第4話 財政の危機
今日はお偉いさんが来るらしい。それも、政治に関わる仕事をしているお偉いさんが。
(ははは。面倒くせぇ。)
雛子は、鈴音に捕まるがまま、接客をする先輩たちの準備をしているのであった。今日はなにやら、遊女もバタバタしていた。
この館には、上から、女将、花魁、上級遊女、中級遊女、新造、禿。ちなみに花魁は2人だけだ。
(まぁ、私は見たことがないんだけど。)
◆◆◆
「やはや、今の政治は、そう思わんかね、鈴音。」
「高連様のおっしゃるとおり。今や私達は、高連様のおかげでここにいられるのですから。」
「ははっ!おもしろいことをいうのなだな。もう一杯もらえるかい?」
高連は、前宮で働く、国の情報を管理する役職についているものであった。
(この人、よく飲むな。私、飲んだことないけど、あんなに飲んで、身体、大丈夫なのか?)
雛子はジト目でその様子を見ているのであった。
「だが、しかしな。つかのところ、財政が厳しくなっているのだ。」
高連は酒を口に注ぎながらそう言う。
「飢饉の影響ですか?」
鈴音の言葉に高連は「あぁ。」と答える。
「どこから、収入を得ればいいのやらと困っていてな。鈴音、なにか案はないか?」
高連の言葉に鈴音は悩み困らされていた。
(飢饉のせいで、前宮の財政がか…。)
雛子は顎に手を当て、考え込む。そんな彼女の目に止まったのは、高連がポケットに入れていた金貨に目が止まるのであった。
(!? あれを使えば、いけるんじゃない!?)
雛子は不思議と笑みを零すのであった。




