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幼女の政  作者: 物江花 あさり
三章 後宮
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第17話 帝の帰還

「帝様が、ご戻りになられた?」


「そうでございます。」


雛子は寛実の言葉にしかめっ面をするのであった。


(もうちょっと、公務を長引かせたらいいものを。)


「どこへ?」


「お出迎えをと。」


雛子がそう言うと寛実は、「お待ち下さい。」と止めてくるのであった。


「雛子様は、お出迎えをしない方がよいかと…。」


「…なぜです?」


雛子がそう言うと、寛実は「こちらに」と雛子を案内し、どこかへ連れて行くのであった。



◇◇◇


帝が丁度門をくぐった直後であった。


「お帰りなさいませ!」


「帝様〜!」


「公務はいかがなものでしたか?」


帝の周りには、女が集まっているのだった。雛子と寛実はその様子をすぐ近くの柱の影から伺うのであった。


(あはは。…出迎え行かなくて正解だった。)


帝の少し渋顔に雛子は笑みを浮かべているのであった。


「雛子妃?」


「すみません、寛実様。…ふふ。ちょっと、あの顔、が…ふふ。おもしろくて。」


雛子が帝の嫌がる顔を見て笑っていたのをしっかりと見ているのであった。

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