第11話 キングとジョブ
ジョブの説明を入れてなかったので、無理矢理な感じがありますが、ぶちこみました!
キング達の模擬戦も一段落つけて休憩していた。
キングによって遊ばれたニーナも着替えを済ませていた。
息があがっていたグスタフ達も落ち着き、彼らからの質問攻めにあっていた。
「ゲスト!!コイツはなんなんだ!!強すぎるぞ!」
「斬撃も打撃も効かないなんてズルいじゃない!!」
「わかったわかった!話すから落ち着け!!」
全員が落ち着くまで待ち、キングについて話す。
「そうだなぁ……まず、キングはオレの最強の相棒だ!」
「そうです!ボクはご主人様の最強の相棒なのです!!」
キングは胸を張り宣言する。
実際は最強というより最硬なのだが。
「キングに斬撃も打撃も効かないわけじゃない!ダメージのほとんどを耐性スキルのおかげでカットしているんだよ!ちなみに魔法もカバーしているよ!」
「ズルいズルい!!そんなんじゃ時間かかりすぎてこっちが先に参っちゃうわよ!」
そう、キングは硬すぎてどうしてもダメージを蓄積させるのに時間がかかるために、持久戦になってしまう。
ドラ〇エに出てきたメ〇ルスライム系なんかと同じである。
ゲームのようにダメージが数値化できるなら常に1しか入らないようなものである。
スキルも斬撃耐性、打撃耐性、魔法耐性、全属性耐性などほとんどカバーしている。
ただ無効というわけではない。
ダメージは入るのだ。
体力が持てばいずれ倒すことは可能なのだ。
キング相手にそれができればだが……
「そして……みんなはオレのレベル見たから知ってるよな?」
「え、えぇ……ひゃ、100レベルでしょ?それが?」
オレはあえて黙ってみた。
すると一人の顔が青ざめていた。
一番若く経験が浅い、しかしレンジャーだからか洞察力に優れている。
「お、スヴェン!わかったか?」
「うん……キング……も……100レベル……」
「正解だ!」
「う……そ……」
ニーナは言葉が出ないようだ。
そして追い討ちをかける。
「みんなは、キングがどんな魔物かわかるか?」
「いや、人型の魔物だと思ってはいたけど……」
「そうね、こんなに可愛いキングちゃんが魔物だと思いたくないけどね」
「ざんねん!ハズレだねぇ!」
「えっ?!人型の魔物じゃないの?」
みんな驚いてる驚いてる!
ちょっと楽しくなってきた。
「じゃあ答え合わせだな!キング!変身を解いてくれ!」
「あんまり元の姿好きじゃないんですけど……喋れなくなるし……しょうがないですね!解除ー!!」
美少年の姿だったキングが緑色のドロドロした物に変わった。
グスタフとスヴェンは目を見開き、ニーナとフィリーネは悲鳴を上げ抱き合っている。
「げ、ゲスト?もしかしてキングちゃんって……スラ「スライムだよ!!」
オレは食い気味に明かした。
キングのことを可愛いといったニーナとフィリーネも嫌がって距離をとる。
キングが『かまってぇ』と近寄っても二人はその分離れていく。
ちょっとキングが可哀想なので美少年に戻させることにした。
「キング、戻っていいぞ!」
「よいしょ!こっちのほうが便利!酷いよ二人とも逃げるなんて!」
「う、ごめんなさいね!スライムって物を溶かせるじゃない?それにヌルヌルだし、そこが世の中の女性に不評なのよ……」
「き、キングちゃんも物を溶かせるんでしょ?」
「できるよ!でもボクからはしないよ!命令がない限り!」
「「よかったぁー」」
二人は安堵の息を吐く。
「そうか溶かすかぁ、じゃあキング!試してみよう!」
「「えっ?!!」」
二人は困惑の表情で、何を言ってるか理解できなかった。
キングは両腕をスライムに戻し、返事をする。
「了解です!二人とも嫌なら逃げてくださいねぇー!」
「「いやぁー!!」」
二人は逃げ出そうとするもキングのほうが速く捕まりそうになる。
「キング!ストップだぁ!!」
「「へっ?!」」
「冗談だ!ハハハッ!二人とも可愛いから見てみ!グハっ!!」
オレは、顔を真っ赤にしている二人が放ったボディブローをまともに受ける。
痛みはあるけどダメージはほぼない。
二人の顔を見ると少し涙目だ。
やり過ぎたかと思ったが、そうでもなかった。
「ほ、ホントに怖かったんだからぁー!!ゲストなら……ぶつぶつ……」
「そういうのはホントに止めて!私も見……ぶつぶつ……」
なんか二人がぶつぶつ言ってるけど気にしない!
