第4話「響く銃声と壊れた時計の針」
バババババババババババババババ!!
激しい銃声がまるで、寝坊している小学生の目覚まし時計のように鳴り響く。
「私のタンカー・タンクの攻撃を食らえッ!!」
「ッ!ストラトス・サイクロン!!」
フゥゥゥンと言う音を鳴らしながら、ストラトス・サイクロンが、腕を上げて、空気を操り、玉の飛ぶ方向を天井に変えた。
「あなた、空気を操る能力、でしたっけ?新人なのに、ずいぶん厄介ですねぇ」
「俺の方は無視か?」
と、言いながら、名貼は大量の小石を投げた。その裏には、ダイナマイトと書かれた名札が張っていた。
「食らえ!!大量の爆弾だッ!!ぜーんぶぶん投げてやるよ!」
「おっと、そんな物、私にはきかんよ。」
バババババババババ!!
ボンボンボンボンボンボン!!
タンカー・タンクが、小石に攻撃して全てを空中で破壊した。
「チッ」
「そして、私の砲台の攻撃を食らえ」
すると、タンカー・タンクの腕の砲塔から、巨大な弾が発射される。
バン!!!!
「ストラトス・サイクロン!!!上にやれ!!」
「そんな攻撃で上に上がるような軽い球じゃあ無いんですよ!!死ね!!名貼詞!!!」
「チッ、コンベンション・タガー!!」
すると、名貼は弾に向かって、シールを投げて、つけた。シールに書いてある文字は、『クッション』
ボフッ
名貼の顔に球は、当たった。だが、その弾はクッションになり、名貼に対しては、危害など0である。
「うーん、どうしたものか、、、、よし」
「逃げる!!!」
と言うと、タンカー・タンクは全速力で廃工場の奥に逃げていった。
「おい!!待ちやがれコラァ!!」
「晴人!!追うぞ!」
「おう」
キキキキキキィ
タンカー・タンクのキャタピラの音が鳴り響く。
「早く逃げなくては、あそこへ、行かなければ。」
「結構走ったな、まだあいつはいないのか?」
「晴人、タンカー・タンクは多分この部屋にいる。」
「!!おう、分かった。行くぞ!」
バン!!とドアを二人が勢い良く開けた。
目の前にタンカー・タンクがいた。
「クロック様!!敵が、、、」
ブゥゥゥゥン
タンカー・タンクの体が突然消し飛んだ。
全速力で追いかけた晴人と詞が、部屋に入った瞬間に急に体が動かなくなる。その中心で、優雅に紅茶を飲んでいるクロックが振り返る……
金髪の優雅な男の顔が見えた。
「タンカー・タンクの奴、全くこんな失態を、、、
おっと、久しぶりに相手が目の前にいるというのに、、申し訳ないが、この紅茶を飲むまで待っていてくれるかい?」
と言いい、クロックは口角を上げた。
名貼と気風はクロックの言葉の通り、動かなかった。いや、動けなかったのだ!!
(な、何だ?体も、口も動かねえ、、意識だけがここにある。まるで置物の中に自分の意識が入れられたかのような感覚だ)
クロックが上品に紅茶を飲み干した。
「ずっと動けないままいたぶるのも悪趣味だ。解除するか。」
クロックが指パッチンをして、パチンと言う音が鳴った。その音とともに、クロックの隣人が出てきた。人型で、顔は時計そのもので、1秒1秒本物の時計のように針が進んでいる。体は人間だと心臓の部分に穴が開いていて、黒い体に赤いマントを付けている。
「うおぉっ」
「う、動ける。」
二人は指パッチンとともに動き出した。
「おい詞、あいつの能力、一体何なんだ?時を止められたような感じだったぞ、?」
「あいつの能力については何も分からない。だが、一つだけ噂を聞いたことがある。」
「噂?」
「ああ。あいつの能力に気付く前に、全員殺されるらしい。」
「なに二人でコソコソコソコソはなしているんですか?私の能力が分からない、、と言うことですね。そうですねぇ、、、まぁ、貴方達はどうせ死ぬんです。最後に私の隣人くらい教えてあげてもいいでしょう。」
クロックがそう言うと小石を投げた。斜め上に飛んでいった小石が突然、空中で静止した。すると、クロックの隣人の頭の時計の針も止まった。
「どうです?これが私の隣人『タイム・セット』の能力。一定範囲だけ時をいじれるんですよ。もちろん、加速、逆再生も出来ますよ。」
(何だと、、?そんな能力、強すぎる。。さっきのことを見るに、時間をいじれる制限もなさそうだぞ、、こんな奴に、本当に俺達二人で勝てるのか、?)
「食らえッッ小石爆発!!」
名貼が大量のダイナマイトと書かれた小石を投げた。
「無駄ですよ。それに、この攻撃は、あなたに対する攻撃になる。」
投げられた小石が逆再生されていく。
すると、クロックの隣人の頭の時計の針も逆再生される。
小石が名貼の元に戻っていく。
ボボボボボボボボボボボン!!!
小石が大量に爆発した。
「詞ッ!!!!」
「グフッッ」
名貼が血を吐いている。
「あ、あぶねぇ、、服に爆発物処理スーツのシールを貼ってなかったら本当に死んで、た、、ガハッ」
ビチャァァ 名貼の血が、床に染み渡る。
(あれを、早く、、押さなきゃ、、、早、、く、、、)
ピッ
「む?今の音は、、そこの今にも死にそうな方から、何か聞こえたな、、、念のために、体を探っておきましょうかね。」
(今の詞からした音、、、何かは分かんねぇが、きっととても大切なこと何だな、、?ならあいつに見られねえ用にしねえと!!!)
「おいてめえ!!待ちやがれ!!
ストラトス・サイクロン!!こっちにあいつを引き寄せろ!!」
ビュゥゥゥゥゥゥン
暴風が廃工場の中で吹く。
「ん、」
クロックが後ろに吹き飛ばされる。
「私の時間を稼げる、、と貴方は考えているようだが、、無駄だよ。貴方なんかが私とまともに戦えるわけありませ、、、」
ブゥゥゥゥゥゥン
ズドオオオオン!!
(な、何!?か、体が動かん!!床のコンクリートに体が押しつけられている!!まるで、上から天井か何かが私に降りかかっているように!!)
「俺の隣人の能力は、空気の強弱を操る。お前をそうやって押しつけることくらい出来る!!そのまま潰れろ!!」
倒せる!!そう思った、気風は。だが、クロックが笑みを浮かべた。
「てめえ、何が可笑しい、?てめえは今にも潰れて死にそうなんだぞ!!」
「逆再生!!」
するとクロックを押し潰していた空気が弱くなっていく。
「貴方ごときが、私に勝てると、思い上がらない方がいいんじゃぁ無いかな?」
ボゴッッ
クロックの隣人が気風の頬を殴る。
「逆再生」
先ほど殴った拳が逆再生されて、気風を再び殴る。
「逆再生逆再生逆再生逆再生逆再生逆再生逆再生逆再生逆再生!!」
ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!!
(や、やばい。死ぬ、、、)
気風は死を確信した。だが、その時だった!!
グゥゥゥン
気風の体と名貼の体が外へ突然、勢い良く矢印とともに投げ出された。
「なに?今、何が起きた?なぜあの二人が外へ行ったのだ?」
外で一人の男が二人を持っていた。その男は、
『回印進矢』
「詞が貼っていた、信号発生器が鳴ったから、何のことかとここに来てみたが、大変なことになってるじゃねえか。とりあえず、逃げるぞ!!」
グゥゥゥンという音がなり、矢印と共に、勢い良く回印達は飛んでいった




