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そして年月は過ぎゆく
そして、一四年の月日が過ぎていた。もちろん、三人の子それぞれになにも起きていなかった訳ではない。近い距離で、遠い距離で関連する人々それぞれにいろんなことが起こり、いろんな体験をしていた。生命を落とした人もあったかもしれない。
アファトスは二五歳を迎えようとしていた。トルフが健康に三歳を迎えたときには王位につけ、自らは折衝となって国を支えてきた。父王ジホオはほかになす術がなく、北の塔に幽閉したままだった。口数少なく、頼りなさげに思われるトルフはまさに形だけの王ではあったが、アファトスの采配の前に、そのほかに王は不要であった。




