83/376
いつもと同じ朝を迎える
結局一睡もできなかったアファトスをビオニシはずっと屋根裏から眺めていた。いつもと同じ、距離を狭めることなく、この性別のない生物は主を見守っていた。
アファトスはいつもと同じ時刻に起き、顔を洗って身支度をして食堂へと降りて行った。
トルフはいつもと変わらぬ様子で姉が席に着くのをお行儀良く待っていた。
アファトスが着席するのと同時に朝食が運ばれて来た。いつもと同じ、パンにミルク、サラダにハムエッグ。王と摂政とはいえ決して贅沢過ぎることはない、いつもと同じ朝食だ。




