第六話 その七
第六話 その六の続きです。
「…あなたは、普通の家族の中では十分に恵まれている方です。
親は、あなたのためを思ってさまざまな行動をしていました。
あなたはそれでも、親を嫌いますか?」
「お、俺は…」
そうだ、毎日のように与えられていたから与えられてそれを使えるのは当たり前だと思っていた
でも、そうじゃない…
「俺の両親は、俺のためを思って、いろんなところ行ったり、いろんなものくれたりしたんだ…」
「それなのに、俺は奪われることだけを恐れて、親は思いやりがないなどと決めつけていたのか…」
ようやくだが、俺は少しだけ親の優しさの意味を理解した
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映像は止まらずに進む
歳をとるたびに、親への態度が荒くなっていく
「俺」を見て、俺は惨めでしょうがなかった
やがて映像は、今日の家出のシーンで終わった…
「……………」
「わかりましたか? これがあなたの罪です。」
「…俺の…罪。」
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気づいた時には、少年は消えていた
俺の罪…
「謝らねえと…いけねえよな…」
屋上の空はもう茜色になっていた。
「ありがとう、名なし野郎。
もう一度、自分を見直してみるよ。」
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俺はその後、児童相談所にいって
そのことを話した。
俺は少年院行きとなったが、まあ、仕方がないことだ。
「自分を見直す…か…」
灰色の建物を見上げて、俺はつぶやいたのだった…
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続く・・・・・・




