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シーフマスター

想像とは大きく異なるエルフたちの状況

静かな空と鬱蒼とした巨大な木々の下では、金属音が響き渡っていた。

鈍くて鋭い音の主役は、まさにミッドナーとレギリス。


見た目には二人が互角に戦っているように見えるが、戦う気配のないミッドナーはレギリスの攻撃に反撃せず、ただ防いでいた。


おい!!俺が何をしたってんだ! 私、ここに来てまだそんなに経ってないよ


エルフの森に人間がいるということ。 それで十分だ。 絶対に、クズ


レギリスが構え、彼に向かって黄金色の剣撃を浴びせた。

巨大な木々を足場にしてよじ登りながら速攻を仕掛けてくると、もはや防ぎきれないと判断したミッドナーは逃げ始めたが

彼が森の中へ逃げようとした瞬間、レギリスは両手の短剣に魔力を集中させ、まるで日の出でも昇ったかのように暗い森を鮮やかに照らし始めた。

魔力圧縮を終えたレギリスは木から飛び上がり、ミッドナーが逃げる森に向かって2本の短剣を大きく振り回し

黄金色の粒子を散らす巨大な斬撃が幾重にも囲まれた木々を粉砕し、轟音とともに古木を倒した。


臆病な人類よ、逃げ切ってでも生き残りたいのか! "


退路が塞がれて困り果てたミドナーは、悪に身を捧げたレギリスを見て、どうにかなるさと自分の拳銃を取り出した。


「もう、わからない.. あなたが先に先制したんだ! 私は責任ない!"


ガントレットと共鳴したルーン拳銃がそれぞれ青い光と赤い光を放ち始め、ミドナーも戦闘態勢に入った。


バスター!ゲイザー! 久しぶりの戦闘だ! アズサの実力、ちょっと見せてよ


ミドナーはレギリスに銃口を向けて引き金を引き、バスターからは重い赤いマタンが、ゲージからは青いマタンが発射された。

自分に向かって飛んでくる赤い魔弾を軽くかわし、青い魔弾は短剣に魔力を込めて受けてはじいたレギリス。

傷一つ負っていないレギリスがミッドナーに向かって叫んだ。


どこで一度暴れればいいんだ! 人間だ


うーん、私じゃないってから.. 耳も大きいのに、本当に話が聞き取れないね。 これ、壊れてるんじゃない


甲冑をトントン叩きながらレギリスとずっと話そうとしたが

すでに理性を失い暴走している彼は、聞くふりもせず再びミッドナーに向かって攻撃を浴びせた。



エルフの森の奥深くに入ってきたアズサ

彼女のいる場所は、かつてのプライム・アドナーの魔工学研究所


彼が亡くなってからは、何の管理もなく放置された区域だ。

研究所の中に捨てられた数多くのルーンは、森の魔力に反発し、いつでも爆発しうる危険区域に指定された。

リーグ・ナムバイティは研究所全体を結界で包み込み、封印する。


アズサは研究所を包む結界に触れながら過去を回想した。

父が働く姿を見て育ったアズサ

遅い時間になるとハインリが訪ねてきて、二人とも叱責を受けながら宮殿へ戻っていたあの頃


本当に、幸せでした。 あの時は…父も.."


彼女がしばらく思い出に浸っていたとき、鬱蒼とした森を突き抜けて轟音が響き渡った。

驚いたアズサはすぐに立ち上がり、音の原因を探しに走り始めた。


これくらいの爆発音..もしかすると、事件の原因が明らかになったのかもしれません。 行って情報を集めなきゃ..!」


しばらくすると、金属がぶつかり合う音とともに撃発音が聞こえ始め

あちこちに巨大な木々が、一刀両断にされた姿で倒れていた。


木々を避けて音のする場所にたどり着いたアズサ

彼女の目の前に現れたのは、見覚えのあるエルフの男で、ミドナーを殺す勢いで襲いかかり

ミドナーは、襲いかかる激しい攻撃を防ぎ、かわし、最小限の反撃しかできないという、理解しがたい光景だった。


ミドナー様…? そしてあのエルフは….. どうしてあの二人が..?"


二人を見つけたアズサが仲裁する暇もなく

レギリスがミッドナーの魔弾を黄金の短剣で弾き飛ばし、木を蹴って彼に急速に接近した。

突然変わった彼の動きを読み取れなかったミドナー。

自分の首を狙って近づいてくる短剣を見て、彼は後悔した。


ちくしょう、素直に本気で向き合えばよかったのか…


彼がミッドナーの首をはねようとした瞬間、二人を戸惑った表情で見つめているアズサの姿が目に入った。


「公…主様…?」


今にもミッドナーを切り裂いてしまいそうな勢いの短剣が止まり、剣先に宿っていた黄金色のマナも散った。

焦点のない、憎しみだけに満ちていた瞳に、次第に生気が宿り

すでに限界をはるかに超えていた傷だらけの体は力尽き、床に崩れ落ちた。


「レギリス…」


本当にアズサ姫なのか.. いや、気のせいだよね.. 王女はきっとあの日以来..ここを…」


ぼろぼろの体と心身ともに疲れ果てたレギリスは、自分が脱力して幻を見たと思い込み、力なく倒れた。

気絶したレギリスを見て安堵のため息をついたミッドナー

アズサを追いかけていたところ、狂ったようなエルフに殺されかけた彼は、彼女を見つけるとすぐに怒りをあらわにしようとしたが……..

