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命を懸けろ。

暴走する女帝。 彼女を阻止するための死闘

王国を包んでいた結界が嵐に変わった。


巨大な古木が折れ、倒れ、がれきとなり

その残骸は、他の古木をなぎ倒して森を破壊する嵐が、ますます巨大になっていった。



エルフの森で起きた異変に真っ先に気づいたのは、やはり機械帝国だった。


各下、エルフの森の中央から巨大な嵐が発生しました。 その後も範囲が拡大し続けていることを確認しました。

もしかして、彼らを送ったのはこれを予想していたからなのか….."


アンデスの報告を聞きながら、森を飲み込むように迫る嵐をスクリーン越しに見つめる指導者エル。


特に予想していたわけではないが.. まあ、運が良かったと見るしかないな


なぜ突然このような異変が起きたのか、理解できません


アンデスの問いに、手の中で小さな複数のルーンを転がしながら簡単に答える。


ルーンは使用者の感情にも反応する厄介なものだ。 きちんと制御できなければ、むしろ精神を飲み込んでしまい

酒種の関係が逆転し、ユーザーはただ魔力を使うための道具に成り下がるだろう。

今、なぜソリッドを兵器化できないというのか


「ルーンの…暴走。」


エルが頷きながら、数多くのアンドロイドの一覧を広げる。


本来、これらもそれのために作り出したものにすぎないが.."


大型スクリーンで、恐ろしいほど大きくなっている嵐を見ながら、苦々しくつぶやく。


「エルフの女帝までもが憎しみに囚われたのか.. 妖精の末裔なら少しは違うと思ったのに。 がっかりだ。"


特殊部隊はどうなさいますか。 再び帰還命令を出すでしょうか?」


いや、現場にいる指揮官の判断に任せる。 あいつなら、どうせまた無視するのは目に見えている。

今後、何か特別なことがあれば、またご報告いたします


わかりました.. 閣下


執務室のドアが閉まり、体を向けたアンデスは報告書を壁に投げつけた。


どうして…どうして今、こんなことが


「局長、いかがなさいますか。」


それを見たサラが近づいたが、アンデスは返事もせずに彼女を押しのけ、アンドロイド生産基地へ向かった。


"...."


壊れた報告書を拾い上げたサラは、ゆっくりとアンデスの後を追った。



-リーグ・ナムバイティ-


完全に崩壊した王宮と都市を破壊している女帝

そしてそれを見つめているアレス一行


「隊長、今回はどうやら撤退したほうがいいのではないか?」


私もミドナーの言葉に同意します。 私たちの任務はこれで終わりです。 艦長様


二人の意見はまさに的を射ている。 やるべきことはもう終わったし、今帰還しても全く問題ない。


ただ一つだけ除いて


女帝である自分の母が自ら王国を破壊しているのを見ているアズサ。

彼女からは、自分には何もできないという虚しさが感じられた。


「いいえ。帰還はしません。」


自分たちが聞き間違えたのかと耳を疑ったが、真剣なエルを見て二人とも顔がこわばる。


なに? それはどういう意味? ここで何をどうしようって? 隊長、もう戻ろう。 わざわざ危険を冒す必要はないだろ。"


艦長様、まさか暴走している女帝と対峙しようとお考えなのでしょうか? あり得ません。

彼女はヒーローです! 魔神戦争で魔族軍を魔法一回で一掃した存在ということです!」


じゃあ、ここで女帝を放置して逃げようってことか? しかもお姫様のアズサの前で?"


アズサも理解してくれるだろう! おい、おじさん。 俺はここでめっちゃ死ぬつもりはないぜ! 一人でも帰る!"


