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幼女の政  作者: 物江花 あさり
一章 開幕
7/15

第7話 解体新書

「医官。お聞きになられましたか?」


「なんだね。少し、うるさいよ。」


宦官の言葉に眼鏡をかけた医官は「やれやれ」と呟くのであった。


「一体、なんだね。」


「万灯楼で働く、娘の噂を聞きましたか?」


「あぁ。前宮の財政の立て直しを図った娘だろう?聞いているよ。」


「いいえ。そっちではなく。」


宦官は、ポケットから、紙を取り出す。


「こんな絵を書いていたそうなんです。」


「これは…。」


医官は眼鏡を外し、目を疑うほどに紙に描かれる絵を見るのであった。


「これは、後宮と前宮などにつく、特別な医官だけが知っているはずのものだ。それを、なぜ娘とやらが…。それに、この絵に書いてあるのは、我々が分かっていることのはるかに上である…。」


医官は感銘を受けていた。


「その娘とやらに一度、会ってみたいものだな。」


「もしかしたら、後宮に配属されるかもですよ?」


「それは、ないだろうな。」


医官はそういって、眼鏡をかけ直すのであった。



◆◆◆


(みかど)。どう思いますか?」


台座には、漆黒の髪をし、ブラックサファイヤ色の瞳を持った男が座っていた。


帝と呼ばれる男は、宦官の言葉にッフと笑みを浮かべる。


「馬を用意しろ。俺もその娘とやらに、興味がある。」

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