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守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
本編 見習い守護戦士バイトする。
29/48

学生守護戦士は修行中1

ヒフィゼギルド管理官長が来てくれた。

グーレラーシャに行きたいな。


「真姫奈ちゃん、気が散ってるよ。」

わざわざ、シレルフィール遺跡から来てくれた従兄の一樹さんが言った。


セファムに奪われて、証拠品でまだ返ってこない、水気をまとった斧の代わりを作るために

塔世界のアクアウィータ王国から職人が来てるから戦闘スタイルを見せてるんだったよ。


「すみません。」

今は集中しないとね。


「真姫奈様の斧は一樹様のものより軽量化いたします。」

人科ぱぷぷ族のカルルさんが言った。


今日も水のような丸い身体がフルフルしている。

あの青いジェル状の所はたしか…神王様が塔世界が大昔崩壊しかけた時に人々を助けるために包みこんだ力の名残らしいくて、本当の姿は人型なんだけど…パププ族ってだいたいいつもあのかたちなんだよね。


ほかにぱぷぷ科ぱぷぷがいてそれは純粋に神王様の力の欠片なので自我なく襲ってきます。


「本当に新調していいのかな?」

私は花山のお祖父ちゃんをみた。


お母さんのお父さんでアクアウィータ王国の王族だったお祖父ちゃんは柔らかい微笑みをうかべた。


「押収された斧が前のように使用できるかわからないし…真姫奈も大きくなったから、調整も必要だったし丁度いいよ。」

お祖父ちゃんが言った。


「サニラ様の斧では重量、魔法質量ともに、真姫奈様には多いですから。」

カルルさんが端末画面をみながら言った。


カルルさんのうちは代々、アクアウィータ王家に仕える、鍛冶職人さんで

水魔法をまとった武具を作るのが得意だ。


「真姫奈の斧は特殊な武具だったのか。」

ヒフィゼギルド管理官長が腕組みしていった。


さっきから見学してたんだ。

まだ、帰らなくて良いのかな?

忙しいのに。


「真姫奈ちゃんのデータはそちらに送ったはずなのです。」

文月さんがニコニコ言った。


まだ、あの言い合いは続いているらしい。


「五十嵐のご当主、お忙しいなら一緒に居なくても良いですよ。」

ヒフィゼギルド管理官長が言った。


「お客様はもてなさないとなのです。」

文月さんが言った。


なんか、聞いてて落ち着かないな…。


「あの人が、真姫奈の好きな人なんだね♪」

おじいちゃんが嬉しそうに言った。


「え?どうして、わかったの、おじいちゃん。」

そんなに上の空だったかな?


「気にしてた、アクアウィータの王族は好きな相手に一途だからね、スニラひいお祖父様も美奈ひいおばあ様にメロメロだったらしいし。」

おじいちゃんが言った。


そうか…スニラひいひいひいお祖父様って、確か、明正和次元出身の『風の放浪者』だった

美奈ひいひいひいおばあ様が大好きでついにできちゃった婚に持ち込んだって言う人だったよ。


美奈百態とかいうアクアウィータ王宮にある

石像の作者だよね。


おじいちゃんもおばあちゃんにぞっこんだしね…。


あの血引いてるのか…。

気を付けよう。


ヒフィゼギルド管理官長がきちんと素敵な

恋人が出来たときに追いかけたりしないように…。


寂しいけど、素敵な大人なヒフィゼギルド管理官長なら、そう言う人もいるかも知れない。


例え、有望な新人呼ばわりでも、『宝物』っていってくれて嬉しかったな♪


「彼も真姫奈の事が大好きみたいだ、頑張りなさい。」

おじいちゃんが微笑んだ。


本当にそうならいいのに。


「真姫奈様、この仮斧でもう一度、武術を見せていただけませんか?」

カルルさんが調整したらしい仮斧を差し出した。


「じゃあ、僕が相手に…。」

一樹さんが言った。


「いえ、今度は違う武器の人が良いです。」

カルルさんが言った。


「じゃあ、彼にやってもらおうよ。」

おじいちゃんがヒフィゼギルド管理官長の方を見て微笑んだ。


「そうですね。」

カルルさんが言った。


ええ?ヒフィゼギルド管理官長とだなんて

絶対にかなわないよ~。


道場に鎖鎌が舞う。

仮斧だと少し重い。


「真姫奈、帰ってこい。」

ヒフィゼギルド管理官長が鎖鎌を

繰り出しながら言った。


髪の毛解いてないから全然本気じゃない。

蓬髪(ホウハツ)のガイウスって言う二つ名の通り解いていたのは

愛黎さん対応時だけだ…。


私はまだまだかな?


