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幼女の政  作者: 物江花 あさり
二章 身請け
14/15

第14話 掃除

雛子がいる宮殿には、侍女がいない。理由は、5婦人目が来ると想定してなかったからだそうだ。そのため、宦官をよこしてくださったが、雛子が遠慮し続けた結果、外で護衛として立ってもらうこととなるのだった。


(私が妃になるってことは、帝が勝手に決めたってことね。)


雛子は、禿時代を思い出し、掃除をする体制になる。掃除用具は、宦官から、取ってきてもらうのであった。


(本来だったら、妃の私がこんなことをするなんて大問題だろうけど。)


雛子は、宮殿の清掃をはじめるのであった。



◆◆◆



「雛子妃。茶菓子をお持ちしました…。」


宦官が茶菓子を持っていった頃には、雛子は汗を額ににじませていた。あたりは、ピカピカであの宮殿とは思えないほどであった。


「ここまで綺麗になるとは…。」


「禿時代だった頃の経験が役に立ちました。」


(まぁ、私は半年しかやってないんだけど。)


「それで、寛実(かんじつ)様は、どのようなご要件で?」


(用もないのに、帝の側近宦官が私の元へ来るわけないだろ。)


「帝は、公務のため数日後にここに来ます。…その前にやっておきたいことがありまして。」


「やっておきたいこと?」


雛子は、寛実からもらった茶菓子を食べながら、聞くのであった。


「侍女を雇うのを。」

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