第3話「変幻自在の名札」
次の日、今日は土曜日。昼時に、気風と避訳は合流して、回印が言っていた場所に向かう。
「誠、ほんとにここであってるんだよな?」
気風がそう思うのも無理は無い。なぜならここは、ただの一般的なアパートだ!!
「うん、そのはず、、?」
「とりあえず回印さんが言ってた5階にいこう」
「おう」
避訳は息切れしながら、5階に到着した。
ピーンポーン
避訳が回印に言われた部屋のチャイムを鳴らす。
ガチャッ
ドアが開いた。
「お前ら、来たか」
回印が部屋のドアを開けた。
「この中がチームの部屋だ」
見た感じはただの大学生が住んでいそうな、一般アパートだった。この中にチームがいるなんて、想像もつかないような部屋だ。
そこには、年は中学生くらいで、黒髪で、髪が少し長い少年と、年は高校一年生くらいで、紺色の長い髪の女性がいた。
少年はソファの前の床に座り込み、テレビゲームをプレイして、女性はソファに寝転がりながら、本を読んでいた。
少年がこちらに振り返る。
「お、進矢、その二人が例の新人さん?」
「ああ、気風 晴人に避訳 誠だ」
「ふーん、よろしくねー俺、名貼 詞。」
「私、鏡味 左右子。よろしく」
「俺は気風晴人。よろしくな。」
「避訳誠です。よろしくお願いします。」
進矢が少し大きな声を出した。
「二人が来てすぐに悪いが、今から、四人は仕事に行ってもらう。詞は晴人と。左右子は誠と。で別々の仕事に言ってきてくれ」
ピコピコピコチュンチュンチュンピコピコ
ゲームの音が鳴り続けている。
「え~~~進矢~~めんどくさい~~~」
「あーーもうジュース買ってやるからさ」
名貼はジュースがもらえると、何でもやるような軽い男である。
ポチッ
名貼は急いでゲームの電源を切った。
「まじ⁉晴人、行くよ‼」
名貼がドアのほうに急いで駆け出していく
「おい、ちょっ、待てよーー‼」
「誠、行くよ。」
「あ、分かりました。鏡見さん、」
二人も外へ出て行く。
「なー晴人、缶コーラ上げるよ」
「え?いいの?お前ってジュース大好きなんじゃぁないのか?」
「初仕事だしさ。先輩からの奢りよっ奢り」
「マジ?ありがと」
名貼は笑いをこらえていた
プシュッという音を鳴らし、晴人が缶コーラを開けた。
パフパフパフーーーーー
「ゥワッ‼」
気風は突然の出来事にびっくりした。
「え?」
缶コーラの中から、まるでびっくり箱のようにピエロの顔の工作がバネについて、出てきたのだ。
「は、晴人、ww裏見てwww」
「は?裏?」
裏にはびっくり箱と書かれた名札のようなシールが張り付けられていた。
「俺の隣人は名札をつけたものの中身が名札に書いたものになるんだ」
と言って、名貼の後ろに、名貼の隣人『コンベーション・タガー』が出てきた。その姿は、顔の形が本に挟むしおりのようで、目と口の位置が福笑いのようにバラバラになっていて、何を考えているのか分からない顔をしている。体中にシールが張ってあり、足がなく、獣のような鋭い三本の爪が生えた手を使って地面を張って移動している。
「なあ、詞、今回の目的地はどこなんだ?」
「ああ、確かここから1kmくらいにある廃工場だな」
目的地の廃工場に到着した。
「あ、晴人、ついたぞ。」
「よし、行くか」
薄暗い廃工場の中
「報告します。ここに、名貼 詞と新人の気風 晴人が入ってきます。」
「そうか、私の前に奴らの生きた体を見せるな。」
「はい。」
「で、詞、今回の目的って何なの?」
「『クロック』という名前のヤツが、ここにいて、界隈に人を入れて、仲間を増やしている奴の一人らしい。そいつを殺らなくちゃぁならない。」
「よし、分かった。そのクロックとかいうやつのとこに向かうぞ」
廃工場の中に入った、気風と名貼。その廃工場は、恐らく十数年は使われていないんじゃないかと思うほど、ボロボロになっている。
「おいおい、こんな所にほんとに人がいるとは思えねぇぞ」
「でも、情報によれば、ここの奥のほうにいるらしい。」
ギイイィィィィィ
廃工場のドアが、不快な音を上げながら開く。
「おいおい、クロックっつうやつはどこにいんだよ⁉」
「おっかしーな?全然いないぞ」
ババババババババババババ‼
「な、なんだ⁉銃声のような音が聞こえるぞ⁉詞、これがクロックか⁉」
「でてきたな‼クロック‼」
突然、奥の部屋から現れた男は紳士のように、落ち着いて話している
「おいおいおいおい、少し待ちたまえ」
「私はクロック様じゃぁない」
「なに?じゃあ何者だ‼」
「私はクロック様の部下の『タンカー・タンク』です。」
と言うと、タンカー・タンクの隣人が後ろから出てきた。
見た目は、戦車の砲台の上に、体の上半身がついていて、両腕に戦車の砲塔がついていて、戦車の体の上に連射式の銃がついている。
「私の隣人、『タンカー・タンク』です。」
バババババババババ!!!!バン!!!!




