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幼女の政  作者: 物江花 あさり
三章 後宮
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第19話 薬物中毒

「この方はおそらく、薬物中毒というものだと思います。」


「薬物中毒、ですか?」


雛子の言葉に寛実はオウム返しのようにそう答えるのであった。


「薬物中毒とは、薬を一定以上摂取し続けると起こる現象です。その症状に手の震え、多量の汗、目のつかれ、やつれ、ストレスというものがあります。」


雛子の言葉に帝と勘実は驚きの表情で縛られた男を見るのであった。


「まさにこの方にぴったりの症状ですよね。それと、この方の足袋を確認してください。さっきから、この方が歩くたびに変な音がしますので。」


雛子の言葉をきき、傭兵は男の履いている足袋を確認するのであった。


「これは…!?」


なんとその足袋の中から、交易の相手である紋章のついた薬がたくさん出てくるのではないか。


「この薬には、おそらく依存性の効果があるのでしょう。また飲みたい!と思い込むような。」


(ま、ここまで前世の保健の授業でやった範囲なんだけどね。)


雛子の言葉に帝と寛実は理解をした様子であった。


「交易相手を潰しに行け!」


帝の言葉に傭兵は「ハッ!」っと声を上げるのであった。


(売られた喧嘩は買いに行く。…帝もそんなやり方なのかな?)


「雛子妃。その、薬物中毒、とやらになった者は治ることはできませんか?」


雛子はその言葉に難しい顔をするのであった。

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