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国王の「妾の子」と呼ばれ王家から無視された王女は敵国の皇帝の側妃(人質)として嫁がされる。  作者: ロザンド


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4/10

004話 領民達との触れ合い。

この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 アンジュは朝を迎え専属侍女のルイスに寄って起こされ、目を覚まし大きく背伸びをしてから部屋の中を見渡す。


「お早う、ルイス」


「はい、お早う御座います。ふふふ、アンジュ様は相変わらず朝がお弱いですね」

ルイスは窓のカーテンを開けてからアンジュ様の方へ振り返り微笑む。


「そう、それ程遅くはなっていないわよね」

アンジュは窓から射す朝の陽射しを浴びて、チョッと時間を気にする。


「もう、朝の朝食の用意が出来ている様ですよ、早く着替えましょうか」


「えっ、そうなの服は何時ものでお願いね、今日はトーマスと街に出掛けるから」


「はい、畏まりました」


アンジュは王国の離宮で住んでいた頃に着ていた平民用の地味な白いシャツの上に茶色のベストを着て、下は膝下までの丈の茶色のスカートの出で立ちでダイニングルームへ向かった。


「アンジュ様、お早う御座います」


「トーマス、お早う、朝食が終ったら直ぐに出掛けるけど、大丈夫かしら」


「はい、支度は整えております。先ずはしっかりと朝食をお召上がり下さいませ」


「うん、そうね、そうするわ」

アンジュが席に着いてテーブルの上にパンとサラダとスープと厚切りのハム焼きが並んだ。


 アンジュは出された料理を全て頂き、食後の紅茶を飲みながらトーマスから今日の予定を大まかに説明を受ける。


「あの、貯水池を一つ作るのにどれ程の時間が掛かるのか、私では見当がつかないので大まかになってます」

執事のトーマスは貯水池を魔法で作ると言われても見た事も聞いた事もないので所要時間がどのくらい掛かるのか皆目見当がつかなかった。


「うん、それは私も分からないから仕方が無いわね、まぁ、やれるだけやってみる感じかな」

アンジュは出来るだろとは思っても、今世では実戦経験が無いので試す意味でも丁度いい実戦訓練だと思っている。


 この領地はガイザダール帝国の南の辺境の地と言うことで、南側から東側に沿って魔物が棲まうガイザ―ル大森林が広がり、西側にディストランス山脈が連なり、これ以上は領地を広げる事が不可能である。


帝都は北側にあり東側にガイザール大森林とディスカール辺境伯領があるので、領地としてはそれなりに広いけど開拓も出来ず産業が発展しにくい位置に在った。


 アンジュは農耕地帯に貯水池をガイザール大森林に沿って3ヶ所に作り、集落の農地に魔物被害を防ぐ目的も兼ねている。


アンジュは執事のトーマスと専属侍女のルイスの二人を伴ない馬車に乗り城を発ち、ガイザール大森林の方に向けて馬車を進める。


「アンジュ様、この辺りに一つお願い致します」

執事のトーマスが地図を見て、アンジュ様にお願いする。


「そう、分かったわ」


【主、この辺一帯に水脈が無いけど、森の少し奥に僅かだけどあるよ、魔の森の拡張は僕が防ぐから思いっきりやってみて】

守護妖精ルージュがアンジュに念話で水脈の位置情報を同時に伝える。


【うん、分かった。遣ってみる】


アンジュは今世で初めて思いっきり魔法が使えると思うと嬉しくなって気合いが入り、目を閉じて頭の中でイメージを膨らませて、透明な綺麗な水に満ちた貯水池の畔には綺麗な花々などを想い描き地面に両手を付いて魔力を注ぐ。


アンジュが地面に魔力を注ぐと瞬く間に地響きを立てながら地面が深く抉られて行き魔の森の奥まで抉られて行く。


抉られて行く地面が魔の森の方まで伸びて行き、魔の森の木々が深く抉られた巨大な穴に埋没していき水脈まで達すると水か滲みでると同時にアンジュの魔法水で満たされて行く。


