表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
本編 見習い守護戦士バイトする。
4/48

学生守護戦士はバイト中2

デリュスケシはグーレラーシャ傭兵国の玄関口の一つなんだってさ。

でもあんまり都会じゃないから海賊が密輸のために昔からよく現れ出るらしい。


「ギルド管理官長様どうかお願いします。」

頭のよくはげたおじいちゃんが言った。

漁協組合名誉会長のアーデギースさんだ。

「あー、わかった。」

ヒフィゼギルド管理官長がりちぎに言った。


人よんで、頼み込みのアーデギースというあだ名があるんだってさ。


「真姫奈嬢、ファイネ嬢、イリディア嬢お久しぶりです。」

デリュスケシ王室分館管理官のアラルエス・ドーリュムさんが言った。


名門ドーリュム家の本家の人らしいけど…。

どうでもいいや。


「真姫奈嬢、この間より可愛いですね、イ。」

ドーリュム王室分館管理官がいいかけたところでなにかが頭にぶつかったらしい。

頭を撫でてるし。


「話は聞いている、かならず、拿捕する。」

ヒフィゼギルド管理官長がアーデギースのおじいちゃんに言った。

「ありがとうございます。」

アーデギースのおじいちゃんは拝んだ。


ここで、繰り広げられるいつもの光景だよね。

漁協長はさっきさらっといって去ってったし。

アーデギースさんの娘さんらしいけど。


「…ギルド管理官長…。」

ファイネさんが呟いた。


うん、さっき、紙くず飛ばしてたね。


「イリディア嬢、ファイネ嬢もこの間より麗しいです。」

ドーリュム王室分館管理官が言った。

彼はまあ、リップサービス過多の人だ。


ヒフィゼギルド管理官長、うるさいって思ったんだろうね。

仕事熱心な人だから。


「パティスリーイシカワの領収書だ、落としましたよ。」

ドーリュム王室分館管理官がニコニコ、ヒフィゼギルド管理官長に渡した。

「…そうか、すまん。」

ヒフィゼギルド管理官長は受け取った。


「では、行きましょうか、ギルド管理官長がどうも落ち着かなそうですし。」

イリディアさんがクスリと笑いながら言った。


船に乗り込むと青海原が広がっていた。

ここの海はギレマエリと言う巨大ざめとかいるらしい。


前に先輩が依頼を受けてえらいめにあったって言ってた。

ああ、傭兵ギルドを紹介してくれた先輩で今は本国の中国群集国家のどっかで軍人として活躍してるらしい。


中国も国が多いからな、どこがどこだかわからないよ。


「真姫奈、大丈夫か?」

ヒフィゼギルド管理官長が言った。

「とくに異常はないみたいです。」

うん、船影ないしね。


その日は海賊は出なかった。


「警戒されてますかね。」

イリディアさんが言った。

「そうだな…。」

ヒフィゼギルド管理官長がうなづいた。


今、傭兵ギルドデリュスケシ支部で作戦会議中だ。


「…じゃ、ギルド管理官長は隠れる…。」

ファイネさんが呟いた。


相変わらず不思議な人だな。


「真姫奈ちゃんは悪いけど。」

イリディアさんが言った

私も隠れるか仲間外れですか?

「守護戦士の格好目立つのよね。」

イリディアさんが続けて言った。


ま、まさか?


次の日、商船に乗り込んだのは服を

ヒラヒラ熱帯魚みたいにまとった女三人でした。


「スカートなんかいつもはかないのに。」

私は青海原を見ながら呟いた。


傭兵ギルドには変装用の衣裳まで備え付けてるらしい。


体術をする関係で私服もズボンオンリーなのだ。

学校はもちろん制服はないし。

基準服(スーツ)も必要な学科じゃないからね。


正装ももちろんズボンだよ。


「…ギルド管理官長…見てた。」

ファイネさんが呟いた。


うん、あきれてみてたんじゃない?