「帰りますよ、傭兵ギルドのバイトに、学園祭が終わったら、文月さんに聞いてみます。」

内弟子だから、許可が必要なんだ。


絶対にグーレラーシャの傭兵ギルドのバイトは続けるけどね。


「そっちもだが、オレの腕の中に戻らない気か?オレは真姫奈がいないと寂しい。」

ヒフィゼギルド管理官長が甘く微笑んだ。


ヒフィゼギルド管理官長のう、腕の中なんて一回しか経験してません。


そんな…多分からかわれてるんだよ。


「ちゃんとバイトに戻りますよ。」

私はドキドキしながら言った。


「真姫奈、惚けているのか?お前オレの宝物だ、オレの腕の中にいるのが正しい姿だ。」

ヒフィゼギルド管理官長が言った。


なんか、文月さんに言われたのかな?

学生は大事にしろとか?


「ちゃんと仕事します、囲ってくれなくても大丈夫ですよ。」

本当に抱き抱えてくれるのなら嬉しいのに。


あの瞬間が至福の時だったよ。


「真姫奈、勘違いしてないか?オレはお前を抱き込んで離したくない。」

ヒフィゼギルド管理官長がそういいながら

いい感じで攻撃範囲内にはいってきたので

斧で攻撃した。


…あたってる…あの素早い人が…?


「色ボケなのです。」

文月さんがいってるのが聞こえた。


色ボケってなに?


良いところに入ったらしくうずくまった

ヒフィゼギルド管理官長をのぞきこんだ。


「大丈夫ですか?」

どうしよう?


ヒフィゼギルド管理官長が手をあげたのでにぎった。


そのまま、引き寄せられる。


「真姫奈。」

ヒフィゼギルド管理官長が私を抱き締めた。


わー、夢みたい…嬉しい。


「真姫奈、オレの宝物。」

ヒフィゼギルド管理官長が耳元で甘くささやいた。


ええ?ど、どうしよう?


「ヒフィゼさんはお疲れなのです、おもてなしするのです。」

文月さんがなぜか武器の刀をかまえて言った。


「真姫奈はオレのものだ。」

ヒフィゼギルド管理官長がそう言って私を抱き上げようとしたところで文月さんが攻撃を仕掛けた。


「文月さん、孫の恋路を邪魔するなら容赦しないよ。」

おじいちゃんが自分の斧でうけた。


いつの間に?

あんなに穏やか優美な人なのに!

美人系初老って感じの!


「真姫奈ちゃんはまだ、高校生なのです。」

文月さんが言った。


「そうだ…だがもう離せない。」

ヒフィゼギルド管理官長が言った。


ええ?どういう事?


「大丈夫、すぐに離して見せます。」

文月さんが笑った。


なにが大丈夫なんだろう?


「文月さん、愛する二人の邪魔させないよ。」

おじいちゃんが言った。


あ、愛する二人ってなに?

な、なんなんだろう?この緊迫感?


「文月さん、客間の準備できました~。」

能天気な声がしてヒフィゼギルド管理官長が再びうずくまった。


…ふ、ふみふみワンコさんの連続肉球がヒフィゼギルド管理官長の背中側の急所に当たったみたいだ。


「ああ、すみません!すみません!」

ふみふみワンコさんはさらに慌てて踏みつける。


今日は、柴犬風の獣体だから

余計強いと踏む?


「よくやったのです、すぐに医務室に運ぶのです、真姫奈ちゃんは引き続き斧の調整なのです。」

文月さんがニコニコ言った。


「真姫奈、ごめん。」

おじいちゃんが床倒れふして言った。


いつの間にかおじいちゃんは負けたらしい。


「さあ、運びのです!」

文月さんが道場生に言った。


もんぜつしたまま、ヒフィゼギルド管理官長は運ばれていった。


だ、大丈夫かな?

それから、さっきの態度本当に私の事…。

宝物って思ってくれてる?

どうしよう、嬉しくてにやけちゃうよー。

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