と言いながら顔を背けたミドナーは、自分が置かれた状況を改めて悟った。


ここはすでに嵐に巻き込まれている。 あれを突き破って行ったら、俺たちみたいな普通の人間はすぐに粉砕されてしまうだろう


それなら戦艦を呼びましょう。 ドラッドノートなら、これくらいは突き抜けて来られるでしょう。"


そうだ、それならここから抜け出せるだろう。 でも大事なのは言葉だね


アレスはアズサを連れてそばに寄り、言葉を続けた。


「ここにこのお姫様の権限が必要なんです。」


ドレッドノートの艦長であり指揮官であるアレスにすべての権限が与えられていなければならないが

初回運用テスト兼試作品として、すべての重要な制御権限は設計者であるアズサにあった。

つまり、退くのか女帝に立ち向かうのかという決定権は、彼女にあるということ。


二人の視線が重荷だったアズサは、ただ頭を下げているだけだった。

するとアレスは黙って微笑みながら肩を叩いた。


理性を失い暴走している自分の母親

廃墟と化した王宮と破壊されつつある都市、そして悲鳴を上げながら逃げ惑う市民たち。

彼女の内面は自らに問いかける。


今回も.. 逃げるつもり?'


父親に否定されて部屋に閉じこもっていた時のように

すべてを投げ捨てて機械帝国へ亡命したかのように

誰とも交流せず、会話もしなかったあの頃へ

-引き返すのか?-


対立と真正面から向き合ったアズサは、きちんと一行の前に立った。


「…勝手だってことは分かっています。 私のせいで、みんなが死んでしまうかもしれません。 でも.. 今の母親を止めなければ…..

もしそうしたら、私は.. あとできっと後悔するでしょう。 そして··· いつも逃げ回っているわけにはいかないでしょう?」


アズサは前に出て二人に向かって頭を下げた。


よろしくお願いします。 お母様を止めてください


困った表情を浮かべるミドナーと、思案しているリズ。

二人とも命を懸けることになるとは夢にも思わなかったので、簡単に決めることはできなかった。


アレスが言葉を付け加えるまでのことだ。


おい、何をそんなに悩んでるの? さっき言っただろ? ここから抜け出すには、アズサが戦艦を呼ぶ必要がある


「あ…」


まさか


彼の言葉を理解した二人は、顔をしかめてため息をついた。


つまり、何があっても、我々は女帝と対峙せざるを得ない。 結論はすでに出た


あ…ちくしょう


本当に…このようになさるのですか..艦長さん


絶望した二人に向かって、笑みを浮かべながら言葉を続けた。


それでも勝ち目がまったくないわけではない。 たぶんね


アズサが自分のブレスレットにあるルーンを発動すると、ミッドナーのガントレットと他の人々のブレスレットに光が入り、点滅した。


ドレッドノートに信号が届きました



エルフの森の外で待機している巨大な戦艦

振動とともに動力音が響き渡る。


岸壁で非常待機していたオペレーツは、アズサの信号を受けてすぐに艦を発進させる。


船体下部にソリッドが現れ、船体がゆっくりと持ち上がり、目的地に向かって進路を変えた。


-ゼータ- -座標の摘発完了-


-セータ- -魔力供給安定-


-アルファ- -ドレッドノート発進-


静かだった森はいつの間にか闇に包まれ、巨大化する嵐に向かって戦艦は移動を開始した。


再び嵐の中

風に加えて雨が降り始める。


そうだ、戦艦はそれはさておき。 どうしたらいいんだ。 隊長? いくらなんでもこの人数はちょっと……だろ


「エルフ側が何人懐柔しようとしたが.. 手伝ってくれるかな…」


「何人増えたところで、そんなに大きく変わるとは思えないけどな…」


「アズサ、ドレッドノートが届くまでどれくらいかかるか分かりますか?」


私たちの場所をご存じだと思いますので、それほど時間はかからないでしょう。"


それなら、その間はできるだけ他の人員で補うようにしよう。 "


すでに一度命令に背いた経験があるおかげで、だんだん慣れてきたリズ。

彼女の黒い制服を見て、ミッドナーは良い考えが浮かんだかのようにガントレットを操作し、アレスに近づいた。


ちょっと待って、俺にぴったりのやつを知ってるぞ


「ん? あ、そういえば…」


まるで見事に捕まえたかのように、すぐに逆方向の通信を送る。


「ねえ、あなたは全部聞いたよ。"


-.....-


えっ?聞こえないのか? あなたは結局、任された任務を全部失敗したんだから。 これでも手伝ってみたらどう? 聞き取れたら答えろ


-…卑怯な人間ども..-


オーケー、じゃあ一緒にやるのか? 大将、我々の共犯者を追加だ


-はい!? まだ何も言っていません!-


「いいよ、受け取って。」


-あなた!!!-


すみません…今、どなたとお話しされているのか.."


会話の流れについていけなかったリズの前に、隠れていた姿を現す不満たっぷりの女性。


「どうしてあなたたちの都合で私を引き込むんですか?! 今この一連の行動がすべて命令違反であることをご承知おきでしょうか?」


さあさあ、不平はやめて、ほかにないか


いや…!! それじゃない!」


テジナはアレスに反論しようとしたが、聞くはずもなく、ミッドナーは満足げな笑みを浮かべて彼女を慰めた。


「これであなたも私たちと同じ船に乗ったってことか?」"


「あ…!ああ!本当に…!!」


絶叫している彼女のもとに、リーズが余分なルーンを持って近づいてくる。


これらはアズサがくれたものです。 今回の作戦に、あなたのあの火力が必要だということです


ルーンを荒々しく受け止め、しばらく睨んだ後、自分の右腕のカートリッジの中にルーンを収納するテジナ。

視線を感じて横を見ると、リズがまだ立っていた。


何ですって、何かおっしゃいたいことはありますか?"


「アズサを殺せということと、そしてあのアンドロイドたちがやったこと.. 本当に命令は正しいですか?」


テジナは何の反応もせず淡々と右腕をルーンスナイパーに変形させ、ルーンの安定を終わらせる。


「どうしてですか? それなら、私が命令もなく単独でこんなことをしたのではないかと心配だったからですか?」


瞬間、左腕をブレードに変形させてリズに振りかざすと、彼女もすぐにルーンナイフを取り出して防ぎ、衝撃を流した。


「詳しいことは帝国に戻ってご自身でご確認ください。 私が言ったら、それは機密漏洩になるじゃない。 そうじゃない


どちらもまったく引く気配のない神経戦。

不穏な雰囲気を察知したアレスが割り込み、二人を引き離す。



完全に崩れた中央広場


「もうすぐ…」


ドレッドノートの状況をリアルタイムで受信しているアズサに、聞き慣れた声が話しかける。


お姫様、まだここにいらっしゃるのですか! "


土ぼこりと雨でめちゃくちゃになった制服

それでも両手に持った短剣は黄金の輝きを失わず、きらめいていた。


「レギリス…」


ここで何をされているんですか! 今すぐ私について、この場所から抜け出しましょう!」


手を差し出したが、アズサはその手を取らず、むしろ後ろへ下がった。


「私は行きません、レギリス。」


「え? それが何だって..どういう意味ですか?」


私はここで仲間たちと共に母を阻止します。 "


レギリスは顔をしかめ、アズサの襟をつかんで叫んだ。


「それが今、何の騒ぎですか!!」


まもなくアレス一行が目に入り、姫を解放する。


「やっぱりお前たちか! お姫様をお誘いしたのが!"


目つきを変え、殺気を漂わせて今にも飛びかかろうとする彼を、アズサが食い止めた。

ここに戻ってきて、初めて自分と目を合わせる王女。

目の前にいるのは、自分が思っていた臆病な娘ではなかった。


お姫様が.. そんなに決めておられたのですか


アズサが黙って頷くと、深いため息をつきながら短剣を鞘に収めた。


「それなら私も君たちと一緒にやる。」


急変した彼の態度にテジナは不思議に思った。


「急に? ついさっきまで、こちらに向かって殺気を放っていたくせに?」


「私が君たち人間を好意的に扱えないことは、あなたが一番よく分かっているだろう?」


うなずくミッドナー。


「意味は分かるんだけどな…」


「今回の作戦は女帝に対抗するものです。 本当に私たちがあなたを信用してよいのか…….."


