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第14話 掃除
雛子がいる宮殿には、侍女がいない。理由は、5婦人目が来ると想定してなかったからだそうだ。そのため、宦官をよこしてくださったが、雛子が遠慮し続けた結果、外で護衛として立ってもらうこととなるのだった。
(私が妃になるってことは、帝が勝手に決めたってことね。)
雛子は、禿時代を思い出し、掃除をする体制になる。掃除用具は、宦官から、取ってきてもらうのであった。
(本来だったら、妃の私がこんなことをするなんて大問題だろうけど。)
雛子は、宮殿の清掃をはじめるのであった。
◆◆◆
「雛子妃。茶菓子をお持ちしました…。」
宦官が茶菓子を持っていった頃には、雛子は汗を額ににじませていた。あたりは、ピカピカであの宮殿とは思えないほどであった。
「ここまで綺麗になるとは…。」
「禿時代だった頃の経験が役に立ちました。」
(まぁ、私は半年しかやってないんだけど。)
「それで、寛実様は、どのようなご要件で?」
(用もないのに、帝の側近宦官が私の元へ来るわけないだろ。)
「帝は、公務のため数日後にここに来ます。…その前にやっておきたいことがありまして。」
「やっておきたいこと?」
雛子は、寛実からもらった茶菓子を食べながら、聞くのであった。
「侍女を雇うのを。」




