第69.5話「支払いアイツにツケといて」
「いやー、カリン氏。先日のテニス大会はお疲れ様でしたな」
いつものように大粒の汗を撒き散らしながら、チーズフォンデュのブロッコリーにかじりつくフォンデュ。
元はといえばコイツの勘違い&故障のせいなのだが、まったく悪びれる様子も無さそうだ。
まあコイツに限って、自ら反省するだろうなんて期待ははなからしていない。カリンはやけに長い伝票を手に取り、客席へと向かう。
「はい、これ今日のお会計。ビタ一文残さず払いなさいよ」
かなりかさばるそれを、なんとか丸めて、伝票差しへとねじ込む。
「急にどうしたんですかな、カリン氏? 拙者生まれてこの方食い逃げだけはしたことな……って、この伝票、やけに長くないでござるか……?」
違和感に気づき、恐る恐る伝票を広げるフォンデュ。
「こ、これは……!?」
その驚きの金額を前に、目を丸くするフォンデュ。伝票に書かれていた内容とは……
チーズフォンデュ 1290円
キャラメルマキアート 550円
営業中止補填(2日間) 100000円
ガソリン代 9240円
温泉代 5200円
テニス場チケット代 6000円
カリンのラケット代 20000円
取引手数料 220円
隣の客の会計 5000円
なんかムカつくから 10000円
合計 157500円
「なんか最後の方おかしい気がするのでござるが……」
「気のせいじゃない? いいから、さっさと払いなさいよ?」
背中を小さくして、フォンデュはレジへと向かっていった。
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