彼女が複雑な感情で倒れたエルフを見つめていると、そんな雰囲気ではないように思えて、舌打ちした。


ところで…ミドナー様はなぜここに…


どうしてここにいるのかというような表情で、アズサが彼を見つめると

彼はあまりにも呆れて、今堪えた怒りが再び爆発した。


「あなたよ、あなた!! リズがあなたを追いかけてくれるって言って、ここまで来たんだ! このクソガキ


「こ…私のせいですか!? そんな…本当に..本当に申し訳ございません..失礼です.."


毎日のようにちょっかいを出して迷惑をかけていたアズサが、すっかり萎縮した様子で謝ると、ミッドナーはなぜか気まずくなった。


あ、もういいよ、もういいよ。 あなたに謝罪を求めて追いかけてきたんじゃない。 もう一度引っ張りに行こうとしてきたんだ。 元気そうだから、リーズは安心するだろうね。"


はい。ご心配ありがとうございます。 ミドナー様


「私じゃなくて、リーズのことだよ.. そして、私を呼ぶときに前に「さん」をつけないで


「え?でも.. それでもいいですか?」


「私もあなた姫と呼ばれないよね。 お互いに揉めればいいさ」


その時になってようやく微笑むアズサ

ミドナーは気絶したレギリスに近づき、彼女に意見を尋ねた。


それで、これどうするの? 連れて行くの?それともここに放っておいてくれるのか?"


まずは連れて行ったほうがよろしいかと思います。 それもまずは..エルフだからです…」


ついさっきまで、自分を殺すために死力を尽くしたエルフを背負わせるのが、あまり気分の良くないミッドナー


もしこの野郎が完全な状態で出てきて戦っていたら.. 首を切られたことにも気づかずに死んだに違いない


彼の感想にアズサはレギリスの過去を語り、彼を尊重した。


「レギリスはリーグナムバイティの元護衛隊長.. むしろ耐え抜かれたことのほうが、より素晴らしいと思います


「そうだ、私くらいだから、これくらいは耐えたんじゃない?」 それはまさに、俺の強力なバスターとゲージでな!」


勢いづいたミッドナーが拳銃たちの名前を挙げて満足げにすると、アズサは驚いた顔で言った。


え…? あの子たち.. 名前もあったんですか?!.. バスターと…!!ゲイザー…?!」


突然、目がキラキラと輝き始めたアズサに、ミッドナーは戸惑った。


「えっ…? えっ…」


ざっくばらんで気難しい人だと思っていたのに.. 武器を名前で呼ぶなんて.. 意外です! ミドナー様


うるさい!今まで私のことをそう思ってたのか? 生意気なガキみたいだから.. それに「さん」の字を抜くってこと?」


あ!はい!ミッドナー!! バスターとゲイザー! ぜひもう一度整備してみたいです!」


「ダメ!だめ!」


レギリスを背にしたミドナーと、再び活気を取り戻したアズサは、二人で談笑しながらリグナムバイティへと足を向けた。



-リグナムバイティ世界水宮殿大会会場-


帝国を疑うアレスの発言にリーズは戸惑い、それを聞いた大臣たちは「今さら認めるのか」と再び詰め寄った。


あ…いや、皆さん、艦長の言いたいことはそういう意味ではなく.."


リーズは彼らをなだめようとしたが、かえって怒りが増すばかりだった。


何が違うんだ! 今、自分の口で機械帝国が関係していると言わなかったか!」


女帝!今すぐ奴らを捕らえて拘束しろ! 人間たちに模範を示さなければなりません!!"


今、俺たちが受けた被害がどれほどか分かっているのか! せっかく続けていた少数派の外交さえ断たれ、経済的に莫大な損失を被っているのだ!」


疲れずに声を上げて詰め寄る大臣たちを見て、アリサは静かに呟いた


あのおじいさんたち、本当に体力がすごいな


当然、それを聞いた補佐官ハインリは、女帝に向かって圧迫感のある微笑みを浮かべながら指摘した。


体面を保ってください。 女帝様、どうか


ハインリに叱責され、彼女は険悪になった雰囲気を和らげようと咳払いをしたが

興奮した大臣たちがアレスに詰め寄り抗議を続けていたが、もう聞き飽きたというようにアリサが自ら前に出た。


さあさあ、大臣たちの考えはうんざりするほど聞いていたことでしょう。 アレス、お前の考えを話してみろ。 本当にこれらの事件が機械帝国と関係があると思うか?」


はい、そのように考えます。 女帝様


では、お前たちがここに来たのはおかしくないのか? 事件を解決するためなら、私たちを助けると言っているのに….."


