために、一人ずつ戦う。

まずはスヴェンからになった。


「よ、よろしく……お願い……します……」

「うん、よろしくね!遠慮なくかかっておいで!」


グスタフが合図を出し、スヴェンとの模擬戦が始まった。

スヴェンはレンジャーと剣士のジョブを取っている。

両手に短剣を構えて、真っ直ぐ突っ込んで来た。

左右の短剣の突きが、規則正しいリズムで繰り出される。

オレは、短剣の腹、刃じゃない部分を片手の指一本で捌いていく。

スヴェンの表情に焦りが見え始め、突きのリズムがより単調になっていく。

オレは、顔色を変えないように捌き、最後には左右の短剣の刃を、両手で摘まんで模擬戦が終了した。


「はぁはぁ……全然……当たる気がしない……はぁはぁ……」

「うーん、スヴェンの左右の突きの鋭さは、なかなか良かったよ!でもリズムが単調過ぎていつ出るかわかっちゃうんだよ!フェイントを織り交ぜることができたら、もっと良くなると思う!」

「うん……ありがと……」


次の番のニーナを呼ぼうと、振り返ると、みんな目を丸くしていた。


「なんだよ!なんかおかしいか?」

「いや、ちゃんと教えていてビックリした。もっと適当かと思ってたよ!」

「いや、鍛えろって言ったのお前らじゃん!ビシバシへこむまでやらせてもらうからな!」


みんなの表情が変わった。

舐められてばかりじゃいられないってところだろう。


「じゃあ次は、ニーナ!」

「わかったわ!本気で殺りに行くわ!」

「おぉー怖いねぇ!」


またグスタフに合図を出してもらう。

ニーナは槍士と剣士のジョブを使う。

武器は槍だ。

オレも合わせて槍士をセットし、槍で相手をする。

ニーナは開始直後、正面から突きを放ち、それをフェイントに石突きで足払いをする。

オレは、足を一歩引き、足払いをかわした。

ニーナはかわされた足払いの反動を使い、一回転し、そのまま横凪ぎに槍を振るう。

オレは、地面に槍を突き立て、ニーナの槍を受け、突き立てた槍を利用して蹴りをニーナの腹に決める。


「ぐふっ、こっちは女の子なんだから、加減しなさいよ!っ痛!」

「いや、『手加減』のスキルは使ってるから!使わなかったら内臓破裂で死んでたかもよ?」


ニーナはギリッと奥歯を噛み締めていた。

ホントに手加減されていることが悔しいのだろう。

それでも負けじと槍を振るう。

ニーナは横凪ぎを多用していたが、リズムを変えるためか突きを入れてきた。

突きの鋭さかなりのものだった。

連続して突きを何度も放ってきたが、余裕でオレは捌き、オレが終わらせようと横凪ぎに槍を振るう。

ニーナはそれをさっきのオレと同じように、受け、蹴りを放つ。

だが、オレはその蹴りをかわし、ニーナの出した足首を片手で掴み放り投げる。

オレは追撃し、ニーナの喉元に槍を突き立て、模擬戦が終了した。


「痛っ!強すぎよ!真似てみたけど上手くいかないし!」

「あの蹴りは予想外だったぞ!槍の扱いもなかなか良かった!ただ攻撃の繋ぎ目で考えているのがハッキリわかるぞ!もっと流れるように攻撃しないとな!」

「わかった。今度は当ててやるんだから!」

「痛いの嫌いだから、当たってやらないよ!」


模擬戦が終わったニーナは笑顔だった。

自分の悪い点を指摘してくれる人はいなかったのだろう。

オレが指摘しているときは嬉しそうだった。


「次はフィリーネだな!」

「うん!私は魔法メインなんだけど大丈夫?!」

「そうか……わかったよ……フィリーネには魔法使いの上級ジョブの魔導師の力を見せてやるよ!」


穏やかな笑顔が魅力のフィリーネの顔が強張った瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