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情報都市コールス

 今、青喇さんに紙上の折手の本部を案内してもらってる。報道部門とか、情報部門とか、色々説明されたけどその辺はよく解らなかった。ギレーアは入口の所で待ってる、悪魔だから天使の所に行くのが嫌なのかもしれない。やっぱり聖属性? みたいなものとかあるのかな? それっぽい力を見たこと無いけど。


「勇者様、一言言っておきたいことがあります」


「ん? どうしたの?」


 なんとなく青喇さんの雰囲気が変わったような気がする。でも、気のせいかな? だってずっとにこにこしてて、良い人そうな感じだし、よく解らない部分もありそうだけど、悪者には見えないんだよね。


「私達、紙上の折手は勇者様を利用するつもりはありませんし、その必要もないのです」


「え、どういう事?」


 青喇さんの言ってる意味がよく解らないよー! こういう時になんでギレーア居ないの? こういう時こそでしょー。私を利用って言ってるけど、なんだったっけ? なんかそういう話を聞いたような、聞いてないような……。


「ですから、悪魔と天使の諍いに、勇者様を利用する必要は無いのですよ。天使様は初めから、負けていないのです」


 そう言えば、そんな話されたね。私が勇者は魔王を倒すのが目的みたいなことを言っちゃったから、それを天使に利用されるかもしれないとか、そんな感じだったような気がする。ん? それならなんで私呼ばれてるんだろ? 別に来る必要なかったよね?


「それなら、なんで私を呼んだの?」


「フェイクライフ様は、勇者様では無く、スフィア様、貴方に会いたいと仰っておりました」


 そっか、すっかり忘れてたけど、私は最初に創られた、混沌の従者なんだっけ? その辺に興味があるって事かな? 新聞で広めたのも呼ぶためって事だもんね? でも、呼ばれたところで私何も出来ないけど大丈夫? 


「私の事、呼ぶために新聞で広めてたって事だよね?」


「いえ、あれは、深守は真面目な性格ですので、勇者という偽りを剥がしたかっただけだと思います。新聞で広め、中央都市に誘導したとして、コールスに立ち寄る保証もありません。こうなったのは偶然ですね」


「あ、そっか」


 そういえば、幾岐さんがコールスに行くようにって言わなかったら通り過ぎてたかもしれない。うん、多分通り過ぎてたね。だってギレーアって意外とせっかちだし。ってスルーしそうになってたけど、青喇さん普通に勇者の事偽りだって言ってたよね!? この人知ってたの!?


「おや? 驚いているようですね。少し考えれば解るとは思いませんか? 紙上の折手では多くの情報を保管しています。それに該当しないものが急に出てくるとは考えにくいです。そして、その反応が偽りであることを事実であると断定できますね?」


「あ、あはは……、なんのことかなー」


 もしかして、引っかかった!? これが鎌をかけるって事なのかな!? んー、どうしよう。私はよく解らないけど、勇者の話が嘘ってなると厄介なことになるらしいし、なんとなーく話が流れてくれたら助かるんだけどな―。やっぱダメ?


「私も、フェイクライフ様もそれを公開するつもりはありませんよ?」


「あれ? そうなの?」


「貴方は紙上の折手に敵対している訳では無いのでしょう? もしくは、別の情報機関に所属している訳でも無いのでしょう? それなら、動く必要はありませんね」


 なんかよく解らないけど、何とかなりそう! やっぱり、なるようになるみたいだね。それにしても、紙上の折手に敵対しないって言うのは解るんだけど、別の情報機関ってどういう事なんだろう? 他に何かあったっけ?


「別の情報機関なんてあるの?」


「えぇ、昔はあったらしいですよ? ですが、組織というのはどうしても綻びが生じてしまうのです。それが公になった時、大衆の力によって滅んでしまいました。残っているのは事実のみを伝える紙上の折手と言う事になりますね」


「あ、今は無いんだ」


 やっぱりそうだよね。紙上の折手の新聞しか見た事無いんだもん。電線があるくらいだから、ラジオくらいあっても良さそうなのに、やっぱりそういう話を聞かないんだよね。昔は別の機関もあったみたいだけど、滅んだって事は、なんか酷い事してたのかなー。


「つまり、この国〈フリーアーシア〉を実質支配しているのは魔王などでは無く、フェイクライフ様と言っても良いという事なのです。わかりますか?」


 え、この国を支配してるのは魔王だよね? 私はそう聞いてたんだけど、どういう事なんだろう? よく解らないけど、やっぱり魔王と天使は敵対してるって事で良いのかな。私にはよく解らないよー、ギレーア解説して―。


「うーん。魔王と仲悪いって事?」


「いえいえ、解らなければ良いのですよ。さて、そろそろフェイクライフ様の部屋に着きます。無礼なことはなさらないよう、よろしくお願いいたします」


 話をしてるうちに、一番奥の部屋まで着いてたみたい。青喇さんが扉をノックして、開いてくれた。中に入るのは私だけみたい。中には、隈が出来て疲れ切ったような感じの男の人。細身というか痩せきってる感じかな? でも、ちゃんと天使の翼と金の輪があるから天使だね。その天使は私をイスに座るように促したから、素直に座る事にするよ。


「あぁ、俺が知恵の天使フェイクライフだ。混沌の従者オリジンスフィア、お前を待っていた」

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