上部の命令を受け、我々はそれを実行するだけです。 女帝様


「そうか…もっと詳しくは言わないという意味だと受け取っていいよね?"


申し訳ございません、女帝様。 機密事項は漏らすことはできません


話が前後不一致で、またざわついた

まもなく、最も年老いた白髪のハイエルフが、アレスとリズに向かって率直に質問した。


「お前たち人間がここにいるということ。 それだけで、こちらにとっては脅威だ。 それは分かってるのか?

お前たちがその事件に関与していなかったことを納得させてみろ


事件と関係があると確信に満ちた大臣たちの視線に、もはや耐えられなくなったリーズがアレスを押しのけて怒り、反論しようとした瞬間

会議場のガラス窓を粉々に壊しながら、奇怪な姿をした機械人形が乱入した。


胴体と頭部にかなりの損傷を受け、左脚の関節は破損してほぼ支柱レベル。

それにもかかわらず、両腕のルーンブレードからは強烈な赤い魔力が放たれている事件の犯人。

それはアサシンロイド3番機だった。


-目標を捕捉し、対象を除去する-


半壊した頭から周囲をかき回すような機械音を漏らしながら女帝を注視する3番機

アリサは、奴の視線が自分に向けられたことに気づき、両手に魔力を集めた。


こいつが自分の足でやって来るなんて.. 護衛隊!女帝様が危険です!」


ハインリが通信ルーンに怒鳴りつけると、会議場の扉を蹴破り、剣と盾で武装したエルフたちが入ってきた。


「女帝様!!」


女帝様!お元気でいらっしゃいますか


旧式の兵器で武装した彼らを、アリサは不満そうに見つめた。


仲間たちも来る。 あれを持って何をするつもりなのか.."


突然の事態に、大臣たちは驚いて護衛隊の後ろへ退きました

アレスとリズはアサシンロイドを見て疑念を抱いた。


こんなに突然に.. こいつの目的は何でしょうか?単純な虐殺? それとも暗殺


うーん、私は暗殺に投票するよ。 "


二人はそれぞれの武器を腕輪と共鳴させて戦闘の準備をし

まもなくアサシンロイドが眼光を放ちながら動き始めた。


あの動きは.. 護衛隊長の…」


慣れた動きに戸惑ったアリサは魔法陣を展開できず

赤い軌跡を描きながら、奴の剣先が女帝に触れようとした瞬間、アレスが前に立ちはだかった。


アレスがルーン・レイピアを抜き、3番手の攻撃を防ぎ返した。

突進の反動を衝撃として受けたやつは、会議場の壁面を踏んで受けた衝撃を放ったが

破損した左脚のせいで出せなかった衝撃が、胴体にダメージを与えたように見えた。


-__システムダウン_ ルーン動力_不安定_再稼働__-


3番機の胴体が一時停止した後、再び動き出した。

あいつはアレスを見て目標を再指定した

妨害対象とみなした彼に向かって機械音を発しながら床を蹴って突進した。


ここにもあります!!"


リーズは朱色に輝くルーンナイフを抜き、3番機の胴体を攻撃したが、左腕のルーンブレードでかわした。

攻撃は避けたが、無理な動きでオーバーロードがかかり、震えている3番機

アレスとリーズが武器のルーンを輝かせながら女帝の前に立った。


ここで女帝を守り抜くことができれば。 大臣たちは疑念を払拭しないだろうか? リーズ


試してみる価値はあると思います。 艦長様。ちょうどそいつの調子が良くないので、今がチャンスです!」


正気に戻ったアサシンロイドは、二人を含む女帝までを目標に指定し

再び姿勢を整えて攻撃の準備をした。


こうして会議場では、1体の殺人機械と2人の人間がエルフ女帝をめぐって戦闘を繰り広げることになる。



エルフの森の郊外

木々の間で、場違いなコンテナが姿を現した。

4つのコンテナにイニシャルとともに書かれている言葉


-機械帝国兵器開発部-


静かな森に緊張を引き起こす機械音とともに扉が開いた。

すでに開いている3番コンテナを除く残りの3つが開き

アサシンロイド1号機、2号機、4号機が輝きを放った。


-ルーン同期完了-


-3番機_目標共有-


-任務_合流-


第2機はリグナム・バイティに向かい、第1機は戦艦ドレッドノートに向かって素早く動いた。

内容がさらに進みます かなり早くて、文章力が足りないですね

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