表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女の政  作者: 物江花 あさり
二章 身請け
15/20

第15話 侍女 (二章:終)

「女将。雛子から、文来てるよ。」


「ありがと。ったく、後宮に行ってからすぐなのに、一体何だ?」


女将は鈴音から手紙を貰うと、舌で指をペロっと舐めてから、文を読み始めた。


「なんだろうね。」


鈴音は、女将の後ろから文を読む。


『女将へ。後宮の妃になっちゃって、侍女がほしいから、禿で処分する予定の子、頂戴。』


女将と鈴音はその手紙を読んで、発狂をするのであった。


「なにぃぃぃ!?!?」


「雛子…。なにしたら、いきなり妃になるのよ。」


女将は驚きのあまり騒ぎ、鈴音は素朴な疑問を抱くのであった。



◆◆◆


(処分する予定の子って聞いてたのだけれど…。)


「なんで、鈴音姐さんと紬と利湯姐さんも来るの…?」


雛子の目の前には、その3人がしっかりといるのであった。


「あら〜。もう、私はあなたの姐さんじゃ、ないわよ。それに私の主は雛子様です。どうぞ、私めのことは鈴音、とでも。」


「雛子。…じゃなかった。雛子様のために全力を尽くしたいと思います!」


「雛子様が不安だからと、女将に侍女をしろと命令を受けました。私のことも利湯と。まぁ、私と鈴音は、すぐに遊郭に戻るが。…それまでは、雛子様の侍女だ。」


(なにやってんの、女将。私の元先輩に侍女の仕事、頼めるわけないじゃん。)


雛子は思わず頭を抱えているのだった。


(まぁ、こっちは…。)


雛子は視線をずらす。すると、そこには禿でも、差別されたものたちであった。


(処分される予定だった禿は、3人であった。1人は、前髪で顔を隠した女。2人目は、手に火傷を負った女。そして、2人目は…。)


雛子は3人目がいる方に視線を動かす。その視線の先にいたのは、虫と戯れる女であった。


(あれは、変人か。)


雛子は、一度呼吸を整え、重要な役割を決めようとするのだった。


「この中で、誰か毒見役をしてくれない?」


(まぁ、名乗り出る人なんて、そんな…。)


「はい!あたい、やる!」


虫と戯れていた女が言うのであった。


「しょ、正気ですか?毒見役ってあれですよ?下手したら、その…。死ぬ!」


前髪で顔を隠す女がそう言う。


(まぁ、そうだよね。私だってやりたくないし。)


「だってさ〜。人間、どうせ死ぬんだよ〜?ま、そんなことは置いておいて。毒見役やるから、部屋に虫置いていい?」


「あ、うん。いいわよ。」


「やったぁぁ!!!」


(この子、虫を使えば利用しやすいんじゃ、ないの?大丈夫?)


「なんか、女将。とんでもない子を雛子の侍女に選んじゃったわね…。私達の方が先にここに向かってたから、どんな風に選んでたのか、ちょっと気になるかも。」


「あの子達、危なっかしいな。」


この後、色々と役割を決めた結果、侍女長が一時的に鈴音になることが決まったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