97/376
ツァイべは追いかけてきているけれども
レドナウは駆けていった。裂け目を目指して、森の中を、緩やかな上り坂を走って行った。ツァイべはズシン、ズシンと、大きな足音を立てて、時折大きな翼をはためかせて強風を巻き起こし、奇妙な雄叫びを上げて木々を震わせ、ズシン、ズシンとレドナウの後を追ってきた。ツァイべはその大きな首を前へともたげて、鋭い嘴でレドナウを突こうとさえした。レドナウは恐れ慄きながらも裂け目を目指して駆け続けた。
岩肌が多く見えてきた。木が少なくなってきたというのは、裂け目が近いということを示していた。