魔の森に潜んでいた魔物達も森が聖域化してく異変に気付き、魔の森の奥へと一斉に逃げていき森の中が騒がしくなり、魔鳥達も空を飛んで逃げて行った。


【主、ストップです。遣り過ぎです。これでは湖になります】


【えっ、あっ、やり過ぎたかな】


アンジュは自分の魔力量がほぼ無限大である事を把握していなかったので、目を開けて見ると規模的に大き過ぎた事に気が付き両手を地面から話す。


 アンジュが貯水池を魔法で作っている様子を見ていた執事のトーマスは貯水池の規模を越えて更に大規模のなって行く様に驚き、呆気にとられて呆然と眺めていた。


「トーマス、え~とこのくらいで良いかしら」

アンジュはやり過ぎたかなと思いながら、トーマスの方へ振り返りながら反応を伺う。


「えっ、あっ、そうですね、アンジュ様のお身体の方は大丈夫なのですか、かなりの魔力を消費したと思うのですが」

執事のトーマスは想像を遥かに超える貯水池と言うよりも湖の規模に作り、どれだけの魔力を消費したのか想像もつかずアンジュ様の体調が心配になる。


「えっ、体調ですか、う~ん、今まで溜まりに溜まったものを吐き出せた感じでスッキリした感じよ」

アンジュは思っい切り魔力を放出できてスッキリした気分でなので、体長の方は別段何も問題なかった。


「そうですか、それは何よりです、ただ何と言いますか、アンジュ様これは貯水池というよりも湖ですな計画を改めませんといけません」

執事のトーマスは困惑気味にアンジュに伝える。


「えっ、そうなの、う~ん、それじゃ、山の方にもう一つ作って終わりにする」

アンジュはやはりやり過ぎたかと思い申し訳なさそうにトーマスに提案する。


「うっん~、そうですね・・・」

執事のトーマスはアンジュ様の体調も心配し、『もう一つ作るべきか、でも流石にアンジュ様にご無理させて良いのか』どうするか悩む。


「トーマス様、この湖みたいなのは一帯なんですか、今まで無かったですよね」


近くにある集落の民達が物凄い地響きを聞いて集まって来て、目の前に出来た湖を見て村長が驚きながらトマースに尋ねる。


「うっん、ちょうど好いので、皆さんに紹介しましょう、この領地の新たな領主のアンジュ様です。この湖はアンジュ様が水不足の問題を解決する為に魔法でこの湖をお創りになったのです」

トーマスはせっかくの機会なのでアンジュを領主として民達に紹介する。


「皆さん、アンジュです。何か要望があれば私が魔法で出来る事は叶えて行くから宜しくね」

アンジュは集まって来た民達に丁寧にお辞儀をしてから笑顔で挨拶をする。


 アンジュはそれから民達が住む集落を民達と一緒に歩きながら視察を行い、集落周辺に流れていた干ばつで干上がった小川に湖から魔法で用水路を引き繋げ水を満たした。


 集落の民達は生活用水として使っていた小川に水が満たされて流れだすのを見て、これで水不足が解消されるとアンジュに対して民達が女神様を拝むように涙して喜び感謝する。


「アンジュ様、これで水不足で苦しむ事がなくなります。ありがとう御座います」


「ううん、私はただ出来ることをしたまでよ今まで大変でしてね、私に出来ることなら協力するわ、何かあればトーマスに伝えてね、私も皆さんと共に幸せに暮らしたいの」


アンジュは民達に感謝されて嬉しく思い、これからも何かあれば自分の魔法で出来る事は何でもした上げようと心の中で誓い、日が暮れるまで民達との交流を続けた。


 アンジュはその日から領内の問題を自分の魔法で解決できる事はしようと、城の周辺の集落や街へ専属侍女のルイスと共に出向き、民達と交流し困り事などを一つ一つ解決して周るようになる。

お読み頂き、ありがとう御座います。

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