第11話 馬車の中
これさ、ジャンルあってるの?物江花バカだから、わかんないんだよね。
「帝様。こいつを身請けしてくださり、ありがとうございます。」
女将は、雛子を叩きながらそう言った。
「雛子よかったわね。こんないい人に身請けしてもらって。」
「いいな〜。後宮ってものすごく綺麗なんでしょ!?」
「帝様に迷惑かけるなよ。」
鈴音、紬、利湯がそういうのだった。
(いやな予感しか、しないんだけど。)
帝は、「あぁ。」と口にすると、馬車へすぐさま乗り込んだ。雛子も続いて、馬車へ乗り込むのであった。
◆◆◆
雛子は、帝様の向かいに座り、馬車でゆらゆらとしているのだった。
(この男…。どうして、私なんかを身請けしたの?宮女を増やしたかったわけ?)
「なんだ?」
雛子がものすごい形相で見ていると、帝がそう言ってきた。
「いえ。なんでもございません。」
雛子は、そっぽを向き、そう答えるのであった。
(それに、同じ馬車に乗らせてもらうなんて…。中に護衛なしだし。私が殺そうとしたら、どうすんだよ。)
雛子が馬車の側窓を見ていると、火山から、湯気が上がっているのを目撃した。
「この地域は、後宮が管理する土地でしょうか?」
「あぁ。後宮からは、離れているが、一応そうだ。」
雛子の質問に帝は簡潔にそう答える。
(となると、後宮への直接的なダメージはなさそうだから…。)
「今のうちに、米などを備蓄していた方がよいかと。」
「なぜだ?」
「未来の予言です。」
雛子はまたもや、そっぽを向いて答えるのであった。




