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運命は決まっている?  作者: 森好子


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2/3

第2話 運命を告げられた三人

3話で終了予定です。最後までおつきあい頂けると嬉しいです。

よしこは身体を乗り出して、まっすぐに私の目を見ていう。


「逃したら、かなり晩婚て?いくつくらい?」


「初老といってよいくらいの年齢です」


「そんな年で結婚なんかしたないわ」


大げさにため息をついてみせるよしこに

あやこもみどりも笑顔になる。

どうやら、自嘲できるくらいの余裕は、よしこにはあるようだ。

私もほほえみながら、補足する。


「価値観が180度変わるくらいに、良い縁に恵まれるということです」


「子供は何人?」


「お子さんはいません」


「えー——」


ショックを隠さないよしこに、私はそっと付け加えた。

占いでは、はっきり子供はいない、とでたが

どうもこれはよしこが産まない選択をしたのではなく、

生きづらさから子供を産む選択が喪失した、といってよいものだった。


「いてもおひとりです」


嘘はつけないので、仮定の話としてフォローを入れておく。

あやことみどりが驚く。


「意外やな。よしこは学生結婚とかして、子供ばんばん産みそうやのに」


「よしこさんは、ご自身が思われるより、周囲からの信頼が厚い。

 困ったときは、いつも誰かが助けてくれます。

 それはよしこさんが、いつも誰かを助けているからです。

 恐らく、お金にも一生困らないでしょう」


未来のよしこが、少しでも救われることを願って

言葉を選ぶ


「お金持ちになれるんや!」


そこまで前向きになられても・・・(苦笑)

未来のよしこのターニングポイントとなるのは、その発言だ。

具体的な場面を避けてさりげなく助言をする。


「言葉に言霊がこもりやすいので、発言には注意してくださいね」


「???よく考えてしゃべります」


「いや、よしこにそれは、無理やろ(笑)」


3人の笑い声が、パメラの部屋に明るく響いた。



次はあやこ。

3人の中で一番優等生の雰囲気がある。


水晶に触れると、澄んだ水面のようなカルマが広がった。


――能力的に優秀。両親との関係も良好で、精神的に安定している。

――知的好奇心が強い。

――水、研究に縁がある。


「あやこさんは、非常に優秀ですね。頭もよくて行動力もある。

 水や研究に縁があるので、飲料水の細菌検査や水道水の分析などを

 お仕事にされると、あやこさんの能力を社会に貢献できますよ」


「最近、両親が薬剤師になれって言うてるけど。薬剤師って薬局に勤めるから、

 水の研究とかできひんよね」


「飲料水の細菌検査などは、薬剤師が保健所や行政と連携してやるらしいですよ」


「おーー」


3人が感心したように声をそろえる。


「結婚は……24歳くらいですね。少し年齢は年上のようですが、美丈夫な方のようです」


「美丈夫て何やろ」


「健康的でハンサムな方、という表現がいいでしょうか」


「それはすごいな。うちは結婚せんと思ってたけど」


「めっちゃかっこいいんやろな。きっと。

 男子に興味ないあやこが結婚しようと思うくらいやから」


よしこがどこかうらやましそうに言う。


「お子さんはおふたり。男の子です」


「え?子供苦手やのに。しかも男の子?苦手のダブルやん。」


「とても模範的なおかあさんになりそうですよ」


「想像でけへん!」


3人はまた笑った。



最後はみどり。

3人の中で一番かわいらしい雰囲気の子だ。

中学生なのにブランドのピンクハウスを着こなしている。

顔立ちも整っていて、笑うとえくぼができる。


しかし水晶に映ったカルマは、意外なものだった。


――不倫をし他人の家庭を壊す。

――相手が自分のものになったら、相手に興味を無くす。

――父親との確執があり、その反動で父性のある年上の男性に惹かれやすい。


「みどりさんは、かなり異性にもてますね。

 でも同年齢の方ではなく、家庭もちの年上の男性にひかれやすい。

 でもそういう人と恋愛をしても、みどりさんは満たされないので、

 出会っても関係をすすめようとしないでください」


「不倫なんて頼まれてもせえへんわ」


「みどりは他人の男とるような子とちゃうしな」

よしこが口を挟む。


「結婚は29歳、31歳、33歳にそれぞれ良い縁があります。

 どの出会いで結婚されても、安定した家庭を築けます。

 ただ、結婚後にまた別の男性を好きになる事があるので、

 そのときも関係をすすめようとしないでください」


「今度は浮気か。絶対せえへんと思うねんけど」


「恋多き女てことかいな」

今度はあやこが口を挟む。


「まあ、それだけみどりさんが異性にモテるということですよ」


「絶対そんなことないわ!」


「お子さんは3人。男の子1人、女の子2人」


「そんなに産む?」


「お嬢さんのうちのおひとりは、芸能界に入る可能性があります」


「それは却下!」


「なんで?ええやん。娘がアイドルとか自慢できるで」

「有名になる前にサインもろとかな、あかんやつやな」

よしこ、あやこが口々に言う。


3人は楽しそうに笑いながら、占いを終えて帰っていった。

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