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第5話 取り持つ
「なぬ!?前宮の財政が取り戻っただと!?」
後宮の宦官はそう言うのであった。
「一体、どうやって…。」
「最近、貨幣が金貨や銀貨から、紙幣に変わっただろう?あれの効果だそうだ。」
その発言に宦官たちは目を開く。
「そのような案、到底思いつきませんでしたね。」
「一体、誰が考案したのでしょう…。」
「なにやら、あの遊郭の万灯楼の女の考案らしいぞ。」
「なに!?あの万灯楼か!?」
宦官たちが盛り上がっているかげで、「…っち」っと下女の姿をした女が舌打ちをするのであった。
◆◆◆
財政が取り戻ったという報告を受け、雛子は安堵のため息をつくのであった。
『貨幣を紙幣に変える?』
高連が酔いつぶれているところを見計らい、雛子は鈴音に口を開くのであった。
『はい。今現在の貨幣には、金貨、銀貨などの金属が使われているでしょ?あれは、相当な額がつくはずです。』
(あの高連がこんなにも簡単に了承してくれるとは思わなかったけれど。やっぱり、鈴音姐さんに通していってもらってよかった。)
この案は、雛子がいう前世とやらの歴史という授業で学んだことなんだとか。
(財政がピンチになって私の生活に支障がでるのがごめんだ。)
雛子は内心でそう思いながら、掃除に手を尽くすのであった。