女帝と真正面から張り合うなんて狂気の沙汰だ。 しかも今の状況は特に危険だ。

私は女帝の魔法を見たことがあるので、それが君たちに大いに役立つだろう


不信でいっぱいだが、今残念なのは帝国一行だから受け入れるしかない状況だった。


断る理由はない。 むしろありがたいことだ


レギリスの合流でひとまず区切りがつき、それぞれの腕輪の光が点滅する回数が増える。

ドレッドノートが嵐に近づいたのか、アズサのブリーフィングが始まる。


ヘミスフィアを全方位に展開させて、嵐を突き抜けて突入しろ。 残骸のせいで船体に損傷はあるでしょうが

私が作った梨なら、そのくらいは耐えられるはずだ。"


一行と反対側にいるドレッドノート

バリアを展開して嵐の中へ突入していたが、粉々になった古木の残骸が戦艦を襲う。

ヘミスフィアは魔力による攻撃しか防げないため、このような実体のある障害物には無力だった。

しかし、そのおかげで、この強力な嵐に巻き込まれずに進むことができる理由でもある。


-セタ--船体損傷 5%-


-損傷 8%-


オペレード・セータが艦船の損傷状況を継続的にブリーフィングしている最中、巨大な木の塊が艦を襲う。

木はドレッドノートに轟音を立てて直撃し、船体が大きく揺れ、オペレーツが再び軸を取り戻そうと奮闘する。


-ウヒョン損傷 15%-


-ベータ- -姿勢制御システム再起動-


再び水平を保ちながら前進する戦艦。


-損傷が20%を超えた場合、艦の運用に支障が生じます-


これ危ないんじゃない


大丈夫だと思います。 私が作った梨なら、きっと.. これくらいは…」


-損傷 17%-


-ゼータ- -まもなく嵐の地域を抜けて中央地域に突入します-


ゼータの通信と同時に、ドレッドノートが嵐を突き抜けて姿を現す。

あまりの大きさに驚いたレギリスは、どもりながら慌てふためく。


あれが…機械帝国の…船か


「おまえ様がお造りになった最初の空中戦艦ドレッドノートとなろう。」


右拳に受けた損傷は目立つほどだったが、幸い火器管制装置の方は無事そうだった。


-ベータ- -ヘミスフィア解除-


-セタ- -船体損傷度総18%の自覚復旧を開始します-


火器と動力ルーンの状態を報告しろ


各オペレードの報告を受けている最中に、突然空気が冷たくなり

次第に激しく降っていた雨がやみ、強い突風が吹き荒れる。


面白そうなおもちゃだね?"


女帝がここに来た。


まさかそれで私に立ち向かうつもりじゃないよね? 私はヒーローだ。 お前たち人間なんかが、よくも手を出せる存在ではない


彼女の目に緑色の眼光が宿ると、空に数百もの風の槍が生じた。

他の者たちは立っていることさえつらそうだったが、レギリスとアレスはまったく動じず、女帝をまっすぐ見つめた。


これ以上の破壊行為はおやめください。 アリサ女帝


短剣に魔力を圧縮するレギリス。


「英雄というものも、結局は異名にすぎない。 そして.. "


ルーンレイピアを引きながら動力を発動するアレス。


人間の中にも英雄はいた。 女帝


二人は同時に剣撃を放ち、それに応えるように女帝は微笑みながら風槍を一斉に放った。


槍と剣撃の衝突により、異なる魔力の強力な爆発が起こり、戦闘の開始を告げた。

本格的にエピソードのハイライトが始まります

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