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第7話 解体新書
「医官。お聞きになられましたか?」
「なんだね。少し、うるさいよ。」
宦官の言葉に眼鏡をかけた医官は「やれやれ」と呟くのであった。
「一体、なんだね。」
「万灯楼で働く、娘の噂を聞きましたか?」
「あぁ。前宮の財政の立て直しを図った娘だろう?聞いているよ。」
「いいえ。そっちではなく。」
宦官は、ポケットから、紙を取り出す。
「こんな絵を書いていたそうなんです。」
「これは…。」
医官は眼鏡を外し、目を疑うほどに紙に描かれる絵を見るのであった。
「これは、後宮と前宮などにつく、特別な医官だけが知っているはずのものだ。それを、なぜ娘とやらが…。それに、この絵に書いてあるのは、我々が分かっていることのはるかに上である…。」
医官は感銘を受けていた。
「その娘とやらに一度、会ってみたいものだな。」
「もしかしたら、後宮に配属されるかもですよ?」
「それは、ないだろうな。」
医官はそういって、眼鏡をかけ直すのであった。
◆◆◆
「帝。どう思いますか?」
台座には、漆黒の髪をし、ブラックサファイヤ色の瞳を持った男が座っていた。
帝と呼ばれる男は、宦官の言葉にッフと笑みを浮かべる。
「馬を用意しろ。俺もその娘とやらに、興味がある。」