オレは、怖いとかビビるという反応は実は大好物だ。
お化け屋敷やホラー映画を友人と見てても脅かしたり、驚いてるところを見て爆笑してるタイプだ。
お化け屋敷側からしたら迷惑な客だろうが……
これから先なにかあったら脅かそうと考えていた。
「ゲスト……何か変なこと……考えてる?……」
「そ、そんなことは、な、ないぞぉー!」
スヴェンにはバレバレだったようだ……
そんなことよりも気になったことがあるので聞いてみた。
「なぁ、みんなはジョブはどうしてる?」
「どうしてるってどういうことだぁ?」
「あぁ、組み合わせによっては上級職になれるときがあるんだよ!」
「それって魔法剣士みたいな?」
「そういうこと!簡単じゃないと思うけどね!」
ジョブとは戦闘時の役割のようなもので、選んだジョブによってステータスの増減がある。
もちろん、戦闘以外のジョブもある、商人や鍛冶職人だ。
さらにジョブ専用のスキルなんかもある。
ギルドマスターのラーエル使った、鑑定も商人のジョブ専用すきるだ。
そしてジョブは2つまで設定可能で、本人もレベル=ジョブのレベルなのだが、ジョブは一つで50、合わせて100ということになるのだが、この国の最高レベルが40台ということなので、この世界の人はレベルが低い。
さらにジョブの組み合わせによっては、魔法剣士やモンクといった上級のジョブになることができる場合がある。
様々な条件が必要にはなるのだが……
魔法剣士だと、魔法使いと剣士のレベルを15にするとなれる。
他には剣士のレベルを50まで上げると、剣聖と呼ばれる最上級のジョブになれるといった、一つのジョブのレベルが条件の場合もある。
特殊な物が戦士が一定数の善人、味方を殺すと狂戦士になるというような条件もある。
「とまぁそんなことがあるんだが、グスタフ達はなんのジョブを選んでる?」
「俺は戦士とウォーリアーだな。常に前衛で戦ってる!」
「グスタフはどっちもレベルが15になると重戦士になれるな!パーティーの盾になるジョブだな。」
「なんか強そうに感じるな!」
重戦士は筋力にボーナスが多く、敏捷性が大きく下がるジョブだ。
筋力が上がる分、フルプレートの鎧が着れて防御力を上げることができる。
攻撃の一撃も強くなるジョブだ。
「私は魔法使いと僧侶。基本的に後衛で補助魔法かけたり遠距離の魔法を打ってるよ。」
「フィリーネは魔法使いのレベルを上げればの火力が上がる魔導師になれるかもな。できれば巫女のジョブも取得して僧侶と一緒に15まであげて、ヒーラーが欲しいとこでもあるな。」
「魔導師もカッコいいわね!でも回復要員も必要だし、悩むわね。」
魔導師は魔法使いの上級ジョブで、魔法の火力と魔力の総量が大きく上がる。
ヒーラーは強力な回復魔法が使えるようになる。
「次は私ね!私は槍士と剣士よ。本当は冒険者やる前に王国の騎士になりたかったんだけど、女には無理だって言われて門前払いされちゃって……」
「お!ならぴったりじゃないか!どっちも15にすると騎士というジョブを取れるぞ!!」
「えっ?!騎士ってジョブがあるの?」
「あぁ、あるさ!王国の騎士はたぶん名前だけで本当の騎士ではないんだろうなぁ」
「が、がんばらなきゃ!」
ニーナは騎士というジョブになれる可能性があった。
騎士は槍士と剣士の良いとこどりでステータスも筋力と敏捷性、バランスよく上がる。
そして騎士を選ぶだけで槍と剣が使えるので、余った枠で他のジョブに手を出してもいいのが大きい。
「ぼ、僕はレンジャーと剣士……だよ……。僕は……パーティーの……目と耳だよ……」
「スヴェンは忍者になれるかもなぁ。面白いジョブだぞ!」
「忍者?聞いたことない……どんなの?……」
「動きが速くて静かに動く。潜入向けのジョブだよ!」
「お、面白そう……がんばる……」
忍者はあの忍者だ!
手裏剣を投げ、忍術を使う。
一人での潜入に役に立つ。
敏捷性が大きく上がり、専用スキルも豊富だ。
「ゲスト!!お、俺達、強くなれるか?」
「うーん、君たち次第じゃない?」
「俺達のこと鍛えてくれ!頼む!!」
「うへぇー……。どうしよう……基本一人が良いんだけどなぁ……」
オレは、魔物達もいるからゲームの時と同様にソロでやっていくつもりだ。
まして、レベル差がありすぎるメンバーがいても邪魔になる。
どうしたものかと考え、しばらく沈黙が続くのだった。