スカート似合わないって。


「似合ってるわよ、傭兵ギルドなんているとたて襟長袖の長衣とズボンの組合わせがマストアイテム化してるもんね、真ん中スリットを横スリットとかアレンジしてもしょせん戦闘服よね。」

イリディアさんが晴れやかに言った。


かっこいいじゃないですか?

とくにヒフィゼギルド管理官長なんて

最高にかっこいいんですが?


「ともかく、一般人ぶるのよ。」

イリディアさんが言った。

「そのくらいで引っ掛かりますかね。」

海賊も見抜くんじゃないかな?

「…だから…商船…借りた。」

ファイネさんが呟いた。


海賊ってさ、単純?


見事に引っ掛かってますが?


「皆さん、なにも命までとろうというのではありません、金目なものをいただきたいのです。」

海賊の男が言った。


いかにも、海賊風な格好じゃないんだね。

商人っぽい格好だよ。


まあ、取り囲む人たちは動きやすい格好してるけど。

武器に火器類がないのは商品を傷つけないようにかな?


「お助けください。」

船長が言った。

「あなた方の態度次第です。」

海賊が余裕綽々で言った。


「さ、お嬢さん方、こちらに移っていただきましょう。」

海賊の男が言った。


…女性は商品かい!


イリディアさんが合図した。

うん、やろう!


「お断りしますわ!」

イリディアさんが言った。

瞬間、ナイフが飛んだ。

武器をもった男が何人も取り落とした。


「…まったく…気が短い。」

嬉しそうにファイネさんがバスタードソードで海賊の男を峰打ちにしていく。


「わー、助けてくれ!」

海賊たちが混乱した。


「動くな。」

船に戻ろうとする男たちを

ヒフィゼギルド管理官長が鞭で牽制して押し戻す。


その間に海賊船に潜入した。


商船の間違いじゃないかってくらい荷物類が積み込まれてた。


「くそ!コノヤロー!」

残留海賊が攻撃してきた。

まったく!往生際が悪い!


私はちかくの男を蹴り倒した!

ああ、スカートやりずらい。


ついでに弓を出して逃げる海賊の足元に矢を打ち込んで牽制する。


「もう、終わりだ、親玉は拿捕された、投降しろ!」

ヒフィゼギルド管理官長が宣言した。


「いやー、さすが蓬髪のガイウス様、瞬刀のイリディア様、剛力のファイネ様…真姫奈ちゃんはなかったよな、ともかく、ありがとうございました。」

アーデギースさんの拝みが炸裂した。


あの海賊、やっぱり、女性を商品にしていたらしく、船底から何人も女性が出てきたそうだ。


船籍はパイナ草原国で、やっぱりなにかんがえてるかわかんない国だよね。


「本当にデリュスケシ名物戦闘文官の唐揚げ弁当でいいのか?」

ヒフィゼギルド管理官長が言った。

「ええ、新作のトマトチリ味気になってたし。」


今回もおごってもらっちゃった。

傭兵ギルドデリュスケシ支部で食べてます。

戦闘文官の唐揚げ弁当はデリュスケシの名物で魚をラーガラース烈王国産の大豆醤油で下味つけて唐揚げにしたお弁当でバリエーションがあるんです。


昔ここの王室分館にいた伝説のカザフ外務担当官が考案したそうです。


その人は文官だけど、高等剣士で戦闘文官って呼ばれてたんだって。

今も生きてます。


すごいよね、文官なのに高等剣士って。


「旨いか?」

ヒフィゼギルド管理官長が言ったので

トマトチリ味をお弁当のふたに分けてあげた。


ヒフィゼギルド管理官長は普通味だから。


「やっぱり、お邪魔よね。」

イリディアさんがお弁当を食べながら言った。

「…あーんしないの?…。」

ファイネさんがチーズ味の唐揚げ弁当を食べながら呟いた。


べつにしないよそんなこと!

恥ずかしいじゃん。

何はともあれ無事終わってよかったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