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幼女の政  作者: 物江花 あさり
三章 後宮
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第16話 5つの宮殿

後宮の宮殿は、5つに別れる。


雛子がいる宮殿は、桃宮殿。桃色がメインの宮殿だ。


ちなみに宮殿は、(もも)葡萄(ぶどう)蜜柑(みかん)藍苺(ブルーベリー)彌猴桃(キウイ)と別れるのであった。


(私の宮殿は、桃ってわけか。)


雛子は頬杖をつきながら、紬に髪を綺麗にとかしてもらうのであった。


(…。やっぱり、落ち着かない。)


「ね、雛子様。」


「2人でいるときには、雛子でいいよ。」


雛子のその言葉に紬はにこっと笑みを浮かべるのであった。


「後宮で伝わる帝様の強烈な《女嫌い》の話。」


「…なにそれ?」


(あの男が女嫌い?…まぁ、一理あるかもしれないけど。)


「ほら。後宮ってぶっちゃけ言っちゃえば、帝様と女が戯れる場所でしょ?先帝は酷く女好きだったけど、今の帝様はそれに嫌気がさしたみたいで、女が嫌いなんだって。それで、世継ぎは誰になるんだ!って今大問題らしいの。」


「へぇ。帝も大変そう。」


「でも、そんなときに、雛子を後宮に迎い入れたんだよ!しかも、自分の妃にしてまで!!」


「…あ、はぁ…。」


「…雛子って昔から本っ当。恋心がないというか…。鈍感だよね…。」


(昔の私はどうだったのか知らないけど、私は前世の推ししか、興味ないのよ!)


「他の妃に私が恨まれたりしないといいけど…。」


「雛子が妃になったってことはまだ公の場で明かしてないらしいよ。…確かに、発表されたら、恨まれそうではあるね。帝様って顔がいいから、結構な女性たちに人気らしいよ。妃にもだけど。」


雛子は、紬の言葉にしかめっ面をしてしまうのであった。

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