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22 静かなるイケメン、御伽登場

初めて小説を書いてます!


ブックマーク、レビューいただけるとめちゃ嬉しく生きる糧になります!


どうぞよろしくお願いいたします。


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部室に響く、肩仏の威厳ある声。


「では、デュエルレギュラーメンバーの模擬デュエルを始める!」


その言葉を受け、一年生たちは一斉に動き出した。

テーブルを並べ、デュエルフィールドを整え、観戦用のスペースを確保する。

デュエルの準備は、戦の前の儀式のようなものだ。

すべてが整ってこそ、真の戦いが始まる。


勇希も、他の一年と同じように机を動かしていたが、ふと気配を感じた。

何かが近づいてくる。


それは、足音すら感じさせないほど、静かな気配だった。


……誰か、いる?


そう思って振り向いた瞬間――


「はじめまして、武東君。」


すぐ隣に、イケメンがいた。


「君、強いね。」


そう言いながら、微笑む少年。

整った顔立ち、適度に流れた前髪、優雅な姿勢、まるで風がそよぐような穏やかな雰囲気。


「僕は御伽。よろしく。」


彼の声は、落ち着いていて柔らかく、それでいて不思議と耳に残る響きを持っていた。


第一印象――爽やか、完璧、イケメン。


「え、あ……よろしく……?」


勇希は、思わず返答が遅れた。

ここ最近、肩仏部長の威厳、美琴先生の自由奔放さ、天保のチャラさ、雫の冷静さと、強烈な個性を持つ人物ばかりと接してきた。


だが、この御伽という男は――ただのイケメンだった。


(……いや、ただのイケメンって何だ?)


勇希は、自分の考えにツッコミを入れながらも、御伽の爽やかさに圧倒されていた。


一年生の中でも異彩を放つ存在

周囲の一年生たちも、御伽の登場にざわめいていた。


「御伽くんだ……!」



「やっぱりオーラが違うな……。」


勇希は、その反応に少し驚いた。


(なんで一年生のはずなのに、こんなに注目されてるんだ?)


「……御伽くんも、一年生ですよね?」


勇希が恐る恐る尋ねると、御伽は微笑んだまま頷いた。


「うん。君と同じ一年生だよ。」


「でも、何か雰囲気が……」


「まぁ、そうかな?」


御伽はさらりと言った。


その言葉に、勇希は無意識に息を呑む。


期待のエース……?


「御伽くんは、入部早々にレギュラーメンバー候補に選ばれたのよ。」


鈴が説明を加える。


「戦績もすごいし、デュエルの腕も一年の中じゃ群を抜いてるって、もっぱらの評判よ。」


「へぇ……。」


勇希は、改めて御伽の顔を見つめた。

爽やかで、落ち着いていて、しかも強い。


(この人……間違いなく、本物だ。)


模擬デュエルが始まる――!

「さて、準備は整いましたね。」


肩仏部長が静かに言った。


「模擬デュエル、開始です。」


その瞬間、部室の空気が一変する。

デュエリストたちは、己の実力を示すため、カードを握りしめる。


「……御伽くんって、そんなに有名なのか?」


勇希が鈴に尋ねると、彼女は少し呆れたように言った。


「知らないの? 御伽玩具カンパニーの跡取り息子よ。」


「えっ……?」


聞き覚えのある社名だった。


御伽玩具カンパニー。

子供向けの玩具を製造する大手企業で、全国に展開する人気メーカー。

カードゲーム、ボードゲーム、ぬいぐるみ、電子玩具……ありとあらゆるホビー市場に参入し、業界のトップを走り続けている。


「御伽くんのおじいさんが、ゼロから立ち上げた玩具メーカーなのよ。」


鈴が続けた。


「御伽家が、玩具市場に目をつけて成功を収めたの。おじいさんは伝説的なやり手で、たった数十年で業界のトップに登り詰めたわ。」


「……すごい。」


勇希は、純粋に驚いた。

つまり、目の前の御伽修一は――玩具業界のサラブレッドというわけだ。


本人は気にしていない様子

「……ってことは、君、将来的には社長になるのか?」


勇希が尋ねると、御伽は肩をすくめた。


「まぁ、そういうことになるのかな。」


あまり興味がなさそうな口ぶりだった。


「僕としては、デュエルができればそれでいいんだけどね。」


「……デュエルが好きなのか?」


「もちろん。」


御伽は、どこか楽しげに微笑んだ。


「だって、カードゲームって、最高の玩具じゃないか。」


勇希は、その言葉に少しだけ圧倒された。

御伽の声には、何か確信めいたものが宿っていた。


肩仏部長の威厳ある声が、部室内に響いた。


一年生たちは、期待に胸を膨らませ、デッキを手に握りしめた。

だが――


「一年生は、今日は見学です。」


その一言で、彼らの動きは一瞬で止まった。


「……え?」


勇希は思わず聞き返した。


「レギュラーメンバーの実力を知ることが先決です。まずは、しっかりと見て学びなさい。」


肩仏部長は、腕を組みながら静かに言う。


「強くなるためには、まず強者の戦いを知ることです。」


一年、ざわめく

「……え、やっぱり今日は見学なの?」


「せっかくデッキ持ってきたのに……。」


「でも、確かに先輩たちのデュエルって、まだちゃんと見たことないよな。」


「レギュラーメンバーの戦いか……それはそれで、楽しみだな。」


一年生たちは、若干の不満をこぼしながらも、すぐに意識を切り替えた。


強者のデュエルを間近で見られる機会なんて、そうあるものではない。


勇希もまた、肩仏部長の言葉に納得し、デュエルフィールドへと視線を向けた。



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