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センター街は灰色か?

カメレオンマン EP7「センター街は灰色か?」


ダダダダダーー

「お前らに正義はあるのかー」

男が銃を乱射している。

ダダダダダーー 

ショーウィンドウは割れ、若者たちがバタバタと倒れ出す。

「お前らは、何のために生きているーー」 

男は大声で叫びながら、ところ構わず撃ちまくる…


少し前、

キキーッ、

突然、スクランブル交差点に黒塗りのバンが現れた。

バタン、ドアが開く。

中から、武装した男が現れた。

自動小銃、ショットガン、腰には大小のナイフが数本ずつ挿さっている。

拳銃も左右に2丁ずつ。

明らかに、只事ではない格好だ。

ダダダダダーー

男は、若者たちに向かって自動小銃を撃ち始めた。

ダダダダダーー 

きゃー

ぎゃー

一斉に逃げ出す若者たち。

一人、逃げ遅れた若者が道端に立ちすくむ。

男は若者に銃を向けた、

「お前の生きる意味を言ってみろー」

「べ、別に、これと言った意味は…」

若者は、震える声で答えた。 

「お前みたいな人間が、地球を汚しているんだー」

ダダダダダーー

「うあぁぁぁぁ……」

蜂の巣にされる青年。

「もう一人ーー」

男は、看板に隠れていた女性に銃口を向けた。

カチ、

「何だ?弾切れか」

カチャ、

カートリッジを取り出し、新しい弾を込める。

その瞬間、走って逃げ出す女性。

「逃げるのかー」

きゃー

ダダダダダーー

人形のように撃ち殺される女性。

「お前らは、何の為に生きているーー」

撃ちながら問いかける男。

「お前らは、自分が何をしているのか解っているのかー」

ダダダダダーー


ジジーーーー

防犯カメラが、その様子を撮影していた。

カシャッ、

若者が逃げながら、スマホで写真を撮る。すぐさまSNSで送る。

「#センター街 武装男、銃乱射」

「これはバスる!」

ぎゃー

ぎゃー

一人の女性が逃げながら、つまずき転んだ。

「わーーー」それを踏みつける人々。

「助けてー」

誰も助けない。

次から次へと踏みつけられる女性。

「ほうら見ろ、人間なんてそんな物だ。友達だ、何だと言っても、所詮、自分か大事なんだ」

「お前らは、灰色だ!」

「皆んな死ね、」

ダダダダダーー

再び、自動小銃を乱射する男。

「二酸化炭素を出すなーー」

ダダダダダーー

「青い地球が、可哀想だと思わないのかーー」

「お前らは、地球を汚すバイ菌だーー」

ダダダダダーー……


わーーー

逃げる若者たちが、カフェの前まで押し寄せてきた。

「どうしたんだ?」

コーヒーを飲んでいたレオンたちが気づく。

「交差点で、暴漢が銃を乱射しているぞ」

店員が叫ぶ。

きゃー

カフェの客たちも、いっせい逃げ出した。

「レオン君、怖い」

桐子が震えている。

「こっちだ」

レオン、桐子の手を引き路地に走る。

わーーー

路地も、逃げ惑う人々でいっぱいだった。

「こっちは、ダメか」

再び、メイン通りに戻るレオンたち。

ガガガガガーー

その時、男の車がレオンたちの方へ突っ込んで来た。

「目をつぶって!」レオンが叫ぶ。

「は、はい」

スッ、

突然、レオンの身体が消えた。それは一瞬、瞬きする隙もなく消えたのだ。

クルン、

高らかに桐子を抱え、ジャンプするカメレオンマン。当然、保護色で他の人々には見えない。

キュン、キュン、

回転しながら男の車を飛び越え、反対側の通りに着地するカメレオンマン。そして、そっと桐子を下ろす。

シュッ、

カメレオンマンは腰から、布のような物を取り出した。

消えた、

その布のような物は、桐子を保護色にし辺りから消し去ったのだ。

フェザーエフェクト、

カメレオンマンのナノマシンが集まり、一時だけ桐子の身体を保護色にしたのだ。

バン、

男がドアを開けて出てくる。

「今のは何だ?」

バコーッ、

男を殴りつけるカメレオンマン。

ガガガガガー

倒れる男。

バコーッ、

再び殴りつけるカメレオンマン。

「痛ってー、誰かに殴られたような?」

辺りを見回すが誰もいない。

「おかしいな?」

「まず、武器からですね」メルの声。

「OK、メル」

シシュ、

カメレオンマンのシッポが男の武器を奪った。

「俺の銃が〜何処へ行く〜〜」

バシュッ、クルクルクル

腰から出したロープで男を縛り付けるカメレオンマン。

「突然、動けねぇよ〜〜〜」

「よし、桐子さんは?」

カメレオンマン、桐子を心配する。

桐子のナノマシンの保護色は、もう消えかかっていた。

サクッ、

「こざかしい、」

男は、まだ隠し持っていたナイフでヒモを切りつけた。

カチャ、

男は、銃もまだ持っていた。

パン、パン、パン、

銃声、

「危ない、」

カメレオンマン、自分の身体で桐子をかばう。

パン、パン、パン、

「きゃー」

流れ弾が他の人々に当たった。

「すまない、」

パン、パン、

「このーー」

カメレオンマン、弾を除けながら男に蹴り掛かる。

「このーー」

バシューーン、

ガガン、

男は、弾け飛ばされならガードレールに激しく当たる。

「う、うんげ…」

動かない、今度は完全に意識を失う男。

「大丈夫かい?」

カメレオンマン、優しく桐子に話しかける。

「大丈夫です。でもレオン君が」

見えないカメレオンマンに返事をする桐子。

「大丈夫だ」

実は、カメレオンマンの声はボイスエフェクトで変換されていて、桐子にはレオンとは解らない。

カメレオンマン、再び男に近づき、今度はしっかりと鉄のロープで縛りつけた。

そして、車にイラストを描き始める。

サラサラサラ、

そこには、真っ直ぐに歩く若者の姿があった。

「僕たちの生きる意味は過去じゃない、未来だ。カメレオンマン」

サイン…


MIJ日本支部。

カチカチ、カチ、

笠原が、現場映像を確認している。

何度も、何度も繰り返して見ている。

「あっ、」

画面、

センター街での騒ぎの時、民衆をかばっているカメレオンマンが映っている。

その中、他の人より、一人の女性を必要に守っているカメレオンマン。

「おかしいぞ」

もう一度見直す。

やはり、その女性を守っている。

「何故、この女性だけ特別なんだ」

カメレオンマンの知り合いか?

「この女性は誰だ」

AIの追跡システムで追いかける笠原。

カチカチ、カチ

画面、

女性の利用した店、鉄道、駅。住んでいるマンションまで辿り着く。

「ここか、」

パルム学生マンション201号室、

検索する。

セントラル美術大学油絵学科3年生、岩崎桐子。

「こいつは、カメレオンマンと繋がりある!」


「センター街は灰色か?」ーーーつづく。


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