第8話「碧い狼」
「誠っ!!!!てめえ!!ストラト、、」
「お前の相手は、こっちだ。」
ビュン!!
気風がエレベーターの外に放り出される。
「うおぉっ!!」
ガン!!
気風が2階の壁に打ち付けられる。
「ぐああぁっ!!い、痛えっ」
「もう一人の方は俺の妹が殺るはずだ。お前は俺が殺す。」
気風をエレベーターから放り投げたのは、水色の短い髪をした男だ。メガネをかけていて、黒いスーツを着て、整った見た目をしている。
「チッ、『ストラトス・サイクロン』!!」
「『ターコイズ・ウルフ』!!」
すると、男の頭に狼のような耳、鋭い爪と鋭い牙。狼のような尻尾が生えた。
「ヴヴヴヴヴヴヴッ!!」
「飛ばせっ!!ストラトス・サイクロン!!」
ビュウウウウウウン!!
ストラトス・サイクロンから出る暴風が男を壁に向けて吹き飛ばした。
ドン!!
「ガァッ!!」
「ぐっ、アアッ!」
男が立ち上がり、爪を構える
ダッッ!!
男が全速力で気風の方へ飛んでいく。
「死ねっ」
ザシュッ!!
男の爪が気風の腕を斬る
「があぁぁぁっ!!」
気風の腕に爪痕がつく。
(痛えっ!!あいつの爪、想像以上の攻撃力だ。腕にでかい傷ができちまった!!)
「ストラトス・サイクロン!!押し潰せっ!!」
ブゥゥゥゥン!!
ドン!!
「がああぁっ!!」
(まずい!!このままだとあいつの風で押し潰されるっ!!)
男が足から床に全力で力を込め始めた。
ググググググッ
バン!!
男が足から出る力で高いジャンプをし、気風の方に飛んでいく。
「ガァッ!!」
男が勢い良く口を開ける。
「ガブッ!!」
気風の片が男の鋭い牙に全力で噛まれる。
「うぐああぁぁぁっ!!」
チーーーーン
謎の音が鳴った。だが、今の男には周りを気にする余裕なんてなかった。だが、気風は気付いた。避訳が1階から戻ってきたと言うことを。
(誠!?下から戻ってきたか!!でも今声を上げてしまっては、奴にバレる!!バレないように立ち回ろう。)
「フウッ、フウッ、、ガアアッ!!」
男が爪を構える。
ググググググ
ビョン!!
男が再び気風の方へ飛んでいく
「死ねっ!!」
グッ!!
男の腕が何かに掴まれる。
「何だ!?」
それは、スキン・カメレオンのベロだ。
「下からエレベーターで来てたのに興奮して気付かなかったか!?叩き付けろ!!スキン・カメレオン!!」
グウウウウン ダン!!
スキン・カメレオンが掴んだ腕から体を動かし、地面に叩き付けた。
「グァッ!!」
(まずいっ!!なぜこいつがここに来てる!?猫が殺られたか!?いや、あいつのことだ、めんどくさくなって戦うのをやめたに違いない。生きてるなら、、)
「ウオォーーーーーーーン」
男がボロボロの状態で遠吠えをした。
「何だ!?何でいまこいつは遠吠えなんかしてんだ!?」
バン!!
床のハッチが開いた。
「兄様に呼ばれたなら行くしかないにゃん!!『スカーレット・キャット』!!」
「あ!!お前っ!!」
「兄様がボロボロになって気絶してるにゃん!!君達、好き勝手やってくれたにゃんね!!」
生動が爪を構え、気風の方に走る。
「ニャァッ!!」
「うっ!!ストラトス・サイクロン!!跳ね返せっ!!」
ストラトス・サイクロンが生動に向かって反対向きの風を出した。
「んにゃああああああっ」
生動が吹き飛んでいく。
ドン!!
「んにぇっ」
「ふぐうぅぅっ」
「行けっ!!ストラトス・サイクロン!!殴れっ!!」
「にゃっ、受けるにゃ!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」
「チッ、ストラトス・サイクロンの殴り、いつも受けられちまうな。」
「スキン・カメレオン!!またやってやれ!!」
スキン・カメレオンのベロが生動の尻尾を掴んで、引っ張る。
「んにゃあああっ!!やめるにゃっ!!このカメレオン!!」
ビョン!!
生動がスキン・カメレオンに向かって走って行く。
「にゃあっ!!」
ザシュッ!!
生動の爪がスキン・カメレオンの片目を斬る。
「スキン・カメレオン!!」
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」
生動がスキン・カメレオンを斬りまくる。
「まずいっ!!スキン・カメレオンが傷だらけになってる!!でも、、」
「でも?なにがあるにゃ?」
「ストラトス・サイクロン!!後ろから殴れっ!!」
「にゃあっ!?いつから後ろにいたんにゃ!?」
ドゴッ!!
ゴン!!
「にゃ、痛いにゃぁ。」
「スキン・カメレオンでストラトス・サイクロンを壁と同じ色に変えてカモフラージュしたんだ!!このまま、、、」
「グオオオオオオオオオオオオオッ」
怪獣のような雄叫びが聞こえる。
ドン!!
ビルが一気に崩れていく。
「なにっ!?なにが起きてる!?」
「ストラトス・サイクロン!!風で俺と誠を上に上げろっ!!」
フワアアン
気風と避訳だけが空中に浮く。
「気風くん!!上になにかいる!!」
「あ!?上っ!?」
気風が上を見上げる。そこには、ファンタジーの世界のような、黒く、大きいドラゴンがいた。
「な、なんじゃあありゃあっ!?」
ドラゴンが落下している生動と男を掴み、入り口に倒れてる女を掴む。
「ん~にゃっ!?ドラン様にゃっ!!」
「猫、いったん遠くに逃げるぞっ」
「了解にゃん!!」
「あいつが今回の標的のドランか?」
「気風くん、あんなのに勝てるの?」
「とりあえず今は深追いするより帰った方が良い。部屋に戻ろう。」
数分後
ガチャッ
「ただいまー」
「おう、おかえり」
部屋には回印だけがいた。
「どうだった?」
「逃げられた。とりあえず傷が結構ひどいから医川さんのとこに行く。」
「分かった。俺はドランの調査を進める。」
ガチャッ
「医川さーん、怪我したから治してー」
「はーい、気風くん、怪我見せてね~」
「はいっ」
「お~結構深いね。うーん代償は、、、あ!!このもう読まないほん10冊でどう?ドリーミー・ヘルス!!」
ファン
本10冊が消えて、気風の傷が治った。
「ありがとうございました~」
「はーい、またきてねー」




