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第6話 腹痛
「お願いだ。誰か、娘を救ってくれ。」
万灯楼にそう男が尋ねてくるのであった。そして、男は鈴音姐さんにすがりつくのであった。きっと、あの貨幣を紙幣にする案を聞いてのことだろう。
(なんか、面倒くさい予感。)
「原因不明の病なんだ。見てくれ。金ならいくらでも払う。」
姐さんはそう言われ、なにやら体調が悪そうであった。
「ゲホ…。ゲホッ!」
女の子は咳拒む様子であった。
「風邪薬を飲んでも、効かないんだ。どうしたら、いいのか…。」
姐さんは「私、医者じゃないのに…。」って目で、雛子を見てくる。
(いや、そんな目、されても。私も医者じゃないし。)
女の子は、どうやら、腹を抑えている様子であった。
「胃が痛いんじゃ、ないですか?ほら、腹を抑えている様子ですし…。」
雛子の言葉に二人とも、首を傾げている様子であった。
「胃?」
「なにそれ?」
二人ともどうもわからない様子だ。
「私達の身体の中には、臓器が存在するでしょ?ここが胃で…。」
雛子の言葉に鈴音は紙と筆を渡すのであった。
「これで、書いて説明して!」
(私もそんな詳しくないんだけどな…。理科の授業で学んだだけだし…。)
雛子はそう思いながらも、自分が知っているかぎりの人体の構造を描くのであった。




